2024年の振り返りと新年の抱負。
ゲーム開発者のyutaです。
昨年は何とか生き延びることができました。
2025年は個人事業主として9年目になるのですが、最近は色々とお仕事をもらいつつ空いている時間で個人でのゲーム開発を進めまくっています。
X復帰とMemory Of Psycho発表
X(旧:Twitter)で変に影響を受けてすぐに憂鬱になっていまう性格により1年くらい離れていました。その間は3歳児の息子と向き合いつつ、新作のMemory Of Psycho(メモリー・オブ・サイコ)の開発を進めていました。
ひたすら悩み苦しみ開発を続けて1年、完成間近まで到達しました。
さて次はどうやって宣伝を進めていこうか……いわゆるバズるようなゲームではないことは重々承知の上で、STEAMのウィッシュリスト集めもせずにいきなり発売は流石に厳しいか……と考え、X復帰と同時に新作完成間近の発表をしました。
……が、やはり想定通り反応は少なめ。
「まぁそうだよね、内容分かりづらいし要素も少なく見える(見せられない)もんなぁ」と思いつつ
やはり個人開発は進捗をごく稀にアップして、じわじわと認知度を上げていく方が良いのではないかと思いました。
あと久々にいろんなゲームをディグったところ、よりキャラクター性が強く、堅実にそこそこボリュームのあるゲームを作る方向性が自分のスタイルには適していると考え、Memory Of Psychoのゲームシステムは間違いではないがより深く掘り下げる必要があると感じました。
ゲーム開発って本当に難しい。
VRChatのアバターギミック開発・販売
ある日、妻から「VRChatでlainの展示会やってるらしい。」との一言から、久々に(ほぼ初心者)VRChatに飛び込みます。
VRCやっぱり未来だ、こんな夜中なのに子育て中にもかかわらず展示会でデートができるの未来すぎる。
というか夫婦共にクリエイターだし、なんか作りたいよな……やるか!
ノリと勢いだけでVRChatのギミック開発をすることになりました。
「まほろ玩具店(がんぐてん)」という店名で営業しております。
BOOTHで独特なアバターギミック販売中なのでVRCやってる方は是非見てみてください。
新参者ですが、結構たくさん商品を買っていただいたり、宣伝していただいたりしてありがたいです!
VRChatのアバターギミックの開発はかなり癖があります。
そもそも自作のスクリプトが使えないというとてつもなく厳しい制限があったりします。
……ですがModularAvatarというシステムを作ってくれている神のような存在の方がいて、それを利用させてもらうことで開発者とユーザーが安心して販売で取引を行うことができます。本当にありがとうございます。
VRCをプレイしている人はどんなものが欲しいのかを考えつつ、独特なアイディアを取り込む。まだVRCの世界に存在しないものを作る。玩具(おもちゃ)のような誰でも手にとって楽しめる。
今後もそんな方向性で開発を続けたいですね。
新たに導入したゲーム開発エンジンPyxel(ピクセル)
ふと「2024年、ゲームを全くリリースしていない。」
ということに気が付きます。
Unityだとちょっと小ぶりなゲーム作るにはちょっと相性が悪いし……なんか良いゲームエンジンとかライブラリ無いかな……と思って、昔使っていたLÖVEを思い出しますが、あまり活発ではなさそうなのと新しい環境を使ってみたいという欲があったので色々調べてみました。
すると、PICO-8に影響を受けたPyxelというゲーム開発エンジンと出会いました。前にも見たような気がします(その時はスルーしてしまいました。)
うーん、PICO-8と似たような感じだと個人的には使いづらいかも?と思い調べてみるとクロスプラットフォーム開発・出力できたり、ウェブ上でも動く、エディタはVSCodeを使える、できる人は色制限解除や画像や音楽ファイルも読み込めるなどなど、思っていたより自由な開発環境ということ知ります。
PythonもGodotEngineのGDScriptでかじったくらいだけど、試してみました。
これが大当たりでめちゃくちゃ良い。
基本的な描画(画像、プリミティブな図形)、更新、入力が揃っていてビルドも簡単で最高です。
一気にのめり込みiアプリ時代にリリースしていた過去作の「Push!」というゲームをリメイクしてitchにリリースしました(無料です!遊んでみてね!)
こんなスピードでリリースしたことは今までにあるのでしょうか。
とにかくアイディアが溢れ出まくる自分にとってPyxelという軽量な開発環境と相性が良かったのでしょう
勢いづいてUnity 1週間ゲームジャムに初参加
知り合いがUnity勉強中とのことで「unity1weekとか、ゲームジャムおすすめですよ〜」なんて教える機会があったのですが
「あれ、unity1weekおすすめしたけど自分……一度も参加したことないな……」
これは良くない。
提出期限は残り2日、参加を決意しました(遅い)
Pyxelで「あ、自分ゲームリリースできる。」という自己肯定感が高まり、じゃあUnityでもいけるんじゃないか?という安易な考えで参加しましたが
めちゃくちゃキツかったです。
でも楽しかったです。
今回リリースした「Mimic(ミミック)」というゲームですが
残り2日しかなかったので急ピッチにアイディアを考え、とにかく最低限のグラフィックでなんとかリリースに至りました。
最新版のグラフィックは投稿後(参加完了後)にアップデートすることでより分かりやすくしました。
お題は「ない」だったので、最初は姿を隠すカメレオンをイメージして開発を始めたのですが、開発期間が短いことから当たり判定やアニメーションを簡素にする都合上、丸い形にする必要があり最終的には擬態する丸い虫のデザインになりました。テントウムシをモチーフにしたのは単純に丸くて、画面上で目立つのが良いなという理由です。
「Push!」を作った時もそうですが、こういう開発スタイルの場合は「3歳の息子がプレイしたらどう感じるか、遊べるのか?」ということを考えることにしています。なので操作はシンプル、身近なモノを題材にというテーマでで作りました。
初参加ですが結構コメントもいただけて嬉しいです。
次回も参加したいですね。
新年の抱負
直近では個人開発とは別のゲーム開発などの仕事が立て込んでおりドタバタすると思いますが、どれも良いゲームにしたいと思うので貢献できたらと思います。
個人開発に関しては、小ぶりなゲームがリリースできるようになった(自信がついた)のでMemory Of Psychoも良い方向性に開発が進められそうです。
そちらもなんとか立て直していきます。
今年で34歳になるので、今まで20代で適当でなんとかなると思っていた部分を中途半端なままにしないように動いていきます。人間関係もそうですが、技術的な面で半端なまま終わらせないでトコトン調べ、そして勉強して解消していきます。人に教えられるレベルまで突き詰めたいですね。
あとは息子が幼稚園に通い始めるので色々悩みなども増えそうですが、家族で真剣に向き合い、受け身ではなくやりたい事を自分の意志でできるような環境作りを続けてあげたいです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。