ポスト高知、ポストソーランの話。
先日、今年も高知でお世話になった方のブログが更新され、そこに今年の高知の弊チームの奇跡の一コマが記されていた。
https://ameblo.jp/kunitomoyuichiro/entry-12514675464.html
記者の村瀬さんに弓を弾くつもりは一切ない。記事の通り、高知県民の話題は南海キャンディーズ山ちゃんよりも菅原小春さんだったかもしれない。
しかし、”菅原小春 よさこい“で検索しても、在京のメディア記事は一切表れない。高知新聞とSNS、そしてまとめサイトばかりである。
(↑ 2019/08/31 am6:07現在)
ちなみに、”山里亮太 よさこい”で検索すると、、、
朝日だったり、TBSラジオのたまむすびだったり、SNS系以外のメディア報道も見られる。
他にも、てんぷらキッズさん
https://tempurakidz.asobisystem.com/
auのCMナレーションのマリナ・アイコルツさん
とか、来てたんですけどね、芸能人。。。
それと、先日NHKプレミアムで高知よさこいの特番が放映されましたが、菅原小春さんは一切登場せず。大河ドラマ”いだてん”に出演した女優さんなのに。。。
なにが言いたいかというと、私のような、よさこいだったり、ソーランを踊る人以外、一般的に高知よさこいに興味ある人は少ないないのではないか、ということ。
高知よさこいは、全国紙に載るような、メジャーニュースになり得ないのではないかということ。(山ちゃんは、メジャーになりうるニュースなんでしょうね。)
阿波踊りは全国ニュースになるのにね。しかも台風で中止とか赤字とか、いいとは言い難いニュースばかり、、、
話題を変える。
都市における、地方の収奪という視点がある。同時に、朝廷への貢物政治、という視点がある。
なにが言いたいかというと、先日の原宿スーパーよさこいである。
https://www.super-yosakoi.tokyo/
多くの高知県チームが参加されていた。関東のよさこい系の仲間たちは”やっぱ高知勢はすげえ!”と見ていたようだが、高知よさこいを体験した私としては、
いやいや、あれが高知勢の全力と思ったら困るぜよ。高知よさこいでは、あれよりクオリティが高く、しかも人数も2〜3倍いるし、もっと近い距離で見ることができて迫力満点ぜよって言いたい。
高知勢にとっては、原宿はアウェイゲームである。あれで評価されてはかわいそうだ。重りをつけたまま戦う悟空みたいなもんです。
高知よさこいという無形文化を都市に紹介する、という意味では原宿スパよさは見事な朝廷への貢物外交に見える。
悪いとは言ってない。高知勢の原宿参加によって高知よさこいに興味持って熱狂する方が増えたら、私的には嬉しい。
そして、今年の高知よさこいでは本祭、全国大会、それぞれに東京のチームが見事に受賞した。文化の収奪、というと言い方が悪いかもしれない。
むしろ、高知で産まれた種子(文化)が東京に根付き、見事に花を咲かせて、高知の人々にも受け入れられた、ということかもしれない。
都市は人ばかりでなにもない。なので他から何かを持ってくる。新しい刺激を。
地方は都市で高く評価されるモノを貢物として運ぶ。この需給関係。
東京はなんでも揃う街。しかし、沖縄料理は沖縄で食べたほうが美味しいし、よさこいも高知で見たほうがいいと私は思う。
少し話をずらす。
私のSNS上では原宿開催日は原宿の話題で持ちきりだったのだが、その中で原宿と同日程で行われていたのが、名古屋で行われた、ど祭りこと"にっぽんど真ん中祭り"である。
大賞チームの嘉們-KAMON-演舞動画を見て、私は衝撃を受けた。
どまつりは、鳴子必携や楽曲中のソーラン節やよさこい節を入れるというルールを無くしている。
他のよさこい、ソーラン系のイベントでは必須のレギュレーションを外したどまつり。
旗や和装といったものは残しつつも、全く異なる表現形態に舵を切っていったなと思える演舞であった。
レギュレーションを外すことによって新たな創造性が生まれるんだなと私は感じた。(ここ数年、私が毎年参加している韓国の原州市のダイナミックダンシングカーニバルに近い感もある。)
http://www.dynamicwonju.com/eng/index.php
原点回帰の流れ(演舞の間に正調を挟むチームが多かった!他)と言葉が悪いが原宿との貢物外交を続ける高知。(観光客誘致が切実なのだと思う。)
未知なる方向へ舵を切った、どまつり。
札幌はどうするんだろう。今年の演舞生中継を見ていた限りでは、"あの形式"を守り続ける文化が強いように思えた。(言語で的確に表現し辛いが、ステージで魅せる群舞、腰を落とし、和装、掛け声、衣装替え、など)
と同時に、札幌をコピーした全国のよさこい系・ソーラン系イベントはどうするのか?
そして全国のチームは今後どのような変化(進化?)をしていくのか。
そして、私自身がエキサイトするのはどういうステージなのか?
以上、この1ヶ月で悶々と思いついたことでした。
写真は、本編と関係あるような無いような。今年の高知よさこい大賞を受賞したとらっくよさこいの衣装のアップ。”ち”に触れるから、”ちふれ”ということで、毎回衣装のどこかに潜んでいるとのこと。来年は作品だけでなく、衣装の"ちふれ探し"も楽しみの一つになりそうである。おしまい。
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