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春愁のうた
もう、4月が終わるという。
一日一日だけを見つめて歩いていたから、ふと振り返り、連なった足跡に驚いている。
足跡の列は真っ直ぐとは言えなくて、ふらふらしながら、それでも途切れずここまで繋がっている。
よく見ると、踵やつま先が欠けているもの、くっきりと溝が深いもの、ななめを向いているもの、重なり合っているもの、へなちょこなスキップをしかけているものや、大股で行こうとして逆に慎重になってしまったものまでいろいろだ。
そういえば、上旬に桜まつりのスタンプラリーに参加した。歩いた記録として赤い桜のスタンプを押していく瞬間、自分を丁寧に力強く認めてあげているようで、嬉しかった。
出会う花の写真をスマホに撮りためていて、画面が華やかな色であふれて春だなぁと思う。
私の一番好きな花、チューリップが360度取り囲む庭園に出かけたときは、くるくると踊るように見て回った。
(平日だから人が少なく、誰も不審がっていない・・・・・・はず。)
花に心を寄せ、鳥と会話し、風に目を閉じて、星を想う。そうして歩くこの道を、愛しいと思わずにはいられない。
転びそうになる。
本当は早足で行きたいけれど、風を受け止めきれなくて上手くバランスが取れないから、ゆっくり歩く。
(私は昔からよく、ふわふわした歩き方をしていると言われる。)
道の砂利も小石もくぼみも、当たり前のものとして、けっして邪魔をしていないつもりでそこにいる。
それなのに、気付いていても踏んだり、避けたはずなのに蹴ってしまったり、ふいに足を取られて痛みをともなう。
腹の奥で渦を巻きはじめる黒いものを、歩いて、歩いて、しずめる。
青空じゃなくたっていい。
星空じゃなくたっていい。
見上げたいと思ったとき、空はその大きな胸のほんの少しを、いつだって私にひらいてくれる。
傷つくからこそ、四つ葉が生まれる。
出会えたものに目を向けて、喜びの花を咲かせていく。
🌷🌼🍀🌷🌼
noteは私にとって実家のような、忘れることのできない存在で、まさか1ヶ月以上も離れることになるとは思わなかった。
お久しぶりです。お元気ですか?
大好きな読み物も、ドラマも、お散歩も、今までみたいに好きなだけゆったりとはいかなくて、noteも離れて本当はすごくさびしい。
こうして書いているこの時間が、みなさんのことを考えている時が、楽しくて、あたたかくて、幸せです。
それでもどうしてもやりたいことがあって、自己満足だとしても頑張って続けています。
決めたことをやり遂げたら、必ず戻ってきます。
すでに夏のような気温の日がありますね。
昨日はアゲハチョウの舞う姿と、うぐいすの声を同時に感じました。
みなさん、体調に気をつけてお過ごしください。
まだまだ春を楽しみましょうね。
読んでくださったあなたに、最大級の感謝を。