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『15時17分、パリ行き』
何気なく録画しておいた『15時17分、パリ行き』を観た。なんとなく惹かれて、エンドロールでクリント・イーストウッドの名前を見て納得した。映画の中に温かみや友情、人を思いやる気持ちがあふれていたからだ。また、この映画の生い立ちを調べてさらに驚いた。実際に起こった事件の当事者たちが出演しているという事実に感動した。
クリント・イーストウッドは俳優としても監督としても人間として尊敬できる。彼の作品『硫黄島からの手紙』と『父親たちの星条旗』は、大東亜戦争の太平洋戦争を人間を主軸に描き、それぞれの視点から讃えている。彼ほどの人物ならば、日本を追い込んだ様々な裏話もすべて承知で描いているに違いないと思う。そう思うと、手放しで誰もが見てほしい作品の一つだと感じる。
映画の内容(ネタばれを含みます)
「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」の巨匠クリント・イーストウッドが、2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」で現場に居合わせ、犯人を取り押さえた3人の若者を主役に、事件に至るまでの彼らの半生を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたドラマ。2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。映画は、幼なじみで親友同士のスペンサー、アレク、アンソニーの3人が出会った少年時代や、事件に遭遇することになるヨーロッパ旅行の過程を描きながら、ごく普通の若者たちが、いかにしてテロリストに立ち向かうことができたのかを明らかにする。
2018年製作/94分/G/アメリカ 原題または英題:The 15:17 to Paris
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2018年3月1日