稽古の日記
くらやみダンス#8
『くらやみダンスの宝島』
脚本 岡本セキユ・神山慎太郎
演出 岡本セキユ
2021年11月25日(木)-30日(火)
於:池袋スタジオ空洞
【詳細】
https://kurayamidance.wixsite.com/home/next
【予約】
https://ticket.corich.jp/apply/114981/006/
10月13日
稽古の日記でも付けてみようかしら、なんて考えてたらいつの間にか稽古スタートから三日も経ってしまっていた。
このまま書かずに済ましておこうかとも思ったが、書かなかったら書かなかったで、今度は見えない何者かに負けた気もするので、せっかくだから記憶を無理やり遡って書いてみる。
やけに日当たりのいい稽古場で、隣接した公園から子供の声が聞こえてきて、とても穏やかだった。
演劇の稽古場なんて、地下の窓一つない四方をコンクリで固められた独居房みたいな部屋が相場なもんだから、ちょっと驚いた。
どこの稽古場もこれぐらい長閑で朗らかな空間だったら、演出家が灰皿投げたり、ベテラン女優が新人女優の靴に画鋲入れたり、その仕返しにベテラン女優のお茶にトイレの水入れたりといった、殺伐とした諸々は無くなるんじゃないかと思う。
初めましての人とお久しぶりの人がごちゃ混ぜになった稽古場は、ちょっと浮き足立っていた。少しこそばゆい。これからみんなで一つのものを作るのだ、という時は毎回この感じがやってくる。ワクワクだ。
ということで、僕は結構ワクワクしていたのだが、それを表に出すのが何だか恥ずかしくって、スカした感じを出してしまったのを今でもちょっと後悔している。
なんて可愛げがないんだろうか。そんな自戒から稽古は始まった。
改めて言うが僕はワクワクしている。
そして、僕のシーンの稽古まだ先になりそうだ。
焦らされている。