◆コンピューターネットの中のオカルティスト

パソコンネットの中でも、オカルトは盛んです。
パソコンネット内は、いくつもの話題別のサークルに分かれています。パソコン通信する人は、そのたくさんのサークルの中から、興味のある話題の会議室を選んで、他人の意見を読んだり、自分の意見を書き込んだりするわけです。
さて、そのサークルの中にも当然「オカルト」「UFO」「テレパシー」といったたぐいのものがあります。しかも、書き込みが多く盛況なのです。

が、それだけで科学的でない、と言うつもりはありません。こういったサークルに参加する人たちの中にも、半信半疑で「とにかくデータを集めて自分なりに分析してみよう」と考えているタイプの人が結構います。
しかし大部分は、「とにかくUFOを信じてる」とか「何があっても、超能力を信じてる」とかいう人たちです。彼らはそういったものの存在を「信じて」いますし、「信じたい」という姿勢なので、疑うことを良しとしません。
彼らもUFOならUFOの存在を実証する情報を、いろんなところから集めたり会議室に書き込んだりします。が、UFOの存在を否定するような情報はハナから相手にしません。見えない、と言ってもいいでしょう。
懐疑派(UFOを信じない人は、そう呼ばれます)にそのことを指摘されても、「UFOの存在を隠蔽(いんぺい)するためのデマだ」ということになってしまいます。そして彼らのデータの矛盾をあげつらう懐疑派を、「地球の科学だけを盲信していて、宇宙の理知に目を開かない心貧しい人々」と決めつけてしまいま す。
おまけに「昔ガリレオ・ガリレイは弾圧の中……」と、自分たちの状況を説明したりもします。
それでも懐疑派は、ますます厳しく論理の矛盾を攻撃してきます。
すると最後には、UFO信者たちは「私たちは自分の信じたいものを、信じたいように信じているのだから、放っておいてくれ」(スゴイ理屈ですね)と一方的に話し合いを終わらせてしまいます。
何事も合理的に話し合うのが美徳、と考えている懐疑派たちは、そのあまりの非科学的態度に怒り狂います。反対に、愛と平和を大切にするUFO信者たちは、 懐疑派たちの非友好的で傍若無人な態度に眉をひそめます。心の底で「こういう人たちがいるから、戦争も環境汚染もなくならないんだ」と、思っているかもしれませんね。

支援していただけるなんてチョー嬉しいんですけど^^笑