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愛ってなに

好きーセックス=愛
どこかで見たことある言い方。
分かるような分からないような。

付き合うことになって間もなく、
恋人は「好きから愛に変わってきてるかも」とメールを送って来た。
その時恋人と体の関係はまだなかった。
体の触れ合いは手繋き、ハグ、キスまでだけだった。
体を重ねることはまだまだ先のことだった。

私:えーほんとに?!
恋人:うん、初めて好きと愛の違いに疑問をもった。
私:そこまで思ってくれてるなんて、涙がでるよ?
恋人:ななちゃんの事、愛してる
   全てを受け入れたい
私:4回しかあってないよ?
恋人:うん、それでも愛してるって思ってきた
私:パパみたいじゃん
恋人:もうどうにもならないかも
   ずっとななちゃんの事が頭の中にある

父は母に一目惚れして、一か月の長期休暇に母と出会いデートして、人生の方向を決めたらしい。
いまだに同じベットで寝るくらい相思相愛な夫婦関係。

恋人曰く、思ってる気持ちは同じくらいあるかもとのことだ。

だけど
私は月に必ず一回は、何の理由もなく、恋人にお別れを告げる
生理みたいなものになっている。
もちろん恋人には何の不満も不安もない、なんで毎月毎月そんなこと言うのは自分でも分からない。

優しくしてくれる恋人を追い払うように、別人みたいな態度を取って冷たい水を恋人の優しさにかけってしまう。

恋人は一度もぶれず、怒らずに私の冷たい心を温めてくれた。
どんな時の私も、全部受け止めてくれた。
相変わらず毎週会ってます。
恋人最初に言ってた「全て受け入れたい」とは、こういうことだよね。

付き合って1ヶ月も経てなくて、一回目のお別れを恋人に告げた。

そして、家の一番汚い状態の時の写真を恋人に送った。
翌日、恋人の住んでる町から私宛に宅急便が発送したとのメッセージがクロネコヤマトの公式lineからきた。
送り主の名前がなくて、発送地だけだった。
恋人しかないと思った。

学校から帰って宅急便が届いた。
恋人手書きのメッセージカードも一緒に入っていた。
恋人がデザインして、会社の職人さんが手作りで作ってた木とガラスのろうそく台だ。

私は十代の時からろうそく好きで、西ヨーロッパに住んでいたこともあって、ろうそくは日常生活に欠かせない存在。
恋人は初めて我が家に来た時それを知って、覚えててくれたんだ。
手渡すつもりだったけど、私はマイナスの気分に落ちていたから、
恋人は作戦を変えて、一早く私の元に届くようにした。
鱗彫り寿司下駄も恋人の作品。
私は木の物が好きだから、恋人は初めて我が家に来た時手土産としてプレゼンしてくれた。
木の温もり、ほんのりとしたろうそくの明かりに1日の疲れを癒してくれてる。

恋人からの癒し

私は落ち着いたみたい。
恋人にlineを入れた。
相変わらず秒で既読秒で返事してくれる。

恋人は毎回私に「俺にぶつけていい。」と言ってくれる。
いつかお別れ言わなくなると恋人はそう信じている。
恋人の前に自分をさらけ出すことができる。
恋人はそういう居場所を作ってくれた。
「ななちゃんが失ってた幸せを、ゆっくり少しずつだけど届けていくね」
恋人はそう言ってくれた。

かぼちゃと飴っちゃんを編んでみた


なぜ他の人ではうまく行かなかったのかを恋人と付き合ってだんだん理解できるようになった。


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