結婚して「佐藤さん」になった話。男性が改姓すると世界はどう変わるのか
結婚して良かった。手続きは面倒だった。
これがわたしの結婚して改姓して1年経った感想です。
2021年2月わたしは「佐藤」さんになりました。
本noteでは結婚して苗字が変わった30歳からの1年間で
【やったこと】【変わったこと】【変わらないこと】、
【世界にいいたいこと】の順で構成されてます。
結婚を考えている人、
苗字について考えている人、
男性で改姓を考えてる人へ
結婚+改姓したちょっとだけ先輩の気持ちをここに。
【やったこと】
2人でどうするか決める
苗字を変える気があったのか?といえば断固たる決意はなかったが
結婚するってなった時に「あ、苗字どうするか?」と自分の中にはあった。
結婚する→男性姓になる→だよね。当たり前とはならなかった。
それより「井上と佐藤どっちがいいかな〜」「2人で決めたいな」と思った。
男性のみなさん、苗字は彼女が変えるモノって思ってませんか?
女性のみなさん、苗字は自分が変わるモノって思ってませんか?
結論
「結婚する時にお互いの戸籍から外れて新しい戸籍になる」
「その時にどちらかの姓を名乗らないといけない」
「ってなったときに日本は96%で男性姓を名乗っている」
↓
日本の結婚=男性姓になるって構図が当たり前
男性姓が多いなという印象でしたが96%、
ここまで多いと思ってなかったです。
「選択的夫婦別姓制度」というのが話になってきてはいますが、
現行制度では、夫婦の姓を夫または妻の姓に定めなければ、婚姻届は受理されません。
奥さん(当時彼女)と話しあい
婚姻届での夫婦の氏(苗字)はチェックボックスで決まります。
「妻の氏」「夫の氏」というチェックボックス式の選択肢があります。どちらかにチェックを入れることで結婚後の夫婦の名字が決まります。
余談ですが我が家では「揉めるなら別の姓にするかっっっ!」と冗談で話してました。
候補①:わたし案「鬼龍院」響きがカッコイイ
候補②:奥さん案「小鳥遊」響きがカッコイイ。
はい。基本、響き重視です笑
※日本では「妻の氏」「夫の氏」意外を戸籍することはできません。
名乗ることはできますが・・・
自分で「鬼龍院ゆずるです!」と行動するのはOK
書類関係は「佐藤弦」or「井上弦」届出たものじゃないどダメ
話し合った結果、わたしたちは「佐藤」の姓を名乗ることにしました。
そこで次のステップ、両家の報告に移ります。
・両家に報告
奥さん側のご両親からは「ほんとう〜いいの?ありがとう〜!」と
佐藤姓になることを受け入れてくれました。
喜んでくれてよかった〜というのがわたしの正直の感想。
わたしの両親はというと・・・
コロナ禍ということでオンラインを使用し報告
1.結婚報告「おめでとうー!」祝福の嵐
2.改姓報告「ノギャー!!!」驚きの声
3.家族会議「どうするよっ!」意見のぶつかり合い
井上家のスゴイところは父が頼んでもないのに司会をしはじめ
父:
「ゆずるの言いたいことはわかった」
「まずみんなの意見も教えてくれないか」
「じゃあ母さん?」
「うんうん。なるほど」
「じゃあ兄貴は?」
「うんうん。なるほど」
「◯◯さん(兄の奥さん)は?」
「うんうん。なるほど」
「◯◯(弟)?」
「うんうん。なるほど」
「ばあちゃんは?」
「うんうん。なるほど」
「お父さんはね〜・・・」
父、こんな司会能力あったのか・・・と感心してしまった。
また、おばあちゃんからこんなことを言われる。
おばあちゃん:
「そんた婿に行かなくても・・・」
婿。むこ。ムコ。MUKO。
「婿じゃないと思うんだけど・・・・?」
わたしが今回、選択したのは「改姓」であって
おばあちゃんが思う「婿入り、入婿ではない」が、
おばあちゃんの中での理解をオンライン上でとるのは難しい。
おそらく実際に会ってもおばあちゃんに説明しても難しいと思う。
昭和初期に生まれたおばあちゃんにとって
結婚=男性の姓を名乗るが当たり前。
嫁の姓を名乗る=婿になるが当たり前の時代。
おばあちゃんに「あのね、時代は変わったんだよ。法律はいついつから変わって、それでこうなってああっなって婚姻届の欄のここにね・・・」こんなことをやっていたら、おばあちゃんに違う意味で嫌われます。
結婚する→どちらかの姓を名乗る→佐藤にした。だけ
「だけ」なんですがこれがね。
じぶんたちが思っている結婚と両親、
おばあちゃんの思っている結婚に違いがある。
それをオンライン越しに感じた時間だった。
結論「その場でまとまらなかった」
両親からは「婚約届け出す日までまだあるから話そう」と
正直、2つ返事で「いいね!」と言ってくれるものだと思っていた私は
「あれ?受け入れられてない?」「これは名前を変えることが受け入れられてないのか?結婚もなのか?どっちだ?」とモヤモヤが体と心にいっぱい
そこから奥さんと話し合いを重ねて、
お父さん・お母さん・お兄ちゃん・弟へ個別のLINEと電話を重ねて・・・
改めて「佐藤になる」とみんなに話をしました。
お母さんとは1番話し合って最後の最後にこんなLINEが来た。
「婚姻届の証人欄にお父さんにしてほしい」とのこと。
母からの願い。
元々、両親に書いてもらおうと思っていたので婚姻届を郵送。
母さん的に色んな考え、思いがあったと思う。
結婚するって大変だな〜
対面じゃない気持ちの言い合いってむずかしいなぁ〜
ってのがこの時の正直な気持ちです。
結婚する女性っていつもこんなやりとりをしているのか!?
娘を嫁に出すお父さん、お母さんっていつもこんな思いで娘を送り出しているのか・・・
結婚=嫁ぐってカンタンなもんじゃない。
そうして私は「井上弦」→「佐藤弦」になりました。
両親の理解があってよかった。
本来であれば対面ですることもオンラインで行い、
やりとりは電話、LINE、zoomが中心だった。
最後には「2人が決めなさい」と背中を押してくれた。
・会社へ報告
「結婚して佐藤になりました〜!」と報告すると
おめでとう!の声の中に「へぇ〜婿さんになるんだね!」
「マスオさんか〜!?」と言われることがやっぱりあった。
そりゃ96%が男性姓を選ぶ日本で
男性が結婚して女性姓になったとならばそうなるよね。
あと、サザエさん効果、絶大。笑
みんな「サザエさん」みてるんだな〜という印象。
わたしの職場は高齢者施設で働く介護職員。
おじいちゃん、おばあちゃんへ報告すると100%の確率で
「婿さんになったったんか〜!?おめでとう!」と言われました。
「あ、やっぱり時代だな」と感じつつやんわり説明。
9割ぐらいの方がポカンとしていました。
「そりゃそうだよね。あなたの言ってることは間違いだよって言われてもその人の中ではそれが正解で。むしろ新しい情報が入りづらい人にとってはそれ以外のものは不正解、ちょっとよくわからないものになるし」
とりあえず誰も「結婚反対だ!」という人は誰もいなく
いつも表情が硬い人も「あら〜おめでどう」と祝福してくれました。
会社では「佐藤になったので佐藤と呼んでください!」と
宣言することはしていません。
人によっては佐藤、井上、名前で呼ばれてます。
・手続き諸々「佐藤さんになってやったこと」
前情報として私は秋田県に住んでおり
県庁所在地の秋田市までは車で70分
住んでいる市役所、各関係所まで車で10分圏内
休みの日(主に平日)を利用し手続きをしにいきました。
同棲していたので引越し、転出届けはなし。
※2021年2月の段階の情報になります。
1.「佐藤」印鑑を買いに行く
まずこれからはじめました。印鑑を買いに行く。
今後手続きのほとんどで必要な佐藤印。
良かった点は「苗字が全国一」でどこのお店にもたくさんあったこと。
「佐藤印だけ3つあるっ・・・!!」
約186万2,000人の「佐藤」さんの仲間入り
ちなみに「井上」さんは約61万2,000人だそうです。
印鑑を作る際におばちゃんから連絡が来た
「おじいちゃんの印鑑、佐藤にして送るから使ってね!」
「おじいちゃんもきっと喜ぶと思うよ!」
おじいちゃんの印鑑を彫り直して送ってくれた。
ここっていう時に使おうと思い大事に閉まってます。
おばあちゃん、ありがとう。
2.能代市役所で「住民票」取得
免許証があると本人確認がでできるので、まずは免許証変更のために
必要な本人確認(住所、苗字が変わったことがわかる)
住民書を取得(2部400円)する。
免許証を持っていなくて本人確認書類として
マイナンバーカードを使用する場合、
名前や住所が変わったら役所に行って変更手続きを行えばOK
→わたしの場合は運転免許証で本人確認しました。
3.能代警察にて運転免許証氏名変更
手続きを行い10分後、免許書の裏側に新氏名:佐藤弦を追記。手続き完了
4.能代郵便局にて銀行口座氏名・届出印・クレカ変更
手続きを行い10分後、通帳に二重線で新氏名:佐藤弦を追記。
印鑑の変更手続き、終了。
連結クレカ名変更手続き完了。
後日新しいカードが来るまで現行のカードはそのまま活用が可能。
5.自宅にて他銀行確認
使っている銀行を確認
ゆうちょ銀行→変更済み
みずほ銀行→電話確認
三菱UFJ銀行→電話確認
秋田県に「みずほ銀行」は1つ、あるのは県庁所在地の秋田市のみ。
車で片道70分かけて変更しにいかないといけない。
電話をかけ「ネットでできませんか?」と聞くと
「すみません〜窓口までいらして頂かないと対応できません」とのこと
「三菱UFJ銀行」は秋田県にありません。笑
コロナが騒がれている時期だったので県外の往来は控えており
電話をかけ「ネットでできませんか?県外の往来はちょっと・・・」と
伝えると「すみません。窓口までいらして頂かないと対応できません」とのこと
さすが銀行。同じ回答だった。
結論、みずほ銀行は他手続きと抱き合わせで行う。
三菱UFJ銀行は使用しないことに決めました。
「銀行に行かないといけない」問題
窓口でのみ手続きできる問題、どうにかしてもらいたい。
他の田舎に住む人はどうしてるんだ?
各種銀行行っていたら場合によっては1日はかかるイメージ。
銀行に行かなくても手続きできる時代になってほしいですね。
秋田県、広いすんよ・・・汗
6.各種保険確認
社会保険はマイナンバーに紐づけられるそうで特別連絡なし。
民間保険は銀行と違って「オールネットで対応可能」でした。
保険、優秀です。とっても楽です。
7.勤務先へ手続きあるか確認
確認すると「マイナンバーに紐づいてるから必要ないよ」と
マイナンバー優秀かよ。
できた当初は「誰がこんなの使うの?」って毛嫌いしてたけど
マイナンバーさん、あざーっす!!!って心の中で叫んだ。
ここまでが休みの日1日目で行った作業になります。
手続きやってみての思うことは
結婚して改姓手続きをした全ての女性にリスペクト
うれしい感想をシェア
夫家族の反応。リアクションは様々でした。
自分が思っていたリアクション。家族のリアクション。
家族1人1人のリアクション。それを見たわたしたち夫婦のリアクション。
画面越しのリアクション。あげればキリがないほどリアクション。
大事なことはリアクションに振り回されないこと
リアクションはリアクション。決めるのはいつだって自分。
そして夫婦である「わたしたち」です。
改姓は結婚をするための必要な手続きであって日本では96%女性がやっています。個人的にはこの大変さを結婚した男性陣にわかってもらいたい。そして「ありがとう。一緒に美味しいご飯でも食べに行こう」と奥さんを労ってもらいたいです。女性だからやるのが当然。そんな時代は終わりました。夫婦は2人で夫婦なんです。「だよね〜」と少しでも思ってくれる。わかってくれたのであればとってもうれしい。
有料部分に書いてあること
「佐藤さんになってやったこと」9〜13
「手続きに対してのわたしの気持ち」
「変わったこと」3つ※ここ重要
「変わらないこと」3つ※ここめっっちゃ重要
が書いてあります。
有料部分は日本の男性96%がしない
経験をした4%のリアルな体験が書いてあります。
総数11,557字、気持ちを込めて書きました。
結婚を考えている人、
苗字について考えている人、
男性で改姓を考えてる人へ是非、読んでほしいです!
ーーーーーー
8.マイナンバー名義変更
婚姻届の提出14日以内に申請を出せばOK
わたしは申請してネットを手続き実施。
驚くほどカンタンでした。
9.奨学金名義変更
ネットで変更実施したのですが結論「手間が多い」
厳重というか工程が多くて、マイナンバーに紐づけて
改姓、住所、口座名変更やってくれると助かるのになぁ〜
奨学金って自動引き落としだから「変更しないとな」という意識が薄い。
事前に変更するものをリストアップしておく必要あり。
あっても忘れる可能性があるけど・・・
結婚・改正する人は早めに「結婚したら変わるかもしれないもの」
リスト作ってくと良いかもしれないです。
10.メルマガ関係整理(変更・停止)
このタイミングで必要なものは変更、でないものは停止をしました。
わたしの場合は半分ぐらい停止手続き。
この作業は地味にめんどくさい。会社によって停止・変更がスムーズにできるところとできないところがある。できないところでよく使わないものを「最後の作業だと思って。この機会に!」と停止にしました。
知らないうちに溜まっているメルマガ。
こういうタイミングでないと整理しないので結果オーライ◎
11.パスポート名義変更
記載事項変更申請 6,000円かかり
残り期間は半年ほど。「海外行くか?」と考え
パスポートの更新をやめました。
変更申請6,000円+5年間有効(12歳以上) 11,000円=17,000円
10年間有効 16,000円+変更申請6,000円=22,000円です。
海外好き!よく行く人なら申請+更新が必須ですが
大学旅行の1回きりで夫婦揃って海外好きでもないので
ここは無駄な出費と判断し申請+更新はせず。
ここまでが休みの日2日目で行った作業になります。
手続きやってみての思うことは
「今使う?」と向き合う時間に
ーーーーー
12.乗用車(軽自動車)名義変更
軽自動車協会で名義変更→所要時間20分
窓口へ直接行かないと手続きができないのがネック。
ここが最大の難点です。
記入書類はそこまで難しくないも能代市から秋田市まで片道70分、
平日8時30分〜16時までしか協会が空いてなく
職種によっては「有給」が必須。
オンライン手続きが可能になったら出勤前後に手続きができ
土日の概念がなくなれば多くの人の手続きへの負担、
費やす時間が減るかな〜と。
ここは早急にオンライン手続き進んでほしいところですね。
13.みずほ銀行名義変更
窓口へ直接行かないと手続きができない最大の難敵「銀行」
加えて私が変更した2021年は、コロナ禍なので「予約制」
行く前に電話で確認。
窓口:「予約なしですと90分待ちになります」
ここはディズニーランドかなにかですか?
心の中でつぶやき驚き「予約でお願いします。○日空いてますか?」
90分あれば食べ放題、堪能できるし
秋田市から能代市まで帰れるし
じゃあどのぐらいの時間を手続きに有したか・・・
10分です。・・・!
しかも説明は2分ぐらいで8分営業。
あいだに「そちらの席でお待ちください」2回×10分
手続きの流れ
1.タブレットで変更手続き
2.印鑑を書類に押す
3.窓口で確認後1度、戻される
4.積み立てNISAの話され戻される
5.窓口にて手続き完了
↓
1.オンラインでできる
2.判子がサインで事足りるのであればオンラインでできる、
3.オンラインでできれば窓口確認いらない
4.は「要らない」だけど拒否権がなく名前を呼ばれて「あ、終わった」と思ったら「積み立てNISAというものがありまして、今、若いご夫妻でもたくさんご加入されてます…」と頼んでないのに営業が始まった。
「これはオペレーション?」「それともサービス」」
手続き待ちの有効活用なのか…顔に積み立てNISAの顔してたかな〜
課題は「判子」「仕組み」なんだろうね。きっと・・・
そう言えば施設の契約書も紙で、そして必ず「判子」がいる。家族が代理で契約する形が多く、多くが同居ないし近くに住んでいるはことがあるが有事の際に確認が「紙」でしかできないのは何かの可能性を縮めているんじゃないかと思う。→余談ですが弊社は2021年より電子サインを導入し契約書のペーパーレス化+データのクラウド化になりました。
電子契約書とかなればどう言ったことがことができるのだろう。
何度も書くが「窓口対応しかダメ」はそろそろどうにかしてほしい。
休み3日目にして9割の手続き作業が終わりました。
手続きやってみての思うことは
「そこに行かないと本当に行けない?」が露呈化。今後は変化に遅れれば大変なことになる。
話が脱線しましたが無事手続きが終わりました。
残りの1割は多分「忘れてる」「見逃しがしている」ものがあるということでそれはその都度考えてやっていければと
【変わったこと】
名乗りが「さとう」
→当たり前ですね。だけど最初はまぁ〜慣れなくて・・・
職場:
「佐藤くーん」
佐藤ゆずる:
「さーて、次は何をしようかな」
職場:
「佐藤くーん」「おーい!
佐藤ゆずる:
「ん?なんかこっちに向かって声が聞こえる」
職場:
「さ、さとーうくん!!」
佐藤ゆずる:
「わぁ!びっくりした」「ん?さとう??」「あ、わたしです」
最近では佐藤でわたしが反応が薄いので「ゆずるさん」「ゆずるくん」と
みなさんが気を遣ってくれて呼んでもらってます。
・届くのが「サトウ」
→当たり前ですね。変更した書類関係の封書の宛名が「佐藤」
郵便ポストを確認、佐藤と明記がある。奥さんに渡す。
佐藤ゆずる:
「書類来てるよ〜」
奥さん:
「ありがとう〜、、、ってこれ私宛じゃないよ?」
佐藤ゆずる:
「本当だ。佐藤弦様だって・・・」「あはははははは〜」
1年経ち、宛名を見て「あ、私宛だ」「奥さん宛だ」と
判断できるようになった。
佐藤=自分という意識がちょっとずつ着いてくる
・書くのが「佐藤」
→これも当たり前ですよ。井上→佐藤に。
井上(7画)から佐藤(25画)へ「佐」だけで
「井上」と同じ各数。「藤」に関してはなんと18画!
井上弦→3+4+8=15 藤だけで旧姓の総各数を超えている!
こりゃ〜むこう30年楽してたわたしからしたら大変。大変。
書くもの全部「佐藤」と書く。はじめは書いてましたが、
荷物の受け取り、予約などの簡易的なものは「さとう」「サトウ」と
書くようにしてます。これで井上と、とんとんぐらい。
冒頭で「鬼龍院にするか」と言っていた自分が恐ろしい。
龍の字、大変よ。ほんと。
・番外編 名前で呼ばれるようになった
「いのうえく、、、あ!ゆずるくん。ゆずるくん」
「ゆずるさーん、あの〜」
職場では井上さん9割でしたが佐藤さんが多いこともあって
だんだんとゆずるが浸透。
小さい頃からあだ名などはほとんどなく「ゆずる」と呼ばれていたので
躊躇することなく「はーい」「はいはい〜」と返事ができる自分に感謝。
幼少期のわたし、ナイス!と小さくガッツポーズ。
これが言われ慣れてなかったら「苗字が変わる」「名前で呼ばれる」という
ダブルプレッシャーに押し潰され仕事どころじゃなかったかも・・・
ちなみに秋田弁だと「ゆずる」ではなく「ゅんずる」と呼ばれます。
【変わらないこと】
・呼び名
→とは言いつつ「井上くん」「井上さん」とも呼ばれることはあります。
それはそれでそのまま反応してます。結婚したことが分かってない人には「実は佐藤になりまして」とひと言声かけ説明。
また声かけしていて「井上」を呼んでくれている人には
それ以上に言わずに接しています。
今日から「佐藤です」って自分でも戸惑う部分があるってことは他人も
「いの、あ!さとうくん」「井上くん!井上くん!あっさとうさん笑」ってこともあるでしょう。呼び名はそこまで気にしてません。その人にとってわたしはわたしですから。
・みんなとの距離感
→自分は変わってないと思ってます。
もしかしたら相手は思ってるかもですが・・・
お祝いも普通にもらったし「え?こんなに?」と多く頂いてしまったり、「えええ!!!??この人から頂けるの?」と嬉しい出来事もありました。
奥さんのバイト先の常連さんからもらった時は
「あ、良くしてもらってたんだな」と思った。
「佐藤になったからやらん」「なんだ佐藤って!」
「あと知らん!」って人は1人もいなかったです。
・2人の関係
→変わらないですね〜。昔も今もこれからも変わることはないでしょう。
結婚するってなって苗字の話になって色々意見を言い合ったけど、
「嫌いになることはなかったですね〜」どうしたら2人の道を作れるか。
作っていけるかを考えてました。奥さんへの愛情は永遠です。
わたしは結婚は「2人のものだと」考えています。親がどう、家族がどう、まわりがどうとかありますが最終的に決めるは「2人」です。2人がこう考えて、こうしたんだよ。って言う。それ以上でも以下でもないのです。
わたしたちはわたしたち。
2人で歩んでいくことを決めたパートナーなのだから。
世界にいいたいこと
・苗字なんてただの飾りさ
歴史があって苗字が生まれ、時代があって男性姓になっていた結果の
「96%」という数字。この数字はもしかしたら99%になるかもしれないし、90%になるかもしれない。どっちになるかは世界が決める。未来は進む。
「選択的夫婦別姓制度」になればその概念時代が崩れる。
苗字なんでだたの飾りさぐらいの気持ちでいこう。
わたしは自分で自分にそう語りかけた。苗字が変わっても自分はじぶんと
・改姓したって愛は変わらないよ
井上家への愛は変わらない。変わらず両親、兄弟、おばあちゃんは大好きで井上家に関わってくれている人は大切にしたいと思っています。
いつからか実家に集まると手巻き寿司をやる習慣ができていました。
またみんなで手巻き寿司が食べたいですね〜
なんやかんやで3年帰ってない。
・今の時代に今の結婚は変わらないといけないのかも
だれのための結婚なの?って改姓する時に1万回ぐらい自問自答した。
おばあちゃん、お母さん?向こうのお母さん?
いやいや・・・結婚は奥さんとわたしの2人が一緒になりたくてするんだ。
結婚するのは「わたしたち」そこはズレてはいけないところです。
結婚に対して色んなイメージ・意見をそれぞれが持っている。
ですが結婚するのは2人です。持っていようとが言われそうが
それは良いも悪いも外野でしかない。相手がどうしたいのか、
自分がどうしたいのか。大事なことはそれだけです。
今の時代に今の結婚は変わらないといけないのかもって思う。
わたしはこのタイミングで結婚を決めました。
そして、今最高に幸せです。
男性で改姓を考えてる・迷っているあなたへ
手続きはめんどくさいです。覚悟しておいた方がいいです。笑
けど、それだけです。
2人で話し合って答えがでたのであればそれが「答え」です。
自信をもっていきましょう。
2022年3月1日 佐藤 ゆずる
ここから先は
¥ 500
ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!