機内で観た映画シリーズ:クリードⅡ
(ネタバレあるから気をつけてね。)
渡米の機内で今回(も)様々な映画を見る機会がありました。圧倒的に感動したのが、クリード2でした。邦題は、”クリード 炎の宿敵”。
私、ロッキーシリーズ観たことない(前作のクリードは鑑賞済)のと、英語字幕に英語音声で観たので、誤解釈があった際はご指摘ください。
かつてロッキーのライバルだったアポロ・クリード、彼には実は息子アドニスがいて、ロッキーにコーチを依頼し、勝利をおさめる、それが前作。
今作はチャンピオンになったアドニスに挑戦者が現れる。かつてアポロの命を奪ったロシア人ボクサー、ドラゴの息子!
映画の前半はアドニス対ドラゴ戦。圧倒的な強さのドラゴにマットに沈むアドニス。
その後、傷の癒えたアドニスに子どもが生まれるが聴覚障害が発覚する。子どもと過ごすアドニス。あやしたり、泣き止まないどうしようと電話してたり(笑)、気づいたら抱っこしたまま寝てたりして、妻に起こされ、ふとつぶやく。
この子も、とうちゃん(つまりアドニス)と一緒で戦ってるんだよな。
再度ロッキーにコーチを依頼し、ドラゴへの再戦を決意するアドニス。
時間軸を戻して、一方、ドラゴ。アドニス戦の勝利パーティーが開催される中で、急に会場から出て行くドラゴ。
みんなお前のために集まってるんだぞ!と子をしかる父ドラゴ。
じゃあ、なんで母さんはいなくなったんだよ!と言い返す子ドラゴ。お前はまだ何も失っていないじゃないかと父。
ロッキーシリーズの中で、父ドラゴはロッキーとの戦いに敗れる。そこで全てを失った父を見て、負けると全てを失うんだと学び、それがドラゴの圧倒的な強さの源だとわかる。
んで、この映画のすごいところは、こういったアドニスや子ドラゴの想いや気持ち、バックボーンを語るシーンって数分しかないはずなのに、ものすごく観客の印象に残るんです。特に、上記の父子ドラゴの会話シーンなんて、強さの秘訣なんて話はしてないけど、だからあんなに強えのか、、、と納得させられてしまった。
映画のラスト20分は子ドラゴ対アドニスの再戦。セコンドとしてかつての宿敵、父ドラゴとロッキーが睨みを利かす。
なんかもう、試合中はずーっと泣いてました私。
いつまで経っても流れなかった、有名なロッキーのテーマが流れるあたりはどえらいことに(笑)
勝敗はぜひご覧になって欲しいので省略。
最後に描かれるのは、亡き父の墓を訪れるアドニス夫妻と子ども、ドラゴ父子、そして、ある場所を訪ねるロッキー。
実はこの作品。家族の物語であると気がつく。
クリード家、ドラゴ家、そしてロッキー家、それぞれの有り様が描かれて幕が降りる。そんな作品。
この映画のすごいところ、もう一回書きますが、印象に残るシーンは本当に数分。しかし、観客はずーっとそのことを記憶してしまう。どういうことなのこの手法!
アドニスやドラゴだけでなく、きちんとロッキーにもふれている。前作もそうだったけど。本当に脚本が秀逸。
というわけで、気になった方はぜひ!
トップ写真は本編と全く関係のない成田空港のトイレの壁面です。(笑)
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