体の相性
体の相性
よく聞く言葉だけど
体の相性って、なんのこと?と考えちゃうよね。
土曜日は学校だった。
恋人は夜の11時まで仕事してて、疲れて帰って風呂入らずにそのまま寝たみたい。
日曜日、早起きの恋人は朝風呂入って朝ごはん食べずに私の街に向かった。
恋人は会いに来る時、私が大好きなパン屋さんのパンを買って持ってくるか、来てからレストランに連れていくか、大体この二つのパタン。
渋滞だったけど、それでも恋人は9時前に着いた。
恋人は忍びやかに私を探してた。
洗面所にいた私を見つけ、後ろから抱きついた。
「おはよ、なな」と右耳に優しく囁いた。
恋人の手を軽く握て撫で撫で、涼しい手。
恋人は首からキスし始めた、、、
両手で私の顔を挟む「なな、愛してる」
手、温くなった。ここから甘い長いキスの始まり。
朝から甘い空気に包みまれ、どこからどこまで予想不可能。
日頃から心と体を大切に接してくれる恋人の仕草や言動にすごく愛を感じる。
力加減、キスのリズム、テンポがめっちゃ合うようになった。
バロメーターがしっかりガチっと同じところにある。
待ちきれない。
恋人が胸に辿り着く度に一瞬で溶けてしまう。
そこからまた予想不可能。
洗面所から食卓、食卓からソファ、ソファから床、床から和室、和室から廊下、廊下から寝室のベット、ベットからまたリビングへ…
抱き合いままキスで、キスながらお姫様抱っこで、とにかくくっついてで移動した。
恋人は173センチの63キロ、私は155センチの45キロ。
余裕に私を抱き上げる。
言葉でも言葉じゃなくても、私の体が出しているいろいろなサインをしっかりと受け取って、答えてくれる恋人。
半日過ぎた。
今日もシーツ洗わなきゃ。(笑)
シーツを洗濯機にいれ、恋人は掃除機で家を掃除してくれた。
恋人は毎回家に来ると、必ずなんかの家事をしてくれる。
学業と家事育児に追われて恋人に弱音を吐くとき、「ダラダラぼーとしていいよ、俺が行く時一緒に片づけるから」っていつもそう言って支えになってくれる。
昼ご飯は家近くの地元の寿司屋さん。
そこは恋人との思い出のレストラン。恋人がデーザトのさくらんぼを初めて私の口に入れた場所。
恋人はいつものようにお茶を作てくれた。
デーザトはもちろんあのフルーツ杏仁豆腐。
恋人はいつものようにスプーンの紙袋を破って、木のスプーンを取り出して、杏仁豆腐の横においてくれた。
最後の定番、さくらんぼを私の口に入れた。甘い幸せ。
紳士な恋人。
レストランで、必ず私を奥の席に座らせる。歩く時必ず車道側に歩く、必ずレジを済ませる、必ずドアを開けてくれる、必ず買い物の荷物を持つ、、、たくさんの細かいこと。
ご飯食べて、植物園と牧場に出かけた。
運転する時恋人はいつも右手がハンドルに、左手が私の手と繋ぐ。
必要な時だけ、両手をハンドルに。
私:片手運転大丈夫なの?
恋人:大丈夫だよ。慣れてるから。
私:交通違反にならない?
恋人笑った:ならないと思うよ。
私:集中できる?
恋人また笑った:なぜなぜななちゃんきーたあ!何でも知りだがるやねん。いい子にしてくれたら大丈夫よ。
時々無意識に恋人の手を撫で撫でしてしまうことがある。
ひどい時はぼんやりしてでふわふわで二の腕まで走ってしまったこともある。
運転してる恋人が凄くガッコよく見えてしまう。
植物園でイベントを参加して、恋人と力合わせ、景品をゲットした。
牧場で牛ちゃんとふれあい、ミルクソフトクリームを食べた。
いつも恋人に化学や数学や医学などの問題を出す。
私:はい、今日の問題です。草の成分は人間の体で分解できないセルロースでしょ。じゃなぜ牛はセルロースをグルコースに分解できるでしょうか?
恋人:ちょっと待って、セルロースって何者だったっけ?
私:質問却下!次の問題行くね!ジャガイモは何科でしょうか?
恋人:芋科!
私:ナス科だよ。植物は咲いた花で分類されてるからね。トマトもナス科。
恋人:悔しい!最近一つも当ててないな!
帰りにスーパー寄って買い物。
私は晩御飯を家でしゃぶしゃぶする提案した。
スーパーに入ると、恋人はいつも自然に買い物カゴをショッピングカートに設置して、押していく。恋人と一緒にいる私はほとんど手ぶらで何もしなくていい状態に落ちる。
恋人は家庭的な一面があって、「主夫みたいだね」恋人に言った。
恋人微笑んで:主夫になってもいいよ。
恋人はデザインの仕事をしてて会社では頼りになる存在。仕事以外はほんとに家庭的で、優しくて甘くて、謙遜で寛容な人。
知れば知るほど素敵な人だなと思ちゃう。
家に帰って、恋人はご飯を準備してくれた。いつも美味しいレストランに連れてもらって、初めて我が家での夕飯を楽しんでた。
私はキッチンで茶碗を洗てた。
恋人はテーブルとコンロの片付け終わった後、そばに来た。
何かをしてる時、恋人は必ずそばにいてくれる、一人にさせない。
手伝うことなくても、そばにいる。私を見つめたり、後ろからハグしに来たりする。
恋人は茶碗をぎりぎり洗い終わる私を後ろから抱きついた。
また始まった…!
「もう残りはベランダとトイレだけよw」
「その2つはさすがに無理かなw」
笑い堪えない。
21時半ぎりぎりまで玄関でのお別れキス。
で、体の相性ってなに?
人によってそれぞれの答えがあるかもしれませんが、体の相性はコミュニケーションだと思ってる。
相手がどれだけ自分のことを思ってくれるか、どれだけこっちに耳を傾けてくれるか、どれだけ安心して、リラックスして、どれだけリズムを合わせてのとこだなぁと恋人と付き合って、こう思うようになった。