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キレイな会計はシンプルなルールづくりからはじまる
会計は、パズルのようなものだ。
借方と貸方、左右のバランスと複数の科目が生み出す極上のパズル。
このパズルは、時にとんでもなく狂うことがある。
「なぜこの数字がここに⁉︎」「あるはずのない残高がこんなに⁉︎」
そんな、狂ってしまったパズルをキレイにするのも我々の仕事のひとつ。
今回は、会計のキレイキレイ案件で見たパズルを狂わすいくつかの要素を考えてみたいと思います。
会計のキレイキレイはめんどくさいけど楽しい☺️
— 中村ゆずる_もう一歩踏み込む『財務屋』 (@yuzuru098) February 17, 2025
今日はfreee移行とキレイキレイのセットを楽しんでいたら、子どもの保育園の迎えに遅刻するところでした。笑
会計がぐちゃぐちゃになってしまう理由
会計がぐちゃぐちゃになってしまう理由はいろいろありますが、今回はその中からいくつか紹介して見たいと思います。(今回はfreee案件ではなかったため、freee特有のぐちゃぐちゃの話ではありません)
クレジット利用の経費の2重計上
クラウド会計ではクレジットカードとの連携によりクレジット利用時の明細が会計に取り込まれます。そのため手元にあるクレジット利用の領収書が現金利用の領収書とごっちゃになっている時、現金利用で同じ経費を計上してしまうことがあります。
ちなみにfreeeではクレジット明細と取り込んだレシートの紐付けを自動で行ってくれるので、こういった2重計上を生み出しにくい構造にすることができます。
発生主義と現金主義の混合
会計には発生主義と現金主義というものがあります(基本は発生主義)
発生主義とはお金を受け取る権利が"発生"した時、お金を支払う義務が"発生"した時に収益費用を計上する方法で、現金主義とは"現金の入出金時"に収益費用を計上する方法です。
今回は仕訳のいくつかが発生時に収益費用が計上されているにもかかわらず、現金の入出金時にも収益費用が計上されるというこちらも2重計上の状態となっていました。
会計のルールづくりが大切
こういった会計がぐちゃぐちゃになってしまう原因が起こりにくい設計のツール(こういったことに関しては個人的にfreeeが優秀だと思っている)の活用も大切ですが、もっと大切なのは会計のルール設計だと思います。
発生主義をベースとし、請求書が発行されて売り上げが計上され、普通預金で回収される。請求書を受け取って、支払う。こういった経理の一連の流れとそれぞれのプロセスで発生する会計処理のルールをしっかりと決めておくことが、ぐちゃぐちゃ会計を防ぐ最良の解決策です。
そして、そのルールはシンプルな方が良いです。
Aの場合はこうで、Bの場合はこう。Cというパターンもあります。
なんてルールじゃミスの確率も上がります。
ルール設計を行う際は、ぜひ『シンプルかどうか』を頭に入れて見てください。
今回は、確定申告を行うための整理とfreeeへの移行のために作業を行なっていましたが、単に過去の整理をするだけではなく、2025年の会計をより良くするための準備にもつながったんじゃないかと思います。
ぐちゃぐちゃの解消、科目設計、経理プロセス設計、これらは経理業務を身軽にするだけではなく、その結果、経営管理に活用され、経営そのものを身軽にできると自分は思っています。今回のケースも、伸び代だらけということで、今年の関わりが楽しみです。
確定申告が始まりましたね。
確定申告をする前に、一度会計の状態を見てもらいたい方はぜひお問い合わせください。