![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27519954/rectangle_large_type_2_57878ea0dabce446cca809c27d92a819.jpg?width=1200)
あなたの中に星の王子様がいるとしたら
悲観主義者はあらゆる「機会」の中に「問題」を見出す。
楽観主義者はあらゆる「問題」の中に「機会」を見出す。
《チャーチル》
あぁ、困った!
え~、どうしよう!
反応的に生きるのか?それとも主体性を持つのか?
どんな問題でも「神様からの宿題」と考えてみましょう。
何かに追い立てられるように生きてきた現代の私たち。
目の前のものを、もう一度「空っぽ」の心で感じてみませんか?
そうすれば、同じものなのに全く違う景色に代わるかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ノートルダム清心女子大学・昭和五十八年度卒業式答辞)より
『あなただけの人生をどう生きるか』渡辺和子
↓
今日は、今から数年前、同じこの日、同じこの記念館を巣立っていった一人の卒業生の言葉を皆さんへのはなむけの言葉にしたいと思います。
その人は、在学中、健康そのものの人でした。
それが卒業後まもなく、病気になって入院し、非常に苦しみ悩んだのですけれども、やがて快方に向かった折に、一通の手紙を書いてくれました。
その中に、こう書いてあったのです。
「ようやく外出許可がいただけました。久しぶりに地面を踏んだ時は、感激でした。今の私には、当たり前が輝いてみえます」
この手紙を読んで、私は、病気がよくなったことが嬉しかったとともに、病気という十字架が、この人を、ここまで成長させて、この言葉を書かせたことを、たいへん嬉しく思いました。
「当たり前が輝いてみえる」
そして、この人から、幸せの秘訣を教えてもらったように思ったのです。
私たち一人ひとりは、幸せになりたいと願っています。
今日、ここに集まっていらっしゃる方たちは、あなた方一人ひとりが、一生の間、幸せに生きてほしいと、願っていてくださいます。
幸せの条件には、いろいろあって、人それぞれに違うかも知れません。
ですけれども、共通して言えることは、自分が愛するもの、価値あるものに取り囲まれて、心が満たされている状態といっていいでしょう。
ですから、幸せを願う人たちは、たやすく愛せる人を探し、やりがいのある仕事を求め、そして、すてきなもの、すばらしいもので、自分のまわりを囲みたいと願っています。
今日の日本は、この種の幸せをあおるかのように、そして、それを満たすに十分な、物質的な豊かさと、過激といっていいほどの刺激と情報に溢れています。
お金さえ出せば、ほしいものがほとんどすべて手に入る世の中です。
では、それらを手に入れた人たちがみんな幸せなのかというと、必ずしもそうではありません。
なぜでしょう。
星の王子さまが答えを出しています。
「地球上のみんなは、特急列車に乗り込むけど、いまではもう、なにをさがしているのか、わからなくなっている。だからみんなはそわそわしたり、どうどうめぐりなんかしてるんだよ…」
「おなじ一つの庭で、バラの花を五千もつくっているけど、…自分たちがなにがほしいのか、わらからずにいるんだ」
そして続けていうんです。
「だけど、さがしているものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ…」
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」
今から約千三百年まえにつくられた日本の一番古い歌集『万葉集』の中に、一つの歌が収められています。
信濃(しなの)なる千曲(ちくま)の川のさざれ石も
君し踏みてば玉と拾はむ
うら若い一人の乙女が、自分の愛する人、夫、恋人を送り出した後、“その人が踏んだ石だと思えば、私には玉と思えるのです”とうたった一首です。
なにが、この当たり前の、どこにでもある石を、輝く玉に変えたのか、それはこの乙女の心に宿る愛する心、いとおしむ気持ちだったろうと思います。
この人は何カラットかするダイヤモンドでなくても、愛する人が踏みしめたその石を、玉と抱いて幸せな人です。
そして、私たちは、幸せの原点というものを、ここに見ることができます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一見すると人生最大のピンチに見えるかもしれない。
しかし、考えてみてほしい。今までもそんな経験はしなかったかな?
かつて京セラを作る前の稲盛和夫さんは、実験中 液体を混ぜてるとき誤って液体の入ったガラスを二、三本落としてしまったとか!
しまった!
しかし、その液体が混ざってゴム状になってるのを見て、それを検証してるうちに新しい素材が出来たと言うのです。
意外な発明は、失敗や偶然の出来事から生まれているんだね。
あとは、目の前の失敗に見える出来事をどう見るかの 視点があるだけ。
「成功は、諦めた次の日にやってくる」と言います。
諦めの悪いあなた!そんなあなたなら、必ず成功するよ。
どうしてかって?
だって、地球学校の卒業試験は「大変なもの」と決められているから。
そのあとで 『大』きく『変』わる から。
そんな視点でいろんなことに対応していきたいね。
運は間違いなく好転していくから、本日も楽しみに出かけよう!
会長 稲井英人