「トランプ対バイデン〜2020年アメリカの選択〜」
原題 The Choice 2020
製作国 アメリカ
製作年 2020
双方のこれまでの歩みを言い回しなども含めかなり公正に扱っているように思った。
トランプは中身は小学1年生の時から変わらないという。それは本人も認めるところ。
最初の妻との経験からトップに立って目立つのは自分1人でないと駄目だと学んだトランプ。メディアへの態度、その利用法、そして相手を個人攻撃する手法など今とほとんど同じで驚いた。
バイデンの半生についてはあまり知らなかったので個人的にはそちらの方が印象深かった。
幼い頃は吃音に悩まされ、妻と息子を失うなど私生活でも苦難に見舞われる。
政治家としては同じアイルランド系カトリックのケネディに憧れ、その後はイギリス労働党党首のキノックに傾倒。(のちにキノックの演説を盗用したとして非難される。)
正直すぎる性格なのか、それとも学ばないのか失言が多い。しかし、オバマのもとで副大統領を務めあげたことでそのイメージも変わった。
いなくなってしまった家族のことをいつか笑顔で思い出せる日が必ず来るというスピーチ。そこに背負ってきたもの、乗り越えてきたものの大きさが垣間見えた。
国民は大統領にどんな性格、気質を望むのか。今回はそれも問われているのだ。