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✨️父とわたし✨️

わたしが
3歳になる頃には
もう父はいなかった。

父が
どんな人だったのか
どんな顔だったのか

アルバムの中の写真は
全て剥ぎ取られていたので
何も知らずに大人になった。

保育園時代
なんで?なみちゃんには
お父さんがいないの?

幼なじみからのこの質問に
母はこう答えていた。

“タコに食べられたんだよ”
そう答えた瞬間
周りの空気が
さらに“し~ん”となった。

そうか…
食べられたのか…。
幼いわたしは
それをそのまま受け止めることにした。









小学生の高学年になった頃
自分の名前の由来について
調べる宿題があった。

“わたしの名前の由来”
どんな物語があるのかな?
たくさんの期待をしながら母に聞いた。

母の答えは
こうだった。

あなたの父親が
昔好きだった人の名前だよ。
どうしてもその名前にして欲しい…
そう言われたからつけたんだよ。

嫌々そうに
そう話す母の顔をみて
わたしはがっかりした。

たくさんの期待が
一瞬で吹き飛ばさる
そんな感覚を身体全体で味わった。

その由来は書けない
そう感じたわたしは
他にはないの?
母にさらにたずねた。

なら、こう書いたら?
そう言われたけれど
なんだか嘘を書くみたいで
わたしのこころは
とっても複雑な気分になった。

それ以来、わたしは
自分の名前があまり好きではなくなった。

“なみちゃん”
物心ついた頃から
自分のことをそう呼んでいた。
だけど、それ以来
わたしは“わたし”そう呼ぶようになった。










2018年
相変わらず
わたしは
わたしの名前が好きではなかった。

わたしは
何ヶ月も悩んで
Instagramをすることにした。

少しずつ
自分の想いを
ありのまま書いていった。

そして
何ヶ月も悩んで
よし!今度は名前を出そう
わたしはそう覚悟をして名前を書いた。

月日が経つにつれて
たくさんの方々に
“なみちゃん”
そう呼ばれる瞬間が訪れた。

何度も
何度も…
有難いことに
優しくそう呼んでくれた。

いつしか
わたしのこころは癒され
そして、自分の名前が大好きになった。


“名前を大好きになる”
この経験ができたのは
父と母のお陰だとそう感じることができた。

父と母には
こころから感謝をしている。

そして
Instagramのフォロワーさん達にも
たくさんの感謝をしている🙏✨


わたしと触れ合ってくださった
たくさんの方達に
こころからの感謝を込めて…✨️✨️🙏✨



~おわり~


最後まで
読んでくださりありがとうございます🙏✨


たくさんの感謝を込めて…✨️
Yuzu.yuzu.. “なみ”



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Yuzu.yuzu.. “なみ”
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