私の愛したカートゥーン(前置き)
歌詞の意味も理解してない歌を聴いてあれだけの衝撃を受けることはもう二度とないと思う。
当時の私はアドベンチャータイムというアニメに激ハマりしていた。
行ってみよー僕らと今〜♩でお馴染みのアレである。
かわいいキャラクターとほのぼのした話の中に潜む人類滅亡後の世界というダークな設定(初期の頃はそこらへん明確じゃなかったからか、ものすごく考察されてた)は世界中で流行して、今なんか日本でもビレバンに専用コーナーが設置されてるレベルに、一気にCNの代表作になった。
あの頃、海外アニメの感想を述べる場は大体個人サイトやブログだった。人の感想を見るのが好きだったので色々と巡回していたが、どこもかしこもアドベンチャータイムの話で持ちきりだった。そんぐらい流行ってた。
中でもアドベンチャータイムの人気をさらに引き上げるきっかけになったエピソードは「What Was Missing(邦題:僕の大切なもの)」じゃないだろうか。
この話を担当したのがRebecca sugarだった。
プリンセスバブルガムへの複雑な感情を綴ったマーセリンが吐き捨てるように歌を歌うシーン。歌詞の内容なんてほとんどわからん。でも顔を歪めて歌うキャラクターの表情やベースオンリーのメロディーライン、沢山のライトが光る門の前で飛びながら歌う構図、何もかもがなんか、凄くて(語彙力)フィンやジェイクと同様に口を開けて見入ってしまった。
Adventure Time - What Was Missing (Preview) Clip
正直海外アニメの各話の演出や監督をしている人を気にしたことなんて無かったけど、この時は界隈が一気に「なんかヤバイアニメーターがいるらしい」と色めき立っていた。たったの11分で世界中の人を魅了したRebecca sugar。多分みんなそうだと思うけど、私にとってもこれが彼女との初めての出会いだった。
前置きがめちゃくちゃ長いけど、そのあと色々あって彼女はCN初の女性監督として自分の作品を作ることになる。
それがsteven universである!
(つづく)