見出し画像

日本の平凡大学生がアメリカでバイトした話🇺🇸

こんにちは、Yuta(X / HP)です。

少し前の話になりますが大学2年生の時(2022年)、夏休みの2ヶ月間アメリカでバイトしてきました。

結論、(目的次第で)とてもおすすめです。

ワーホリ制度や留学生の就労許可がないアメリカで日本の大学に通う超平凡大学生がどのようにバイトを体験したのか、学生生活最大級の思い出を忘れないうちにまとめておこうと思います。


💁‍♂️ このnoteを読む前に

このnoteを読む前に知っておいていただきたいことは、内容全てが「個人の感想」だということです。同じ場所で同じ経験をしても、それをどのように活かすかは人それぞれです。

参加したのが2年前ということもありコンテンツや体制も変わっている可能性があります。さらに、自分が参加した時は少し特殊な事情があり自分だけ他の日本からの参加者と違う場所に配属されたため日本人ゼロ環境を図らずも得る事ができましたがそれも満足度に影響しているように思います🤔

僕と全く同じ経験をする人はいないし、活かせる人も活かしきれなかった人も様々なクチコミ・コメントがあると思います。あくまで一つの意見として参考にして頂きつつ、このnoteがきっかけでワークトラベルを学生生活の選択肢として出会う人が1人でも増えるといいなと思います!
(あと、ゴリ押ししているようにも見えますが当然案件ではありません)


❓ ワークトラベルとは

僕が利用した方法、それはワークトラベルというプログラムです。ワークトラベルはJ1ビザという交流ビザで、アメリカでの短期就労を通して異文化交流することを目的としています。(エージェントの公式サイトはこちら)

自分が参加したプログラムには当時、

  • 学生であること(休学はNG)

  • 授業がない長期休暇期間中であること(夏or春休み)

のような条件が大きくありました。つまり学生の長期休暇にしかできない貴重な経験です。


🔥 得やすい効果・得にくい効果

詳細を語る前に、そもそもこのプログラムを通して得やすいもの・得にくいものをまとめようと思います。あくまで個人の感想ですが、、

得やすい効果

  • カジュアルな英語力の向上:業務や日常生活がメインなのでカジュアルな英語力がのびます

  • 異文化での就労経験:海外で働きつつ休学などをする必要がない・給料がもらえるので参加ハードルがとても下がります

  • アメリカだけでない世界の文化に触れる:同じビザで世界中から集まった仲間と働くため、世界中の文化に触れることができます

  • アメリカで生活をするという経験:寮生活でしたが自分のケースでは本当にただ部屋が与えられただけで生活は自力、初一人暮らしでした

  • 多少の言語の壁には動じなくなる心:「アメリカで一人暮らししたし、働いたし、このくらいの壁はどうにでもなる」という感覚になります

ちなみに、学生が気になる「就活のガクチカになるか」は自分自身の就活がワークトラベルの話を一切出さずに終わったので正直わかりません。ただ、ガクチカはそれ自体の凄さよりもプロセスや得たものの話が重要なのでこの経験もアピールの一種にはできると思うし、志望業界や職種によっては大きな力を持つかと思います。

得にくい効果

  • 高度な英語力の向上:アカデミック、ビジネスに触れるわけではない&短期間なのでハイレベルな英語力向上は望みにくいです

  • 就労ビザや永住権獲得に繋げること:間接的なアピールにはなるかもしれませんが、直接的な関係はないようです


🗓️ スケジュール

参加前の流れ

就労先企業の担当面接官から高評価してもらい自信になりました

参加中の流れ


🔠 参加時点での英語力

自分は参加時点でIELTS総合5.5、SpeakingとWritingが6.0の状態で参加しました。

もちろん「全く話せない・聞き取れない」や「英語嫌い」は流石に厳しいですが、感覚では「英語を話すことが好き」+「一般的な高校生レベルの英語知識」があればオンライン英会話等のトレーニング次第でなんとでもなると思います。

ただ参加に際してエージェントによる英語力チェックと就業先との面接がありそれにパスする必要があります。

エージェントによる英語力チェック

詳細は覚えていないのですが、説明などをしてくれる担当の方と軽い英会話をしただけ(だったような、、?)いずれにせよ、全く難しくはなかったです。

就業先との面接

8月参加に対して面接は4月に行われました。現地企業の担当者とのオンラインもしくは会場での対面面接のため日本語は一切通じません。ハイレベルな英語力は不要ですが、一般的なアルバイトの面接程度の質問に答えられるようにしておきましょう。


💼 就労先と業務内容

就労先はアメリカ・ニュージャージー州にある「Morey's Piers & Beachfront Water Parks」というテーマパークで、ライドオペレーターという仕事をしていました。

自分の担当は奥に見える観覧車🎡

遊園地3つとウォーターパークがセットになったテーマパークで一日中楽しめるようなところでした。郊外にある外国人観光客は絶対に来ないような場所にあったため完全にローカルな雰囲気を味わうことができます。現地の人は近隣に泊まって複数日程で遊んでいるようです🤔従業員は無料パスがもらえるのでよく友達と遊びに行っていました。

朝焼けもきれい

業務内容

業務を簡単にいうとアトラクションの「安全ベルト確認します!」の仕事です。ゲストから色々な質問が来たり安全のための説明をしたり、、安全に関する厳しい基準や確認項目がありそのマニュアルを覚えてテストに合格する必要もあり想像以上にハードでした。他にもフードやインフォメーションなど別ポジションも選べましたが希望が通るかどうかは面接の出来+空き状況によると思われます!自分は第一希望でライドオペレーターを出していたのでラッキーでした。

制服で出勤する様子
週間ランキングで表彰された(?)

自分のアトラクションの場合、配属されてはじめはゲストのチケットチェックや誘導、出発前の安全確認をする「アテンダント」からスタートし、途中でトレーニングを挟んで社内試験に合格したら「オペレーター」という操縦業務も行うようになりました。また週に一度シフトの中で1時間ほど定期研修もあり、講義室に集まってゲーム形式でマニュアルのチェックなどが行われました。

穏やかそうで実は壁がないので
安全確認の項目は多め🦺

働き方

現地ではほぼ毎日労働の日々でした笑
たまに12時間超えの長時間シフトもあり慣れるまでは体力的にしんどいと感じることもありました。1週間のスケジュール例は下記のような感じです↓

Mon:OFF
Tue:09:00~18:00
Wed:18:30〜24:00
Thr:11:30~24:00
Fri:11:30〜24:00
Sat:10:30〜24:00
Sun:10:30〜17:00

休みはどの週も基本的に週一です。遊園地は昼前オープン、深夜クローズで夜に混雑するので夕方から夜の人手を厚くしています。

昼前からいる場合は30分と1時間のブレイクを挟みます。パーク内の飲食店は全て格安で食べられるのでホットドッグばかり食べていました🌭

スタッフID提示で格安になります
正直栄養バランスは偏りまくりでした笑

こんなスケジュールなので買い物やランドリーなどは午前中、もしくはOFFの日に済ませます。ただOFFの日はOFFが被った同僚と遊びに行ったりするので基本的に午前中に買い物に行き夕方から深夜まで仕事をするという繰り返しで生活していました。


💰 かかる金額と給料

かかる金額

かかる金額は下記のようなものが挙げられます。内訳は忘れてしまったのですが全てまとめて100万円ほどだったと記憶しています。

  • プログラム参加費(早期申し込みの割引を受けました)

  • 航空券代(NRT⇄JFK)

  • 現地での食費や雑費

  • 現地で旅行をする場合旅費、現地でできた友達と遊ぶ交際費

  • 海外旅行保険やSIMなど

自分は勤務期間前に前乗りでアメリカに入り、ニューヨークを一人旅していたのでそこでのホテル代や観光代が諸々足されていきます。同僚の中には勤務期間終了後にじっくりアメリカを旅してから帰国する人もおり、そのために働いていると言っていました。

海外だと自撮りしてる人が多いから
1人旅でも恥ずかしさがなくなる

勤務期間中もシフトがOFFの日は自由に旅行できます🇺🇸(国外に一度出るとVISAが無効になるそうなので「ついでにカナダやメキシコへ」は入国前か帰国時しかできません)

給料

給料は自動的に寮費が引かれた状態で2週間に一回のペースで現地口座へ振り込まれました。実際に振り込まれた額は下記の通りです↓

8/19:$456.34
9/2:$788.64
9/16:$871.04
9/23:$326.00
===============
合計$2442.02
($1=¥151.88のレートで合計¥370,890)

上記は寮費が引かれた状態なので、だいぶ稼げていますよね。アメリカ生活はそれなりにお金がかかるのですが、少なくともプログラム参加費は完全回収できました。当時は円安がそこまで進行していなかったので
受け取った円はもう少し少なかったかもしれません🤔


🏠 現地での生活

現地では寮を借りて生活していました。入寮時に「アクセスがよく新しいけど寮費が高いのと、アクセスが悪く古いけど安い寮どっちがいい?」と聞かれて迷わず前者を選びました。

めちゃめちゃかわいい建物

結果、余裕徒歩圏内にコインランドリーとドラッグストア、ギリ徒歩圏内にスーパーもあり職場までは徒歩10分かからない立地なので生活しやすかったです。

もう少し街の方に行くとWalmartがあるのでOFFの日はバスで出かけたりもしました。

これは就業先によって大きく違うようですが、自分の場合は寮といってもただ部屋を提供されるだけで食事などは一切つきませんでした。共用のキッチンは使用可能ですが普通に一人暮らしをする必要があったので人生初の一人暮らし体験となりました。

本来2人部屋なのですが
自分はシーズンで一番最後に到着した関係で
1人部屋になりました

日本からパスタソースや味噌汁の素を持っていくと楽です。パスタソースは本当に神です。

ソースがあればあとはパスタを茹でてサラダを並べるだけ

📓 総合的な感想

このプログラムに参加して本当に良かったと思っています。正直英語を多用する会社に就職するわけではないし、その後海外留学することもなかったので今後語学力が直接役立つのは海外旅行程度かもしれません。

ただ、得たものが語学力だけでなく、それ以上のものを得たからこそ満足度が高くなっていると思っています。

世界中の友達ができました。なかなかアジアからヨーロッパまで幅広い国出身の人と短期間に、そして集中的にともに過ごすことはできないと思います。同僚としてがっつり関わるので自然と仲良くなり、今でも交流があります。

また、自分が見ている世界がいかに小さいか思い知ることができました。「海外の働き方はゆるい」とよく言われますが、実際には多くのマニュアルのもと責任感を持って働いている人、ゲストのためにとプロフェッショナルに働いている人が多くいました(もちろん大雑把で困ったこともありますが笑)

いい働きに対してマネージャーからもらうカード

もしこの経験がなかったら勘違いをしたままでいると思うと、早めに正せたのは良かったと思います。

さらに、「大抵のことは何とかなる」という謎の自信を語学以外にも持つことができました。日本で比較的ぬくぬく生きてきたのでアメリカでのたった2ヶ月以下の生活でもだいぶ刺激的でした。日本人が全くいない環境で初めての一人暮らし、自分の英語力が足りず悔しい思いも異文化の中で働く大変さも多々感じました。第三者目線で見るとそこまで過酷ではないかもしれませんが、帰ってきた自分は謎の自信を手にしそれは今でも続いています。この変化は自分自身が勘違いにならない程度に今後も続いていってくれると嬉しいです(笑)

「誰におすすめか」を言葉でまとめるのは難しいですが、

  • 短期的に海外に出て実践的な英語を使いたい

  • 海外で働く経験をしてみたい

  • お金をなるべくかけずに旅行以外で海外に出たい

という人の選択肢には入ってくるのではないでしょうか。長期で海外に出る前にトレーニングとして行く、ワーホリのように自分で職探しをしたり休学をすることは自信がないという人にもおすすめです。

一方、海外でバリバリ働きたいのでハイレベルな英語力向上を図りたい、海外移住につなげたい、長期でしっかり滞在したいという方は同じくJ1ビザでも別のプログラムに海外インターンなどがあります。

そういった別の選択肢も含めて「意外と世界は簡単に広げられる」ということを知るいい経験になりました。

このnoteがきっかけとなりワークトラベルを選択肢に入れる人が1人でも増えると嬉しいです🇺🇸

Yuta Yamamoto
・UI/UXデザイナー
・PdM(の特訓中)
・立教大学4年

X | HP


いいなと思ったら応援しよう!