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個食で夫婦喧嘩が減った話

フランス人男性は料理をする。

結婚前、こんなことを何度か聞いたことがありました。ところが私の夫はほぼ料理経験のない、「料理をしない」人でした。

夫の友人にも、私も知人にも、料理をしない男性はいます。それでも、日本よりはたしかにお料理をする男性が多いイメージ。私の夫も結婚後5年の今は焼き加減ばっちりのステーキに付け合わせの野菜やピュレ、フラン、キッシュなどレパートリーがかなりあります。

男性がお料理をできるようになっていく理由は

①外食が高くてまずい

②パートナーが日本人女性のように毎食つくらない

と言うことではないかと思っています。

①に関しては、日本は外食のクオリティが高い上に安いので想像しづらいかもしれませんが、例えば日本のコンビニで250円程度のサンドイッチも、フランスでは400円くらいします。ラーメンは一杯1500円はしますし、マックはバーガー、ポテト、ドリンク普通サイズのセットで1300円以上。ランチでその辺のレストランに入っても2000円で食べられたらかなりお得だと感じます。しかも当たり外れが激しく、美味しくないお店の割合も日本より高い(_ _).。o○

最近はウーバーイーツが流行っているので選択肢も増えましたが、吉野家やココイチみたいな、お手軽テイクアウトはフランスには少ないのです。

そうすると、一人暮らしの男性でも毎食コンビニや外食、と言うわけにもいかず(そもそもフランスにはコンビニがありません)、外で食べるくらいなら、家で料理するか…となるようです。

フランス人は日本人ほど残業もないので時間もありますしね。

今回感じたのは②、フランスは女性が(主張の)強い国。彼女ばかりにお料理させていたら間違いなく喧嘩か破局です。

結婚しても、フランスは通常、共働きなので家庭にいる時間はお互いそんなに差がないのです。フランス人から見ると、むしろ日本の共働きカップルで女性が毎日お料理担当であることの方が驚きでしょう。

さて我が家は、コロナの影響で2人ともテレワーク。

家事も子育てもいい感じに分担…とはならず、私は自分の負担が多く感じてイライラ。夫は夫で、同じことを思っているようで時々険悪な雰囲気になります。

そんな中でもお料理は、彼は最初からサジ投げ状態。週に1度、2度つくってくれるかな…?という程度です。昼夜2食×7日で14食のうちの1.2回では、まあ私が圧倒的に多いですよね。(でも日本だと、それも普通なのでしょうか??)

毎食つくる、というより献立を考えるのって主婦にとって負担ですよね、昨日パスタ食べたし、とか、今週お魚食べてないな、とか。うちもそんな感じで、夫に「お昼何食べたいー?」と聞くことが多いです。

これがコロナじゃなくて、私だけだったら、お茶漬けでも素麺でもトーストでも、時間がかからず簡単に食べられるものを、何なら時にはキッチンでさっと食べて終われるのに、あー夫がいるとそういうわけにもいかない、あー、めん…以下自粛(_ _)

週末にはオーブンに入れるだけのピザにしたり、手抜きもしています。お料理することも、楽しいし、自分のご飯は好きなのですが、どこか負担なんですよね。

で、コロナのテレワークがもう半年は続いています。うちは元々喧嘩は少ない方なのですが、この家事の負担や疲れで少しずつ喧嘩するように…。

そんな私たちですが、最近良いなと思ったのが、

個食

はい。好きなものをお互いが好きな時間に好きな場所で食べる…ただそれだけです。例えば私は買い置きのカップ麺にネギや卵を入れてアジアジャンクフード。夫はフランスパンにバターとテリーヌでサンドイッチ。しかもお互いの好きな時間に好きな場所で。

それだけなのですが、まあなんと楽なことか。一緒に食べるって、献立を考えてお料理をするだけでなく(それだけでも大したことですが)、時間も合わせるし、テーブルもセットするし、お皿も洗うし、相手に合わせようという気遣いがうまれるんですね。2人でカップ麺食べたこともありますが(それはそれで侘しいです)、その時も料理に手間をかけてないので楽と言えば、楽だけど、なんだろう。個食には楽さに加えて開放感があります笑。

せっかく結婚して一緒に住んでるので、常に個食してたら寂しいでしょうが、うちの個食はこの半年で2回だけ。でもこれからは土曜の夜、とか、週一くらいの頻度で個食デーをつくれたらいいな…、などと思いながら食べ終わったカップをゴミ箱にぽい。あーやはり楽だわー(^^)






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