炊飯器調理について〜はじめに〜
こんにちは、管理栄養士の奥野です。
『子育て家族の食卓研究』をテーマに、忙しい日々の中で、簡単に・おいしく・楽しい食卓を考えています。
ことこと煮込んだり、出汁をとったり台所でのんびり料理をして食べることが好きだった私ですが、
息子が生まれるとそういうことは難しくなりました。
あの手この手を使って何かに『煮込ませる』ことを考え、炊飯器に行き着きました。
このマガジンでは、炊飯器調理のレシピを紹介しています。
この『はじめに』の記事では炊飯器調理について知っておいて頂きたいことをまとめていますので、レシピをお読みになる前にご一読頂けますと幸いです。
炊飯器調理の良いところ
炊飯器調理の良いところは、ボタンひとつ押すだけで、後は勝手に調理して、なおかつ勝手に加熱が止まることです。
おまけに保温機能が付いていれば、その後保温煮込みまでしてくれます。
子育て中、特に乳幼児期は中々子どもと離れられず、長時間の煮込みなどは難しいですが、
炊飯器であれば火の心配をせずに煮込み調理ができます。
炊飯器調理で注意したいこと
炊飯器は簡単に自動調理してくれることが魅力で、レシピ本も多数販売されており、調理に使うことは既に一般的です。
しかしながら、その家電の特徴を考えると、安易に何でも放り込んで調理することで、故障や事故に繋がる可能性もあります。
以下は、炊飯器メーカー各社からの注意喚起です。
・ポリ袋などに具材や調味料を入れて加熱する
・クッキングシート・アルミ箔・ラップなどを使った調理
・多量の油を使った調理
※調理をすることによって蒸気口がふさがれ、内容物がふきだし、やけどやケガをしてしまう恐れがあります。
加圧タイプの炊飯器においては加えて以下のようなことも注意事項として挙げられています。
・ジャムやルー、片栗粉などを使ったとろみが出る調理
・重曹などを使った、急激に泡の出る調理
・調圧孔を塞ぐおそれのある葉物野菜などを使った調理
・ねりものや豆類、麺類など、煮炊きで分量が増える食材を使った調理
・目詰まりしやすいアマランサスなどの小粒の雑穀を使った調理
圧力炊飯器では、これらの調理も内容物が吹き出してしまう恐れがあります。炊飯器全般の注意点と併せて、気を付けていきましょう。
(TIGER「炊きたてLab.」より引用)
炊飯器は『米を炊くことに特化した調理器』で、単純な見た目からは想像がつかないほど加熱や温度制御が複雑です(機種にもよります)。
それは、『米を如何においしく炊くか』という研究に基づいた設計で、特徴として、とても強い加熱、圧力の変化が挙げられます。
事故や故障に繋がりにくいレシピ
上記のような注意点があり、メーカー各社では炊飯器で米以外のものを調理することは禁止きており、保障対象外行為としています。
このような実情から、炊飯器調理を紹介していくべきか、とても悩みました。しかしながら、調理家電をたくさん置くスペースのない我が家ではやはりとても重宝する調理方法でしたので、紹介していくことにしました。
紹介するレシピにおいては、事故・故障リスク低減のために以下のポイントを押さえたものになっています。
・温度に影響する調味料や油の添加をしない
・水の吹きぼれや枯渇がない
・粘度が生じない
・食品が膨らまない
・泡が出ない
・食品が浮いて内蓋に付かない
上記に配慮しつつも、メーカーからの注意事項に重なる調理操作もあります。
〈注意〉
クッキングシート・アルミ箔・ラップなどを使った調理
〈紹介するレシピでの調理方法〉
・だしパックを使います
・米を入れた状態でクッキングシートを使います
・アルミ箔を使います
このような条件でレシピをご紹介していきます。
炊飯器の種類によって温度センサーや加熱プログラムが異なるため、機種によっては上手く出来ないこともあるかもしれません。
初めて試すときには、ほったらかしではなく見守りをお願いします。
ここまで読むと楽しくなくなってしまうかもしれませんが・・・!
「手軽においしい」を叶えてくれるレシピをお届けしていきますので、ご覧いただけますと幸いです!
事故・故障リスク低減ポイントとして「味付けをしない」ため、離乳食や幼児食の取り分け、個々に食べたい味にアレンジすることに特化した調理です。子育て家族の皆様にぜひお試し頂きたいです。
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