LINE公式アカウントって実際どう活用するの?アパレルECを例に活用を考えてみた
こんにちは、SNSマーケをメインにデジタルマーケ領域を支援しているmeyco株式会社の山際です。
今回は、「LINE公式アカウントができることは分かってるけど、実際どう活用していけばいいの?」という方向けの記事です。
LINE公式アカウントってなんぞや?という方は、お先に下記記事をご覧ください。「LINE公式アカウントとは?できること、運用のポイントを簡単解説」
おさらい:LINE公式アカウントの運用のポイント
以前の記事でお話した通り、運用のポイントは2つ。
1.友だち数の母集団形成
2.来店や購入につなげるメッセージ配信
母数がある程度ないと始まらないので、CPF広告やECサイト、同梱物などでLINEへの導線を設置し、こつこつと母数を集めることが大切です。
母数がある程度集まれば、セグメント配信の実施。顧客のひとりひとりのニーズに合わせた配信で来店・購入率を高めつつ、ブロック率も抑えることができます。
アパレルEC企業を例にLINE公式アカウントを活用を考えてみる
今回、活用イメージが湧きやすいように架空のアパレルEC企業を例に出し、LINE公式アカウントでの活用を考えてみます。
■設定:アパレルEC企業
・メンズ、レディースのアウター、ニット、鞄などを扱う
・ターゲットは、20~30代の男女
・LINE公式アカウントは始めたばかりで、友だち数100人ほど
ざっとこんな設定で、このアパレルEC企業のLINE公式アカウント活用を考えてみましょう。
STEP1:友だちの母数を増やしていく
友だち数100人では母数がまだまだ足りないので、友だち数を増やしていく必要があります。(一定数ブロックもされていきますので、常に友だち追加施策は走らせておくことをおすすめします。)
①CPF広告(友だち追加広告)で友だちを獲得
友だち数が足りないので、即効性の高いCPF広告で友だちを増やしていきます。タイムラインなどに配信され、下記画像の青いボタン「友だち追加」をクリックするだけで、友だち登録が完了します。めちゃ簡単。
参照:https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20191127/
友だち一人あたり約100~300円で獲得できたりするので、単純計算で1万円の費用で100人、10万円で1,000人の友だち追加が見込めます。
②ECサイトに友だち追加の導線を設置
CPF広告も活用しつつ、自然流入、web広告経由でECサイトに流入したユーザーも公式アカウントへ誘導していきます。購入まで至らない層が公式アカウント登録へ着地していくイメージです。今までだと離脱されてしまっていたユーザーを公式アカウントへ誘導し、ブロックされない限りLINE上で中長期のアプローチが可能。
※下記イメージ。
STEP2:友だちの情報を取得し、セグメント配信を行っていく
STEP1の友だち集めを頑張りながら、同時進行でセグメント配信の準備をしていきます。下記のような出し分け配信を行っていきたいところ。
①アンケートの活用で情報を取得
すぐにセグメント配信したい!けど、顧客の情報が全然わからない。
そんなときはアンケートの機能を使用して、情報を取得していきます。
例えば、登録後のあいさつメッセージ1通目で
「友だち登録ありがとうございます。今ならアンケート回答で30%OFFクーポンプレゼント!」という配信を行い、回答を促進。
アンケート内容は自由に作成できるため、
・性別
・興味ある商品(アウター、ニットなど)
・過去に商品を購入したことはありますか?(ない/1回/2回以上)
・何を重視して、服を選びますか?(価格/デザイン/機能性)
などの質問項目が作成可能です。(店舗もあるなら、住所や過去の来店店舗なども取得するといいです!)
今回はアンケートで考えていますが、アンケート以外の情報取得の方法として、
・ID連携で自社顧客データベースの情報との紐付け
・特定の訴求で一斉送信し、リンクをクリックした人を特定
などの活用でその人の属性が見えてきます。
②アンケートの情報を元にセグメント配信
アンケートで取得した情報を元にセグメント配信を行っていきます。
ツールを導入していれば、性別の質問で「女性」と回答した人は自動的に女性という印が付与されます。配信の際は、「女性」という印がついた人を配信対象にするだけで、OK。
その他にも配信設計の工夫で、下記画像のイメージのように「女性」の中でもキレイ系が好きな人、キレイ系が好きでお得感訴求が刺さる人といったようにその人の属性が見えてきます。
もしニットを購入した人はこの商品を買う傾向がある!などが過去のデータから見えていれば、過去購入した商品を元にしたセグメント配信も有効です。
あとは、様々な配信にチャレンジしながら、配信セグメント、メッセージ、画像などの分析・改善を繰り返していきます。
最後に
今回の内容でLINE公式アカウントの活用イメージで湧いてもらえれば幸いです。一部LINEの配信を拡張するツールありきでの話になっていますが、ご了承ください。
今回はアパレルECを例に上げましたが、LINE公式アカウントは業種・業態問わず幅広く活用可能です。ぜひ一度自社での活用をを考えていただければと思います。
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LINE公式アカウントの考え方から実務での課題を中心につぶやいてます。