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スポーツ自転車にはローカライズが必要

こんにちは

コロナ禍でスポーツ自転車が売れています。

自転車というのは季節商品で一般車とスポーツ自転車で区別がありますが、スポーツ自転車は春と秋に山を作り、夏と冬は低調であることが多いです。
単純に夏は春〜初夏までにスポーツ自転車を購入して既に利用している。冬は寒いので需要が低くなるのが要因と思われます。

で、今年はこの販売の山が例年にない動きをしていて、春は緊急事態宣言もあって例年より低調でしたがその後ピークを迎えて、多少の上下はありますがそれを維持している状態です。

その内訳は、通勤通学向けに定額給付金以内の金額で買えるものか、競技者やマニアが選ぶハイエンドの二極化が進んでいると言われています。

少しでもサイクリングを楽しむ人が増えたらいい

この数年、スポーツ自転車の販売台数は伸びていると言われてきました。それでも自転車全体が800万台程度に対してその10%弱の割合です。

この10%には既にスポーツ自転車を乗られている人が繰り返し購入する分も含まれているので新規層はもっと少ないわけです。

ただその一方で、スポーツ自転車は海外ブランドの日本代理店というスタイルが主流で、このタイプは大本となる本国からの指示で販売するもの、在庫数なども大まかに決まっています。海外ブランドのマーケティングの主流は一流レースで勝って、そのマシンの性能とブランドの技術力を示すやり方です。
フランスとかだと日本でいう野球みたいに観戦する人、選手に興味を持つ人も多いのでレースが盛り上がれば自然と自転車に関連したもの普及していく流れがあるのだと思います。

何が言いたいかというと日本ではそうではない、ということ。
自転車とスポーツ自転車を区別して、海外のマーケティング手法をそのまま持ち込んで文化の醸成を図ろうというのは無理があります。
公園のキャッチボールから、少年野球、部活、プロ野球、草野球に観戦、野球はさすが国民的スポーツなので根付いている感があります。こういうのを参考に、スポーツ自転車を拡大していきたい。

コロナでちょっとこの販売割合は変わりそうですが、それでも日本の自転車文化の主流はママチャリであって、それを汲んだアプローチがスポーツ自転車の展開には求められると思っています。


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