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「労働者たちのコーラス隊」

原題 Heat Singers
製作国 ウクライナ
製作年 2019

旧ソ連時代の崩壊寸前のセントラルヒーティングの保守を行っているウクライナの企業。斜陽産業となったこの企業でかつての活気を取り戻そうとする人たちの人間模様を描く。
旧ソ連時代の旧態依然としたセントラルヒーティングの暖房システムを今も使い続けているウクライナ。その供給と保守を行っている市営企業では、日々利用者からの故障に対する厳しいクレームの電話を受けては現場に駆けつけ修理を行っている。日々の業務に追われ、現場の士気も下がるこの会社で社員の結束を高めていたのがサークル活動のコーラス隊。しかし、次第に参加者が減り、その存続が危ぶまれる事態に・・・。
(BS世界のドキュメンタリー)

暖房公社に、声をかけたのに当日人が来ない綱引き大会。仕事は夏に何の準備もしないから冬に大忙し。設備はオンボロ。
とても2019年とは思えない。ソ連時代から時がとまったよう。

ナレーションは一切なし。
ドキュメンタリーというよりまるで風刺映画でも見ているようだ。

コーラス隊「マリーゴールド」のメンバーは仕事が立て込んでいてなかなか練習に来ない。3時からなどと言っていたから、勤務時間内にやっているのだろうか。
しかし予想以上にコーラス隊が上手い。そして民族衣装っぽいお揃いの衣装がかわいい。

タイトルから想像するのと違って、暖房修理や電話受付の仕事が全体の時間の半分くらいを占めている。
結局コーラス隊は何だったのか。
ただ、何とも言えない不思議な面白さがあった。

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