【TikTok売れ】 新たな時代が始まった 流行を生み出す爆売れの法則
「なぜ、TikTokがここまで人気を得られたのか」
「TikTok爆売れの方法を知りたい」
「2022年はTikTokの年になるのか」
このような疑問にお答えいたします。
今年、Z世代に大人気になったSNSがTikTokです。若者Z世代が、もっともよく使うソーシャルメディアです。TikTokで知った商品が若者の心をつかみ、爆発的に売れた商品があるくらい影響力を持っている。地球儀の形をした地球グミというお菓子は、TikTokから火がついた。今年の流行語大賞にも選ばれた人気商品です。TikTok売れ現象が、今起きている。ズバリ来年2022年は、TikTokが飛躍する年になります。
POINT
◎バズりやすいアルゴリズム
◎スマホで投稿できる手軽さと加工しやすさ
◎新しいトレンドが生まれやすい仕組み
【目次】
1.TikTokがZ世代に人気になった理由
① バズりやすい
② スマホで投稿できる手軽さ加工しやすさ
③ 新しいトレンドが生まれやすい
④ 検索でヒットしない動画が発見できる
2.時代は短尺動画へ
3.ビジネスチャンスの可能性が大きい
– 自分ゴトできる
– 認知度を高めることができる
– 商品のレビュー動画
– TikTokの動画の長さが「3分」から「10分」へ
4.TikTokバイラルマーケティング
5.TikTokをきっかけにヒットした事例
① 小説『残像に口紅を』
② ファイブミニ
③ YOASOBI『夜に駆ける』
6.TikTokの動画で直接収益化できるのか
– TikTok LIVE Gifting (ギフティング)
– Creator Fund
– サブスクのテスト開始
– TikTok Creator Marketplace
7.2022年「TikTok Kitchen」バズった料理配達
8.TikTok Weekly Top 20 – Billboard JAPAN
1.TikTokがZ世代に人気になった理由
TikTokの特徴
◎ たまたま面白い動画に出会える
◎ 新しい発見があって興味が広がる
◎ 動画の長さがちょうど良い
① バズりやすい
TikTokの魅力は、圧倒的な拡散力です。新規ファンを獲得するのに都合のいいSNSです。TikTokのアルゴリズムが、多くの人に見てもらえるような仕組みを取り入れている。同じ動画配信のYouTubeと比べると、バズり方の違いがハッキリわかる。YouTubeは多くの人に見てもらうためには、半年とか1年とかかかってしまう。しかも、多くの人は数千人程度の規模です。100人の登録者を得るのも苦労するくらい難しいSNSです。これに比べると、あっという間に数万人の人に見てもらえ、フォロワー数も獲得しやすい。1年かかるようなことはない。新規参入障壁が低い。ユーザーからすると、多くの人にすぐに見てもらえない動画を投稿しても意味がない。今、そのときの動画が重要であって数ヶ月後ではない。
しかも、TikTokは、使えば使うほど自分にピッタリのコンテンツが自動的に表示される。ユーザーの好みを理解し、同じ属性のコンテンツを流すようにしている。そのため、関心度が増し興味をいだかせるように工夫されている。アプリを開いた瞬間から、検索しなくても自分好みの動画が見れる。TikTokは、リコメンド機能が優れている。リコメントとは、ユーザーの好みを分析して、ユーザーが求めている情報を表示する仕組みのこと。
② スマホで投稿できる手軽さ加工しやすさ
スマホで投稿できる手軽さから、コンテンツの数が劇的に増えた。TikTokは縦向き動画なので、スマホで撮った動画をそのまま投稿しても問題なく見れる。YouTubeはサイズが合っていないので見にくい。また、文字入りが容易にでき、音声のナレーションや音楽もつけられる。画像加工アプリにも対応して、編集の手間がかからない。時間をかけないところが魅力です。
TikTokは、女子高校生など若者だけが使うSNSだというイメージを持っている人が多いと思うが、実は今利用者が増え他の世代にも広がっている。もはや、若者だけということではない。以前は、コンテンツと言えばダンス動画がメインだあったが、今は日常生活に役立つ情報や商品紹介など、さまざまなコンテンツが投稿されるようになってきている。
③ 新しいトレンドが生まれやすい
TikTokは、次にバズりそうな流行がわかる。ついこないだまでバズっていたものが、もう沈下して新しいトレンドが生まれてくる。情報の新陳代謝が激しい。次々と新しいものが出てくるのであきない。若者からすると、その新鮮さがたまらない。潜在ニーズを探し出すようなことを日々している。バズらせるためには、どこにもない個性的な動画が人気になる。そのユニークさが、新しいトレンドを生み出している。TikTokは、トレンドを生み続ける仕組みができている。
ユニークな投稿をたくさん出すことで、その中からバズる投稿が出てくる。他のSNSにはない、バズる楽しさがある。バズることによって、若者の承認欲求が満たされる。承認要求が満たされれば、また使いたくなる。投稿数をもっと増やそうとする。承認要求を求めて利用者も増えてくる。TikTokは、いま世界で大ブームです。TikTokの人気は衰えることはない。
2021年9月27日発表された記事によると、TikTokの全世界で月間アクティブユーザー数が10億人を突破した。
④ 検索でヒットしない動画が発見できる
TikTokは、検索ではヒットしない動画を発見できるようになっている。膨大なコンテンツから欲しい情報を探すのは大変です。しかも、コンテンツがあまりにも多すぎて、検索では見つけられない。埋もれたコンテンツの中に、実は多くの発見がある。それが、TikTokのレコメント機能です。埋もれた動画の中から、新しい発見がありハマっていく。見ようと思って探している動画より、たまたま偶然見かけた動画の方が面白かったりする。偶然の発見が、TikTokにはある。
▼ TikTokレコメント機能の特徴
● 偶然の発見:たまたま面白い動画に出会える
● 興味がある/ない動画を調整して表示している
● 学習する:使えば使うほど精度が高くなる
2.時代は短尺動画へ
◎ 忙しい人には、コンテンツの長さや量がちょうど良い
1~3分程度の短い時間で表現する動画が、これからは主流になっていく。ちょっとした隙間時間を利用して、情報収集ができる。現代社会は、大量のコンテンツが日々流れてくる。これをすべて見るのは大変です。なるべく時間をかけずに、自分にとって有益な情報を得たい。長い時間をかけないと判断できないコンテンツは好まない。労力をかけずに短時間で判断できる短尺動画は、効率がいい。TikTokは、まさに今の時代にマッチしたプラットフォームです。
・短時間で多くの情報を伝えられる
・簡潔で理解しやすい
・文字を読む必要がないのでラク
・加工できる動画が魅力
・音ハメが楽しい
※音ハメ:曲の音に合わせて動きをハメるという意味
TikTokの1日あたりの平均視聴時間は42分※。おおよそ160~180本の動画を観ている計算になります。コンテンツは消費する時代です。じっくりと見て楽しむことはせず、一瞬で見るかどうか判断し短い時間でサクサク消費していく感じです。内容がわかれば、それで事は足りる。大量の情報を見なければいけないので、ひとつのコンテンツに多くの時間を割けられない。
※https://tiktok-for-business.co.jp/archives/1363/
3.ビジネスチャンスの可能性が大きい
バズるための指標
・最後まで見てくれる動画
・繰り返し見たくなる動画
・「いいね」したくなる動画
・シェアしたくなる動画
トレンドを生み続けるTikTok
TikTokは、2020年から2021年にかけて大きく成長した。TikTokの月間アクティブユーザー数が、全世界で10億人を超えたことにより、数年後にはインフルエンサー市場で独占的なポジションになる可能性を持っている。市場がインスタからTikTokへ移ってきている。TikTokで活躍するインフルエンサーが、さらに増えてくることは確実です。それにともなって、企業も自社の商品やサービスを、TikTokを活用してPRする動きが活発になると予想される。時代に乗り遅れないためにも、TikTokを最大限活用することが求められる。
自分ゴトできる
TikTokは、自分と近い属性のユーザーが表示される。そのため、商品を購入するとき、この人たちの意見を参考にできる。相手を通じて「自分ゴト」しやすい。実際に、自分が商品を買ったときの感覚に近いイメージが想像できる。TikTokを通じて、疑似体験ができる。想像できることで、購買行動へつながっていく。
TikTok による調査では、エンターテインメントを楽しむ場としてだけでなく、生活上のヒントを探すためのSNSへ変化してきた。特に、生活関連のコンテンツが人気を集めている。
▼Z世代の人気コンテンツ
「商品開封(レビュー)系」
「ファッション」
「メイク」
「景色・旅行」
「How To動画」
「料理・グルメ」
資料タイトル:Z世代白書2023 〜自由に自遊するZ世代〜
認知度を高めることができる
TikTokはバズりやすいSNSなので、認知度を高めることができる。短期間でPR効果が期待できる。新規ユーザーを獲得しやすい。認知度を高められたら、YouTubeやECサイトへ誘導できる。また、反応率がいいのも特徴です。いいと思ったもは、あっという間に拡散するので、他のSNSに比べるとユーザーの反応率がいい。TikTokは、まだバズっていないフォロワー0人のユーザーでも、おすすめフィードに表示され初回投稿で数百回動画が閲覧されるようになっている。この仕組みが、短時間で認知度を高めてくれる。
・広告宣伝だと思われないように、普段のなにげない雰囲気で動画を投稿する。
・オチを考える。突っ込みどころがないと、話題にならない。
・楽しそうなダンスだとマネされる。例)楽天パンダフルダンス
・冒頭の3秒間で興味を持たせる。
・見やすい位置に(セーフティーゾーン)テロップやスタンプを入れる。
博報堂の調査によると約半数の利用者が10代と20代ですが、今は社会人の利用者が増え始めている。年々利用者の年齢層が上昇し、もはや中高生だけが使うSNSではなくなってきている。企業側はこの傾向に注目し、TikTokを活用したマーケティング戦略を考え始めている。米ディズニー社は、SNS戦略強化のためTikTokクリエイターの求人応募を始めた。日本の企業でも、同様の動きが出るかもしれない。
商品のレビュー動画
TikTokは、Twitterやインスタなどに比べると、多くの人に見てもらえる。そのため宣伝効果が大きい。コンテンツのつくり方を工夫すれば、ビジネスチャンスが眠っている。商品のレビュー動画は、もっとも可能性がある。この商品を実際に使ってみたといった内容の動画は、これから商品を購入しようと考えている人なら参考にしてもらえる。購買行動に結びつきやすい。膨大なコストをかけなくても、宣伝できる点は活用できる。
TikTokの場合は、一般消費者が作成した動画が親近感がわき、自分ゴトとしてとらえてくれる。そのため、反応率が高くなる。プロのクリエイターが作成した動画より、宣伝効果が圧倒的に違ってくる。一般ユーザーが投稿する商品のレビュー動画は、無視できないところまできている。企業は、ユーザーとどう関わり合いを持っていくのかが、いま問われている。
米フォーブス誌によると、チャーリー・ダミリオ(Charli D’Amelio)は自身のアパレルブランドをTikTokで宣伝して、2021年の収入は1750万ドル(約19億9800万円)を稼いだ。TikTokのフォロワー数は1億3300万人。TikTokフォロワー数世界1位、現在17歳(2021/11時点)。
検証用として活用 Z世代の反応を見る
何がヒットするのか、誰にもわからない。いくら分析しても明確な答えは出ない。であるならば、TikTokを使ってZ世代の反応を確認する。幸いTikTokは、時間がかからないで結果を見ることができる。他のSNSと違って、レコメンド機能(おすすめ)が優れているので、「おすすめ」されたときの反応を即座に確認できる。バズり方の良し悪しから、ヒットの可能性をさぐる。開発コストや宣伝コストを大幅に削減できるメリットがある。
TikTok 動画の長さを「3分」から「10分」へ拡大
TikTok 動画の長さを3分から10分にアップロード可能にしていく。今後、数週間で世界中のユーザーに提供される見通し。今まで3分で収まらなかったコンテンツが、無理にカットせず投稿できる。この手間がなくなった。これによって、3分では不向きだったコンテンツが、一挙に増えと予想される。
出典:https://techcrunch.com/2022/02/28/tiktok-expands-max-video-length-to-10-minutes-up-from-3-minutes/?tpcc=tcplustwitter
4.TikTokバイラルマーケティング
今最も注目されるマーケティング手法。TikTokは、若年層を中心に爆発的な人気を集め、企業のマーケティング戦略において欠かせない存在となっています。ここでは、TikTokでのバイラルマーケティングについて、その特徴や成功事例、そして企業が効果的に活用するためのポイントを解説します。
TikTokバイラルマーケティングの特徴
短い動画でインパクトを与える: TikTokは、15秒~60秒という短い動画形式が特徴です。ユーザーは短時間で飽きずに動画を見ることができるため、キャッチーな内容でなければすぐにスワイプされてしまいます。
ユーザー参加型のコンテンツ: ハッシュタグチャレンジやデュエット機能など、ユーザーが積極的に参加できるようなコンテンツが生まれやすい点が特徴です。
トレンドの拡散速度が早い: 新しいトレンドが瞬く間に広がり、古いトレンドはすぐに陳腐化してしまうため、常に最新のトレンドに目を光らせる必要があります。
ターゲット層が明確: TikTokの主なユーザー層は若年層であるため、若年層に訴求したい企業にとっては非常に効果的なマーケティングツールとなります。
5.TikTokをきっかけにヒットした事例
① 小説『残像に口紅を』
筒井康隆著、小説『残像に口紅を』がTikTokで再ブレイクし、たちまち若い世代に広まり8万5000部の重版となった。
② ファイブミニ
TikTokの投稿がきっかけでファイブミニの売上が突如2倍
③ YOASOBI『夜に駆ける』
YOASOBI『夜に駆ける』がTikTokで多くシェアされた。この曲はTikTokをきっかけに、バズって多くの人に聴かれ人気となった。若者のファンが圧倒的な多く、NHK「紅白歌合戦」にも出場した。CDを発売しなくても、SNSだけで視聴され驚異的な成功を収めている。
6.TikTokの動画で直接収益化できるのか
動画の時間が短いため、企業の広告動画がはさめない。そのため、YouTubeのような広告収益が得られない。この点が大きな問題です。
TikTok LIVE Gifting (ギフティング)
2021年3月からTikTokの投げ銭機能 TikTok LIVE Gifting (ギフティング)※が実装され収益化が可能であるが、まだまだ認知度が低くライブ配信をしている人は少ないようです。
参考)
1万フォロワーで1日3時間、月90時間で月3万円くらいが相場のようです。
※20歳未満は利用できない
Creator Fund
YouTubeのようにコンテンツの中に企業広告が挿入され、直接収益できる仕組みがない。そのため、視聴回数が多くてもお金は入ってこない。その代わりに、TikTokにはクリエイターに対して Creator Fund があります。2億ドル(約210億円)規模のクリエーター向けのファンドを2020年に創設しました。このファンドを利用することで、クリエイターにお金が入ってきます。残念ながら、現時点では日本はファンドの申請ができない。元々動画が短いため、コンテンツの中に広告をはさむのが難しい。たとえば、1分中30秒が広告となると、ほぼほぼCMを見ているようになってしまう。その意味でファンドは、有効な収益源になる。ただし、ファンドは「動画の総再生時間から比例分配される」と考えられていますので、対象者が増えれば分配額が減っていくことになってしまう。
▼ファンドを利用するための要件
・18歳以上であること
・イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアが拠点であること
・フォロワーが最低1万人いること
・30日以内で10万回以上の再生回数があること
・TikTokのガイドラインと利用規約を遵守したアカウントであること
サブスクのテスト開始
Wall Street Journal(2022年1月20日)によると、TikTokはサブスクリプションのテストを開始したと報道しています。サブスクでの収益化に期待されます。
TikTok Creator Marketplace
https://creatormarketplace.tiktok.com/
このマーケットプレイスは、TikTokのオフィシャルプラットフォームです。広告案件とクリエイターをマッチングさせることができる。24の市場で10万人以上のクリエイターが登録している。
企業案件で稼ぐ
商品を紹介する案件の依頼がDMで来る。最低でも3万フォローで月1本の動画で1万円の報酬です。
7.2022年「TikTok Kitchen」バズった料理配達
Bloombergによると、TikTokは、Virtual Dining Concepts(VDC)と提携し、2022年春にフードデリバリーサービス「TikTok Kitchen」を開始する。VDCと提携した既存のレストランの設備を使ってTikTok Kitchenの料理を作る計画でいます。TikTok Kitchenのメニューは、TikTokでバズった料理を中心に提供する。2022年3月に300カ所でオープンし、2022年末までに1000カ所まで拡大する予定でいる。
8.TikTok Weekly Top 20 – Billboard JAPAN
Billboard JAPAN TikTokヒット曲週間ランキング
TikTokでブームになっている曲を知ることができる。TikTok Weekly Top 20では、動画で使われた楽曲がどのように視聴されているのかを数値化し、それを元にビルボードジャパンが独自に係数を加えてランキングしている。実際のトレンドをより正確に算出しているのが特徴です。
https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=tiktok
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まとめ
新たな時代に突入したTikTok。今や若者だけが使うSNSではなくなった。TikTokは、潜在ニーズを掘り起こすSNSとなっていく。流行に敏感な若者だけにとどまらず、企業もTikTokに新たなマーケットを求め始めている。TikTokをきっかけに爆売れした商品が出てきている。もはや、TikTok売れが、新たな時代を切り開く先駆者になる日が近い。
TikTokの特徴
◎バズりやすいアルゴリズム
◎利用者が爆増、利用する世代が拡大
◎新しいトレンドを生み出すSNS
TikTokは、多くの点でビジネスチャンスが眠っている。広告宣伝や求人広告など可能性は大きい。工夫次第でいくらでも、ビジネスに活用できる。
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