キッチン

よしもとばななさん著者。
初めて読んだのは、高校だったか専門だったか忘れたけれども、入学試験の小論文だった。小論文というより感想文だったかな。
試験のお題だったけれども、内容が好きになっちゃってこれきっかけで今や3回くらい読んでいる。
物語の中で出てくるキッチンの情景、部屋や家具の配置、植物の様子とかイメージが膨らんで入り込んでしまうから、登場人物たちの感情にもつい移入しちゃう。
少し離れたところからその場面を見ている気分になるんだよな〜。
感情の表現の仕方もすごく好きです。ついおんなじ気持ちになって、みかげが泣く時に一緒に泣いちゃう事もあったな笑
私が特にリアルに想像できるところは、みかげがカツ丼を届けにいくところ。カツ丼を食べた時に満たされて、それを一緒に味わって欲しくなるところも、自分がみかげになったかのような気持ちになった。
最後はどうか幸せになってほしいと、知り合いもしくは友達かのように祈ってた。
どっぷり物語に入り込んでしまうんだけれども、心の中があったかくなる本。お風呂の中とか布団に入りながら小さいベッドライトで照らしながらみたりしたくなる、大好きな本です。

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