
「“裏切り者”米軍現地通訳者のそれから」
原題 The Interpreters
製作国 アメリカ
製作年 2020
祖国の復興を助けたいと駐留アメリカ軍の通訳に志願したアフガニスタンの男性たちは今、イスラム過激派により「裏切り者」と見なされ、命を狙われている。顔を隠し家族で引っ越しを繰り返す者、難民ボートでヨーロッパへ向かう途中で船が難破し妻と娘を失った者。人生の再建を図ろうとする元通訳者たちの不安と苦しみを描き、映画祭で数々の賞に輝いた作品。
(BS世界のドキュメンタリー)
アフガニスタンとイラクの現地通訳者たち。米軍撤退後は取り残され、存在がなかったのごとくされている。
彼らは裏切り者とみなされ、命を狙われる彼らには残って新たな国造りに貢献するという選択肢はない。新天地で新たな人生を歩むしかないのだ。
そんな彼らのために用意されたのは特別移民ビザ。緊急のためのものなのに申請してから6年も7年も待たされている。アメリカはその間に命を落とした人数については把握していない。
私にとって現地通訳者のイメージははブルーストーン42のファルク。
戦場での自由奔放な振る舞いから彼も見捨てられるところだったが、最終的にビザを得てイギリスに渡っている。
海外で活動するには当然通訳者が必要。それは当然分かっているはずだが、アメリカは彼らのその後は考えたこともなかったのか。
無責任さを感じると同時に、なんとかして彼らをアメリカに来れるようにし、安心した生活を送れるようにしたいというアメリカ人もいることに少しだが心励まされる。