いざ、靴履き慣らしの岐阜旅へ
先日、靴を買い替えました。
今までのはすっかり履き潰してしまっていて、ずっと替えなきゃ替えなきゃと思っていたけれど、なかなか足が靴屋の方に向きませんでした。これの前に買った靴が合わなくて、靴擦れで毎日靴下に血を滲ませて、我慢の果てに泣く泣くまだ新しいうちにさよならしたのも、靴屋への足を遠のかせるには十分なプチトラウマでした。けれどさすがにこのまま履き続けるわけにもいかなくて、重い腰と足を上げて靴屋へ行ってまいりました。
今回は、その新しく買った靴の履き慣らしの旅と銘打って、岐阜の街を散歩してきました。お目当ては、こちらの記事で紹介されているカフェ「喫茶ヨジハン文庫」「CAFE re:verb」「cafe旅人の木」とベーカリー「VAAT」を巡ること。
(記事中では触れられていませんが、ヘッダー画像の「GOOD DAYS COFFEE」は私の好きなカフェのひとつです。多治見はいいぞ。)
ちなみに後述のウォーキングの途中で、「喫茶ヨジハン文庫」はおやすみということに気づきました、残念。また岐阜に行く予定ができたということで。
丘の上で「VAAT」のクロワッサンを
名鉄名古屋駅から特急に30分ほど揺られ、名鉄岐阜駅へ。徒歩10分弱、通りをちょっと中に入ったところにあるのが、ベーカリーの「VAAT」です。
(撮影NGなので、訪問される場合はご注意を。)
店内は広く感じる作りになっていて、目の前にショーケースに入ったクロワッサンやクイニーアマン、食パンなどが並んでいました。今回はクロワッサンをチョイス。
お昼ご飯を調達したら、Google マップを頼りに岐阜の街を縦断します。目指すは、ここから30分ほど歩いたところにある、丘の上の展望台。「靴慣らしの旅」らしく、ちょっとウォーキングして、静かな場所でクロワッサンを堪能しようと思ったのです。
展望台へは石で舗装されていて、ゆったりとした傾斜の道が続いていましたが、日頃の運動不足が堪えました。けれどもそうして不本意に歩みを止めると、歩いている時には気づかなかった自然の音が聴こえてきました。一定のリズムを刻む鳥のさえずり。微かに聞こえる電車の音。すれ違う人はほとんどいません。ここでは時間がゆっくりと流れるように感じました。
麓から15分くらいでしょうか。丘の上の展望台に辿り着きました。曇りなので遠くまで見渡せはしないけれど、他にも景色を眺めている方がちらほら。どうやらこの展望台は「金華山ドライブウェイ」という道路の途中にあって、そちらから車で来ている方がいたようです。
景色を見て少し呼吸を整えたら、ちょっと遅めのお昼ご飯。ベンチに座り、カバンからクロワッサンを取り出しました。
クロワッサンといえばバター!という印象があるけれど、「VAAT」のクロワッサンはバターの主張は控えめ。全粒粉?胚芽?の味わいが口に広がります。これはハマるやつだ。こうやってこのまま食べてもおいしいし、「ご飯系のパン」として、ハムとレタスとチーズのサンドイッチにしても最高だと思います。
「CAFE re:verb」の絶品バスクチーズケーキ
丘の上でクロワッサンを堪能した後は、再び岐阜の街に戻ります。
岐阜市街は(京都まではいかなくとも)碁盤の目をしていて、歩道にはアーケードがついています。ゆく道ゆく道がどれも広くて、バスや車がたくさん行き交っているのを見ると、どことなく浜松の街を思い出します。
そんなアーケードの軒下に店を構えるのが「CAFE re:verb」です。
こちらのお店は「バスクチーズケーキがおいしい」と先ほどの記事で触れられていたので、プレーンのバスクチーズケーキと、キャラメルラテを注文。バスクチーズケーキはとても濃厚で柔らかく、フォークを持つ手が止まりません。キャラメルラテともよくあいます。
木目の茶色と壁の白色を、傘付き電球のオレンジ色がほんのりと照らす店内は落ち着いていて、誰かと会って話すのにも、ひとりでのんびり読書するのにもピッタリです。私はカバンから文庫本を取り出し、しばし読み耽っていました。(余談ですが、今読んでいるのは砂漠に雪を降らせようとする大学生たちの物語です。)
「cafe 旅人の木」へのハシゴは……
「CAFE re:verb」の後は、「cafe 旅人の木」に伺ったのですが……3組ほど待ちの状態だったので断念。時間的にちょうど混んでいたみたいです。
最後に、JR岐阜駅前に展示されている路面電車を眺めてから、ご帰宅といたしましょう。2000年代前半まで岐阜市内を走っていた、名鉄の路面電車だそうです。普通の電車より全長が短いのと、名鉄スカーレット・白・グレーの組み合わせが相まって、可愛い、という印象を受けます。状態もよさそうで、今にも走り出しそうですね。
素敵なパン屋さんやカフェが何件もあって、駅前に可愛らしい電車も展示されていて、岐阜って素敵な街だな、って思います。
ご帰宅
さて、ご帰宅はもちろん、新快速を一本見送り、普通列車で。
私、普通列車ガチ勢なので。(なにそれ……)
※ 私が普通列車ガチ勢に目覚めた旅は以下(目覚めてません)
真面目な話すると、名古屋駅までなら所要時間が7分程度伸びるだけで「喧騒のない車内」および「4人がけのボックスシートで誰とも相席せずにまったりと過ごせる可能性」を手に入れられます。駅と駅の間は優等列車と同じ速度でぶっ飛ばしてくれますし。ひとり旅に普通列車はおすすめです。
それではまた。
お相手は、ゆっずうっずでした🍊