杜仲(とちゅう)茶のダイエット効果をまとめてみた

突然ですが、私はいわゆる「メタボ」です。
妻が先日、
『メタボでズボラな夫がみるみる10kgやせました』
という本を突然購入し、一緒に読むという事件?が発生しました。

この本の中の「夫」さんは、まさに私。
結婚してから20kg以上の増量。
色々ダイエットを試みるが数か月で挫折。
いや~、共感するばかりの本でした。

この中で、本当にできそうだな、と思ったのが、本題にも書かれている
「杜仲(とちゅう)茶」を飲むというダイエットです。
なんと、杜仲茶を飲むだけで1時間のウォーキングと同じカロリー消費があるとか!?
これがいかほど効果があるのか、本の中にも書かれているのですが、自分でも興味を持ったので調べてみました。

もし同じ境遇の方がいらっしゃったらご参考にして頂ければと思います。

1.杜仲茶とは?

杜仲茶は、その名の通り、杜仲の木の葉っぱを煎じて飲むお茶です。
効能は以下の通りですが「すっきりとした苦み」と「すこし濃厚な後味」というのでしょうか。
『メタボでズボラな夫がみるみる10kgやせました』の本にも書かれているように、「コーヒー代わり」に飲むことができます。
ノンカフェインなので、身体にも良いです!

杜仲茶の効果の源は、杜仲葉配糖体(とちゅうようはいとうたい)です。その成分の多くはゲニポシド酸です。また、最新の研究で、杜仲葉に含まれるアスペルロシドが抗肥満に効果があることが明らかになりつつあります。杜仲葉は、抗メタボ、抗ストレス、アンチエイジング、さらには便通や冷え性、肩こり改善と、私たちの健康に幅広く効果をもたらしてくれます。

「お茶の効能・豆知識」https://www.town.kamiyama.lg.jp/office/soumu/image/HP%E7%94%A8%E3%80%80%E5%8A%B9%E8%83%BD%E3%81%AA%E3%81%A9.pdf
22-07-24参照

2.杜仲茶の有効成分

杜仲茶の何が、ダイエット効果をもたらすのか、調べると、
以下の
(1)ゲニポシド酸
(2)アスペシルド
の2つの成分が有効だということがわかりました。

3.ゲニポシド酸

まず、ゲニポシド酸です。
この成分が、杜仲茶にしか含まれていない成分とのことです。
実際、どんな効果があるか、というのが以下です。

杜仲の葉に含まれるゲニポシド酸などの固有成分である杜仲葉配糖体が、血管内皮由来の血管弛緩因子(NO等)を活性化し、また副交感神経(ムスカリン受容体)に作用し、平滑筋を弛緩させ、血流抵抗を低下させて、血圧を下げる効果が確認されています。この働きは、他の血圧に良いとされる特保成分とは、全く違った作用メカニズムです。

出典「日本杜仲研究会 杜仲Q&A」http://www.eucommia.gr.jp/qa/ 
22-07-31参照

専門用語で難しいのですが、言い換えると
「血管を柔らかくして、血圧を下げる」
というもののようです。(妻の専門分野らしく、聞きました。)

血圧上昇のメカニズムは、以下のドクターハッシーさんの解説が非常にわかりやすいです。
脂質と塩分は血管を攻撃し、血管が固く、狭くなることで血圧が高くなりやすい、というのが私の理解です。
なので、脂質、塩分のとりすぎは、動脈硬化を起こし、最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中を引き起こし、死に至るということです。

このことを前提にいれると、杜仲茶にしか含まれていないゲニポシド酸の効能というには、脂質・塩分を抑えるのとはまた別の効能があるということがわかりました。

3.アスペシルド

次にアスペルシルドについてです。
効能は以下の通りですが、杜仲茶特有の成分であるゲニポシド酸に目が行きがちですが、実はアスペルシルドが体脂肪燃焼効果のある成分です。

アスペルロシドは、小腸で胆汁酸の分泌量を増やしてくれます。分泌された胆汁酸は肝臓、筋肉、褐色脂肪細胞など脂肪を燃やしやすい細胞に働きかけて、脂肪の代謝を活発にするスイッチをオンにします。
結果、基礎代謝が高まって内臓脂肪が減っていくのです。年齢によって体脂肪が気になる方にお勧めできます。

日本杜仲研究会「肥満への効果 研究報告」http://www.eucommia.gr.jp/obesity/
 
 22-07-24参照

アスペルシルドは杜仲茶特有ではなく、マイタケや大麦にも含まれているようです。
飲んですぐに「1時間のウォーキング」効果があるわけでなく、2か月以上飲み続けてようやく発揮される効果のようです。
これは2か月頑張って続けるしかないですね。

4.副作用

副作用について調べてみましたところ、過剰摂取症のようなものはあまりなさそうです。
ノンカフェインですし、安心して、夜寝る前でも飲むことができます。

杜仲茶を飲むことによる副作用はありません。
カリウムが含まれているため、過剰摂取すると腹痛や下痢を起こすことがあるとネットで書かれていることがありますが、厚生労働省のe-ヘルスネットによれば、「カリウムを大量摂取した場合でも体内の調節機能が働くため、過剰になることはまれである」とのことなので、さほど気にする必要はなさそうです。
ただし、胃腸が弱い方は、最初は飲む量を少なめにして、徐々に飲んでいくと良いでしょう。
念のため、妊娠中の方はかかりつけの医師などに相談してから飲むようにしましょう。

有限会社山年園「杜仲茶の味や副作用について」https://www.e-cha.co.jp/contents/tochucha-component/  22-07-24参照

ダイエットは簡単ではないですが、試行錯誤するのも面白いものだな、と思いますし、今回のように、調べてみると血圧の仕組みなども勉強になりましたので、今後も学びを深めていきたいと思います。

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