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天皇皇后両陛下の英国王室訪問

天皇皇后両陛下におかれましては、
22日から28日にかけて
イギリスを訪問されました。

令和2年、エリザベス女王から
国賓として招待を受けていましたが、
コロナウイルスの感染拡大のため延期し、
4年目にしてようやく実現しました。

連日の報道でもイギリスの国を挙げての
歓迎ぶりがひしひしと伝わってきます。

23日、天皇陛下は経済や学術、文化などの
分野で活躍するイギリス在住の日本人と
懇談されました。
コロナ禍やEU離脱の影響などについて尋ねたほか、
ロイヤルバレエ団で日本人男性として
2人目のプリンシパルとなった平野亮一さんには
足首のケガについて気遣い、
「今後のご活躍をお祈りしています」
と伝えられていました。

25日、天皇皇后両陛下は、
ホース・ガーズ・パレードでの
歓迎式典に御出席された後、
バッキンガム宮殿において開催された
チャールズ3世国王陛下主催午餐会に出席されました。
パレードでは、両陛下のお姿を一目見る為に
大勢のイギリス国民が駆けつけました。

SNSに上がっていたコメントでは、
「カミラ王妃と日本の皇后陛下は、ご立派だ」、
「日本皇后陛下はとても丁重で、笑顔が美しい。
天皇陛下は本当に優しそうなお方」、
「涙が止まらない。皆様に神のご加護がありますように」
など、熱狂的な歓迎コメントであふれました。

同日午後、天皇皇后両陛下は、
ウエストミンスター寺院において、
無名戦士の墓に御供花されました。

同日夜、天皇皇后両陛下は、
バッキンガム宮殿において、
国王王妃両陛下主催の
晩餐会に出席されました。

天皇陛下は、受章したばかりの
イギリスで最も歴史がある勲章
「ガーター勲章」を身につけ、
国王と並んでことばを交わしながら
ゆっくりと歩いて会場に入られました。

晩餐会には日英両国のおよそ170人が出席し、
まずチャールズ国王がスピーチに立って、
冒頭、
「英国にお帰りなさい」と日本語で語りかけました。

そして、「日英両国のパートナーシップの
核心にあるのは、緊密な友情です」
としたうえで、時折ユーモアを交えながら、
両国の交流の長い歴史に触れ、
日英関係のさらなる発展を祈ることばを述べました。

続いて天皇陛下が、
長い年月をかけ世代を超えた
人々の交流を通じて両国の関係が育まれてきた
としたうえで、

「裾野が広がる雄大な山を、
先人が踏み固めた道を頼りに、
感謝と尊敬の念と誇りを胸に、
更に高みに登る機会を得ている
我々は幸運と言えるでしょう。
今後とも日英両国がかけがえのない友人として、
人々の交流を通じて
真にお互いを理解し合う努力を弛みなく続け、
永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを
心から願っています」

と英語でおことばを述べられました。

天皇陛下がこの度受章された
「ガーター勲章」というのは、
1348年に創設されたイギリスで
最も歴史のある最高勲章で、
受章者は君主が自ら選ぶもの。
日本の皇室でガーター勲章を
受章したのは今上陛下が5人目で、
上皇陛下は1998年にエリザベス女王から受章。
昭和天皇と大正天皇はそれぞれ1929年と
1912年にジョージ5世国王から、
明治天皇は1905年に
エドワード7世から受章されています。

また、同日に、
天皇陛下からはチャールズ国王に
日本の最高勲位である
大勲位菊花大綬章が贈られました。

28日には、
天皇陛下はウィンザー城で亡くなった
エリザベス女王と
夫のフィリップ殿下のお墓を参られました。
その後、かつて留学していたオックスフォードの
母校を訪問されました。
その後、帰国の途に就かれました。

天皇陛下は現地記者からの取材を受けられ、
多くの現地のイギリスの人々から
「お帰り」と言われたことが
大変うれしかったと述べられています。

コロナ禍もようやく収まり、
世界との窓も開かれ、
皇室のすばらしさを世界の人々に
伝える機会ができたことを
大変うれしく思いました。
今回の英国ご訪問の報道に接し、
皇室の国際親善の意義が
大変大きいことを改めて実感しました。

日本令和研究所メルマガR060629配信分より一部抜粋
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