[基幹システム刷新PJT-03] PJT立ち上げ前_「こうなるとNG」を示す
ちょうど基幹システム検討前に「DXレポート」が発行された。
「DX=老朽化したシステムの刷新」ではないことは当たり前の話だが、所属会社のシステムは活用されておらず、そのシステムの導入は失敗していたので、このレポートは大いに役立った。
どう役立てたかというと、「DXレポートに記載されている内容」と「自社の過去」を重ね合わせるだけである。DXレポートの簡易版に、赤入れ。
「DXレポートには ~だと上手くいかない と書いてありますね?当社は今のシステム導入する時と丸かぶりですね?」みたいな。
経営層についての言及もされているレポートなので、この内容を経営層と摺合せ、全社にリリースした時は結構ドキドキだった。
結果的には良い活用となった。みんな「まぁ、そうだよね笑」となった。
経営も現場部門も、既存システムが活用できていないのは、システム要因だけではないと何となく気付いていたからだ。
(あとは、これを「誰が言うか」も重要だったと思う。現場部門との関係性はやっぱり重要だ。)
以下、重ね合わせのイメージをザックリと。
2.2.2 既存システムの問題点
老朽化しすぎ。A○400使っちゃってますよね?他システムと連携できませんよ?
肥大化/複雑化しすぎ。カスタマイズしすぎですよね?システム本体○円なのに、カスタマイズで○円っておかしいですよね?
エクセル連携しすぎで、全貌分かりませんけど?結局全貌が分からなくて、システム的に貢献できない。システム上基幹業務の動きが見えないから、何やってるかも何をしたいかも分からない。
2.2.3 既存システムの問題点の背景
「各事業の個別最適化」ならまだしも、うちは「各グループ」「各個人」の最適化しちゃってますよね?
各部門and各システムを連携しての分析できてないですよね?
「スクラッチ開発」してますけど、このレベルのシステムの導入に○円掛かっちゃってますよ?更新のたびに○円も掛かりますよ?パッケージならこんなに掛からないのに。
「カスタマイズを好む」のは良いけど、うちはカスタマイズした機能○個のうち、今も使っている機能は○個だけ。金捨ててますよね?
2.2.4 既存システムの問題の難解さ
そもそも活用できていないし、無かったことにしてますよね?目を背けてますよね?
刷新しないで現行踏襲でも良いと思います。だけど、使ってないカスタマイズ機能やスクラッチ開発したシステムのマイグレ対応だけでも○円掛かりますよ?
2.2.5 既存システムの運用・保守に割かれてしまう資金・人材(1/2)
当社は98%がランザビジネス!現状維持するためだけの費用に98%支出!
2.3 ユーザ企業における経営層・各部門・人材等の課題
ドンピシャ!当社!!
今のシステムを検討する時、真剣に検討しました?運用変更も含めて。
今のシステムを準備する時、真剣に準備しました?運用変更も含めて。
「システム部門に任せておけば良いや」「~が言ってるから、まあ大丈夫だろう」みたいに、他人事にしてませんでした?「利益に繋がるか」の部門判断がどこかで必ず必要。各部門が参加してないと結局「なんか違う」「合わない」「要らない」となっちゃう!!
雑に記載したが、こんな感じである。
【参考】
やっぱり第三者の資料は活用したほうが良い。
上述の内容を参考文献なしに「~した方が良い!」と私が言っても、
「お前如きが考えた内容を言ってるだけでしょ?」となりやすくなる、、、、気がするので。