感謝を与える日?夢を追いかけて-アメリカ生活-vol.5
少し前の話になってしまいますが、
アメリカでは毎年11月の4週目の木曜日にはThanksgiving day(サンクスギビング)
という祝日があって、直訳すると"感謝を与える日"となりますが、
日頃の当たり前に思ってる事を見直して、感謝気持ちを、家族で集まって七面鳥を食べながらお祝いします。
家族がこちらにいない私は毎年何をしようか悩みますが、
今回はホームレスのシェルターでボランティアをさせてもらうことにしました。
日本でのホームレスのイメージはなるべくひっそりと、周りとの接触を控えて生きているような気がしますが、
アメリカでは町を歩けばそこら中にホームレスがいて、日本とは違って結構堂々と
『仕事がなくなりました。』
『子供を養わなきゃいけないんです。』
『何か恵んでください。』
と話しかけてきます。
ホームレスシェルターという、夜ホームレスが無料で食べ物をもらえたり、寝泊まりできる宿もあります。
今回私が参加したイベントは、非営利団体がやっている、キリスト教の教会でホームレスに温かい食事を提供するというイベントでした。
ボランティアのシェフの人たちは前日から仕込みを始めて、私たちは当日会場の飾り付け、テーブルセッティング、配膳、片付けをしました。
多分ホームレスの方々60人、ボランティア25人位の割合だったかな。
うつむき気味で目を合わせない人から、
感謝の気持ちをみんなに伝えたいためにマイクの取り合いをする人たちから、
犬をかばんに忍び込ませて入ってきた人から、
歯がなくなってしまっているので、なんて言ってるのか理解が難しかった人から、
野菜はいらない野菜はいらないと野菜は食べたくない人から、
髪の毛が綺麗に染められている女の人から、
iphoneを使いこなしてアマゾンの話をしてる人から...
見た感じではホームレスだと分からないような人たちもいっぱいいました。
それぞれの事情は、こちらからは聞いてはいけないという決まりだったので事情は分かりません。
今回、事実として知ったのは、
アメリカのホームレスは、薬物中毒だったり、アルコール中毒な方が多いのですが、
彼らのうちのほとんどは、薬物中毒やアルコール中毒になった事がきっかけでホームレスになってしまったわけでは無いようです。
多いケースでは、仕事を失ってしまってホームレスになって、その後、自暴自棄から色んなものに手を出してしまうそうです。
(今まで私は、薬物やアルコールに手を出してしまった代償としてホームレスになってしまったんだと思っていました。)
それと、アメリカのホームレスは犬を連れてることも多いのですが、彼らもやっぱりひとりは淋しいからペットを引き連れるらしいです。
(恥ずかしい事に、私は今まで、なんでホームレスなのにペットなんて連れてられるんだろうって思ってました。)
一度きりの触れ合いだけでは到底分からないような事がいっぱいあるんだろうなと感じているので、私の個人的な、色々な想いは今は伏せておきますが、
ひとつだけ感じたのは、
どんな状況だろうが、どんな人間であろうが、どんな人種だろうが、みんな感情をもった同じ人間なんだということではないでしょうか。
私が帰るとき、ホームレスの中の一人のおじちゃんが寄って来て、どこかで摘み取って来たお花をくれました。
『ありがとう。また是非来てね。』といってもらいました。
教会の外では、彼らのペットのわんこたちがボランティアにもらったドックフードを頬張りながら、お利口に待っていました。
今、カリフォルニアにはペットも一緒に宿泊できるシェルターはまだ無いそうです。
今回私が参加した団体の最終的な目的は、ペットも一緒に宿泊できるシェルターを設立する事らしいです。
--- 何が出来る、出来ない、何を持ってる、持っていない、どんな文化で育って、どんな言葉を話すといった違いは、人の価値観や性格を左右し、お互い相性が合う合わないはあっても、人間としての命の重みはみーんな同じなんだと、私はアメリカで異文化に触れ合って過ごす毎日の中で再認識していってる気がします。
助け、助けられ、手を貸し合って生きていきたいですね♡
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?