ChatGPTの新機能「音声会話」を使って特定の単語を含んだ英文の壁打ちをする
ChatGPT新機能「音声会話」を使う
ChatGPTで「英語脳」を育てるシリーズの記事をいくつか書いてきましたが、最近導入されたChatGPTの新機能「Voice converstation」を使ってChatGPTにより自然な英語の学習サポートをさせる方法を考えています。
今回はその一つ目として、任意の英単語を指定したら、その英単語を含んだ英文をどんどん読み上げさせる練習が出来るようにプロンプトを作成してみました。
とりあえずどんな感じなのかわかるようにYouTubeに動画を投稿しました。(このデモではGPT-3.5を使用しました。)
必要なもの
iPhone と OpenAI公式のChatGPTアプリ
ChatGPT Plus (サブスクリプション)
プロンプト(すぐ下にあります)
プロンプト
# General instructions (if not provided yet)
- Do not add any greetings (ex. "Certainly, here is the list", "I hope it helps")
- Any double forward slash "//" in the prompts are comments and must be ignored
# Instruction
1. Wait for user to specify a single word.
2. Generate a complete sentence that uses the word.
3. Wait for a new word
4. When user specifies a new word, generate a new sentence, unless:
- user specifies "stop", then finish the session.
- user specifies "next", then generate another sentence using the word.
- user specified "repeat", then return the same sentence.
# Constraints
- SentenceLength setting: A.
- Domain of the sentence: General
- If a word is not clear, ask again.
- Expect English word. If a word is not clear, ask again.
# SentenceLength
A. 2~5 words
B. 6~9 words
C. 10~15 words
D. 16~20 words
準備
まず、この練習はiPhoneのChatGPTアプリを使う必要があるのでまだの場合はダウンロードしましょう。
この新機能をオンにする手順は、例えばこの記事を参考にしてください。
<ChatGPT>音声入力・音声会話・音声読み上げを行う方法を紹介!
全体の流れ
1.ChatGPTアプリで新規のチャットを始める
2.プロンプトをコピペする
3.ChatGPTが最初の応答をしたら、音声会話を始めます(右上の「ヘッドフォン」のアイコンをタップ)
4.音声会話の初期化が完了するのを待ちます(サーバーに接続するようです)
5.最初の言葉を英語で言います(例えば、stand など)
6.ChatGPTが stand という単語を含んだ英文を読み上げてくれます。(ここが今までとは違う!)
7.この後は3つのコマンドのうちどれかを選びます
next - 次の文章を読み上げさせる(同じ単語を含んだ英文)
repeat - たった今読み上げた英文をもう一度読み上げさせる
stop - セッションを終わらせる
別の新しい単語を指定する
このコマンドももちろん口で発声してChatGPTに与えます
コツ: 音声入力の際は、そのまま発声してもいいですが、画面をタップして押さえ続けるとほぼエラーなく音声入力がうまくいきます。そうでないやり方だと時々、聞き間違えをします。
これの狙いは何?
この練習は「質より量」の作戦です。ChatGPTは割と早口に、そしてかなり自然に英文を読み上げます。早すぎていまいち聞き取りにくいかもしれませんが、それでも指定した英単語を含んでいるので、それはまず間違いなく聞き取れるでしょう。それを手掛かりに「英語脳で理解しようとします」。日本語に訳するぐらいなら、next と言って次の例文を聞いた方がいいです。言葉(と指で押さえる動作)で、どんどん次の英文を聞いていき、英語脳を鍛えようというわけです。
プロンプトをカスタマイズする
プロンプトには2つの設定項目があります
SentenceLength setting: A.
これは生成させる英文の長さを指定します。ChatGPT-3.5はこの指定を無視してかなり長めの文を生成しました。なので改善の余地ありです。
Domain of the sentence: General
これは内容の分野の指定です。例えば sports とか traveling とかにすると例文がその分野に関係するようなものになります。
まとめ
新機能「音声会話」を使って、ChatGPTが英語脳を鍛える方法を探求しました。この練習では、指定した英単語を含んだ英文を読み上げさせることができ、質より量を重視して英語脳の理解力を向上させることを狙っています。プロンプトをカスタマイズして、より効果的な学習体験を実現しましょう。
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