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「トランプ対バイデン〜2020年アメリカの選択〜」

原題 The Choice 2020
製作国 アメリカ
製作年 2020

トランプ大統領とバイデン候補の間で11月3日に争われることになったアメリカ大統領選挙。大統領候補の素顔に迫るドキュメンタリーを前後編で放送する。
共和党ドナルド・トランプ大統領と民主党ジョー・バイデン候補の争いとなったアメリカ大統領選挙。2人の候補の幼少時代から今を2回に渡って描く。前編は、失敗を認めない厳格な父に育てられたトランプが、強引な手法で不動産事業で名をはせるまで。さらに吃(きつ)音を乗り越え政治家になったバイデンが、事故で家族を失うまでを描く。 
不動産業で成功するも行き過ぎた投資が失敗し、破たんしたトランプ。しかし、メディアを巧みに操る手法を身につけ大統領へと上り詰める。一方、家族の不幸を乗り越えたバイデンは、人々に寄り添う誠実さが支持され大統領候補として頭角を現す。社会の分断、コロナ、黒人差別など、アメリカ社会の問題に2人はどう向き合ってきたのか?
(BS世界のドキュメンタリー)

双方のこれまでの歩みを言い回しなども含めかなり公正に扱っているように思った。

トランプは中身は小学1年生の時から変わらないという。それは本人も認めるところ。
最初の妻との経験からトップに立って目立つのは自分1人でないと駄目だと学んだトランプ。メディアへの態度、その利用法、そして相手を個人攻撃する手法など今とほとんど同じで驚いた。

バイデンの半生についてはあまり知らなかったので個人的にはそちらの方が印象深かった。
幼い頃は吃音に悩まされ、妻と息子を失うなど私生活でも苦難に見舞われる。
政治家としては同じアイルランド系カトリックのケネディに憧れ、その後はイギリス労働党党首のキノックに傾倒。(のちにキノックの演説を盗用したとして非難される。)
正直すぎる性格なのか、それとも学ばないのか失言が多い。しかし、オバマのもとで副大統領を務めあげたことでそのイメージも変わった。
いなくなってしまった家族のことをいつか笑顔で思い出せる日が必ず来るというスピーチ。そこに背負ってきたもの、乗り越えてきたものの大きさが垣間見えた。

国民は大統領にどんな性格、気質を望むのか。今回はそれも問われているのだ。

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