何だかんだで『無添加』も買う
こんにちは、管理栄養士の奥野です。
『子育て家族の食卓研究』をテーマに、忙しい日々の中で、簡単に・おいしく・楽しい食卓を考えています。
これまでに、食品添加物をテーマにこんな記事を書いています。
食生活について、何かを悪者にするような情報が多いことに疑問があり、食品添加物の安全性について正しく伝えたいと思ってこれらの記事を書きました。
(『加工食品』に偏り過ぎることは、栄養面で心配ごとがあるので推奨しません。)
このような記事を書いたことで、また『無添加』と『添加物使用食品』に分断が生まれてしまうと嫌なので、今回は私が加工食品を選ぶ時のことを書いてみます。
私は『無添加』も買います
『無添加』という表記は正直好きではないのですが、それは置いておいて。
私は売り場で『無添加』を探すことがあります。
見つけたら商品の裏面を確認します。
チェック項目はエキス類や調味料が多過ぎないか。
ちなみに調味料は添加物表示ですが、エキス類は一般食品扱いです。
なぜそんな確認をしているのかというと、加工食品を買う目的が、普段手作りする食事の置き換えだからです。
家でエキスなどを使うこともありますが、私はそこまで複雑な味付けをすることがないので、自分の普段の食事に馴染むシンプルな味わいのものを選ぶ、という目的で確認しています。
もちろん、お店の本格的な味わいの物が食べたい、となった場合は香りや風味が重要になるので、このチェック項目は全く当てはまりません。エキス類や香料を巧みに組み合わせて再現された品質にこそ価値があると思っています。たとえばご当地インスタントラーメン。あれほんとうにすごいですよね。
なぜその商品を買うのか?
なぜ買うのか?という目的を考えてみると、無添加・添加物使用どちらも必要だと思うのです。
『あのお店の味をお家で食べたい!』という想いにぴったりくるものは『作りたての味』が再現されたもので、そこには添加物として調味料や香料が入っているかもしれない。
『お料理が苦手だから簡単に調味出来る物が欲しい』という想いにぴったりくるものは『作りたい味』になるもので、本格感が欲しいか、素朴な味わいが良いのかで添加物や原材料の使用が変わりそう。
『仕事や育児が大変で料理したいけど料理が出来ない。』という想いには、ほっとする手作りの味わいや、日常的に摂取する栄養面を考慮したもので、無添加で手作り感のある味わいかもしれないし、不足が気になる食品や栄養素が添加されたものかもしれない。
購入の目的から考えると、無添加かそうでないかということは、重要ではなさそうに思えます。
良い・悪い ではない
無添加が良い・添加物は悪い、またはその逆、ということではなく、
大切なことはなぜそれを食べようとするのか?を考えることだと思います。
おいしい!という食体験を求めているのか?
日常の食事の一環なのか?
私は後者の目的で買うことが多いです。
自分一人の食事用に前者の目的で買うこともあります。
どちらにせよ、加工食品を購入する時に考えるべきことは添加物ではなく塩分と油です。
無添加でも添加物使用でも、味付けは濃い方に設定されますし、揚げ物など調理が面倒なものがラインナップされていることが多いからです。
皆さんはどのような目的で加工食品を買いますか?どのように選びますか?
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