渋谷・AI・スタートアップ系のオフィスにようこそ
この記事は LeapMind Advent Calendar 2019 6日目の記事です。
本日はオフィスに関する話です。
僕たちLeapMindは渋谷に居を構えているのですが、最近Googleが渋谷に移転してきまして、その社食が凄すぎると一時渋谷界隈が騒然としました。
Google渋谷の新オフィス社内食堂行ってきたらスゴすぎて笑うしかない→Googleなりの理由があった「弊社も3万年後には…」 - Togetter
規模の大小を問わず、イケてる企業はオフィス作りを頑張っているイメージがありますが、一体全体どうしてここまで力をいれるんでしょうか。
世の流れ
皆さんはXY理論というものをご存知でしょうか。
簡単に言うと経営手法を「権限行使による命令統制のX理論」と「統合と自己統制のY理論」に分け、これからはY理論による経営手法が良いのだ、ということをだいぶ昔の偉い人が言っていました。
これまでの大量生産、大量消費の時代であれば、社員は“いかに効率的に作って、顧客に多く届けられるか“を目指し、作業の効率性を高めるための機能別組織を作り一致団結、One team!!で一つのわかりやすい目標に向けてたまにちょっぴり上司に詰められ落ち込んでも、みんなで仕事終わりに飲みに行ってまた明日もとにかく頑張るぞ、みたいなことが良い結果を生み出すセオリーだったわけです。
今はというとそうではなく、クリエイティビティ、コラボレーション、イノヴェイション!!とかが良い物を生みだすためのキーワードになっていますよね。
オフィスはどう対応していたか
さてオフィスという観点でこの事象を見てみると、実はこういった思想、つまりY理論的、クリエイティビティ的発想、が日本のオフィスに普及し出したのは割と最近(ここ5年とか)の印象です。
典型的な例だと、“デスク配置”がわかりやすいです。
機能別に分けられたチームのメンバーが距離の近い固定座席で集まり、さらに少しトラディショナルな企業だと誕生日席に上司が座っています。この効果として指揮命令系統が外観ではっきりとわかり、上司からチームメンバーへの指示が簡単に行えるようになっています。※前述の思想とは違う発想から“フリーデスク”は一時流行りましたが。
デスク島の配置もいかに効率的な導線を設計するかにフォーカスが当たっているため、直線的でわかりやすい配置になっています。
直線上にある課題に対して効率よくアプローチできそうですよね?
けど、これはクリエイティビティやコラボレーションって観点からだと全然いいオフィスじゃないんです。
クリエイティビティなオフィスとは?
例えばクリエイティビティについて、個人の創作性が溢れ出てくる時って散歩している時だと言われています。ソースは忘れました。
一度も見たことないのですがスティーブ・ジョブズも散歩してばっかりのイメージ、みなさんもありませんか?
これは、散歩中というのは自分が予測できない物事がランダムに視界を中心とした五感に入ってきやすいからで、そういった物事が脳を刺激して創作性が溢れ出るとかだそうです。
ただ皆さん普段働いている時に外を散歩するって中々できないと思います。
そこでオフィスという環境にそういったランダム性を意図的に作ってやろうというアイデアが生まれました。例えばフリーデスク(日本で流行ったフリーデスクとは発想の根本が違う)で働く場所を変えることで見える景色を変えたり、キャスター付きのデスクでデスク位置や配列を日毎に変えたり、効率性を捨ててあえて導線の悪いデスク配置にしたり。
こういった取組みは、ランダム性をオフィスになんとか持ち込もうとした結果の一つだと思います。
コラボレーションは?
コラボレーションという観点で従来型のオフィスを見てみると、執務室は通常作業、打合せは会議室、とゾーニングが綺麗すぎて、チーム内外での会話をする際はみんなの予定を調整してから会議室で打合せ、とよっぽど目的が強くないと会話ができない設計になっています。
どんどん複雑化していっている世の中の課題を解決するには、同質性の高い人達で議論を続けても良い解決策が生まれにくかったりします。
そのため複雑な問題には専門性の異なるメンバーが集まり、様々な観点から課題を捉え解決策を作っていく、こういったプロセスが良いわけです。
だから従来型のオフィスだと会話のハードルが高すぎるのでとってもコミュニケーションが取りづらい。
そこで最近のオフィスではゾーニングをあえてぼやっとさせ、コラボレーションエリアといったスペースを設けたり、社員がくつろぐカフェスペース、執務室内の中心とかにあえて社内用打合せスペースなんかを設けています。
普段は組織が異なり会話をする機会が多くないようなメンバー同士がふとしたきっかけで会話が始まり、ひょんなことから良いアイデアが生まれたりする、そうしたきっかけ作りを演出しています。
ちなみに、例えば某Yah◯◯!が過去にあの規模で完全フリーデスクを導入した所、いざ会話したいとなった時にチームメンバーや上司がオフィス内のどこにいるのか見つけるのに時間がかかったりと結構たいへんでやめちゃったみたいな話を聞いたことがあります。ここらへんの丁度良いバランス感覚ってのはこういった試行錯誤の上に得られるものなのでしょうね。
余談ですがチームラボの猪子さんはかなり昔から良いものを作るには顔を突き合わせて一緒に作るのが一番良い的なことを言っていてさすがだなーと思います。
そんなわけでイケてる系企業は頑張ってオフィス作りをしております。
本題
さて何が言いたかったかといいますと、LeapMindは人員増加に伴いオフィスを増床します!
普段私はコンサルティングチームの一員として顧客とAIプロジェクトを推進しているのですが、過去数社のオフィス作りを提案・構築していたりしていたので、社内のオフィス増床プロジェクトチームに参加させてもらってます。
これまで書いたような要素も踏まえながら新しいフロアのコンセプトやレイアウトをチームで考えたので、限られた予算の中ではありますがいい感じのオフィスになってより快適に楽しく働けると良いなと思ってます。
新しいオフィスフロアを見てみたい!という方は是非遊びに来て下さい。1月頃には整っているはず。
採用もしておりますので是非一緒に働きましょう!