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【Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25】6/29 東京ドーム公演 レポート

最近よく会いますね。yuzuramenですよ。

久々に古の思い出を掘り起こしたくなったので遂にこのライブの記事に手を付けます。皆様ご存知、幻のThanksgivingドーム公演でございますよ。
映像なんかまともに無いので7年前の霞のかかった記憶を引き摺り出しながら書きます。情報に100%の確証なんて無いことをご了承ください。

背景とか色々

2006年生まれの俺は当時小学5年生で、本公演が記念すべき生まれて初めてのライブ参加となりました。本当に幸せ者だとつくづく思います。

前年の2016年にとある出来事がきっかけで(超複雑なので割愛)9歳ながらミスチルの虜となった俺はひたすらアルバムやライブ映像を(グレーな手段も使って…)買い集めていて、チケット当選直前はB-SIDEを何回も聴いていた覚えがあります。
丁度ミスチルはその頃長大ホールツアーを開催していた訳ですが、年の明けた2017年、「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 開催決定!」との見出しが公式サイトに躍り出ます。キャパがひっくり返るほど多いことと、知ってる曲の割合も幾分増えていたので「そろそろライブに行ってみたいな…」と夢見るようになっていましたが、まだ小学生の身分だったのでチケットの入手方法なんて知る由もありませんでした。

しかしとある朝、いつものように「Starting Over」を目覚ましに起きた俺に超絶朗報が届きます。なんと、同じくミスチルの大ファン(何故かFC入ってないし「Atomic Heart」持ってない)の父親が「親子席が当たった!!」と告げて来たのです。親子席とは(この時だけ?)導入された、着席厳守の家族専用エリアのことですが、運よく東京ドーム公演が当たったと。あまりに突然のサプライズ過ぎて、その日の授業全く集中出来ずに1日中ウキウキでミスチルの曲を脳内再生していた記憶が蘇りました。

残念ながら諸事情により一番行きたかったはずの父親は不参加でしたが、それでも母親と一緒に無事参加することができました。ライブ当日まではもう毎日がバラ色の日々です。

当日の流れとか

6月29日はただの平日だったので勿論学校に行きました。終わった後爆速で下校し、カバンを持ち替え即座に母親と一緒にドームへ向かいましたね。
正常な思考回路を持つ皆様なら最短経路を探した上で出来るだけ早く到着することを目指すはずですが、この時の俺は変に鉄道オタクを拗らせていた影響でアホみたいな遠回りで水道橋へ向かってしまいます。本当は直通で1回乗り換えだけで済むのに3回くらい乗り換えした覚えがあります。帰りは疲れていて楽な方法に頼った訳ですが、一瞬で「何で行きにこれ使わなかったんや…」と猛省しました。

初めて来る駅で興奮しちゃったんだね…

そんな頭の悪い行程を辿ったせいで会場に着いたのは開演の1時間前。既にドームの周りは人だかりの嵐で、普通なら散策を諦めて素直に入場するところでしょうが、俺は諦めきれずグッズ売り場に突っ込みます。んでその影響でなんと入場時間に遅れるという大失態をかましてしまいました。いや本当に何やってんでしょうか。全国の何処かに人生初ライブのオープニングを見逃す奴が居たら教えてください。

一昔前って感じがするね
呑気に写真撮影なんてしちゃって…

そんなこんなで無事に?Tシャツとタオルを購入し、3分遅れくらいで会場入りしました。オープニングの音声を聴きながら急いでトイレに行ったのを覚えています。

セットリスト

1. CENTER OF UNIVERSE
2. 箒星 ★
3. シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~
4. youthful days ★
5. GIFT
6. 君が好き ★
7. ヒカリノアトリエ
8. CROSS ROAD ★
9. innocent world
10. Tomorrow never knows
11. 車の中でかくれてキスをしよう ★
12. 思春期の夏 ~君との恋が今も牧場に~
13. 抱きしめたい ★
14. Any ★
15. 名もなき詩
16. 1999年、夏、沖縄
17. こんな風にひどく蒸し暑い日 ★
18. ランニングハイ
19. 掌
20. ニシエヒガシエ
21. himawari
22. 足音 ~Be Strong
23. Printing~Dance Dance Dance
24. everybody goes -秩序のない現代にドロップキック- ★
25. fanfare
26. エソラ
EN1. overture~蘇生 
EN2. 終わりなき旅

★ - 未映像化
しかし今見ても本当に度肝を抜かれるセトリですね。

1曲ごとの感想

スタジアムと同じ曲は雑に感想を記します。

OP

多分スタジアムと一緒です。この時何をしてたかというと、最上階スタンドに辿り着き必死に自分達の席を探し回っていました。なので全く集中して観てないし聴いていません。見返すと個人的に歴代でも2か3番目くらいに好きな映像構成なので、生で目に焼き付ければ良かったと後悔。

1) CENTER OF UNIVERSE

そんなこんなでこの曲の1番のAメロくらいまでスタンドを彷徨っていました。
流れはスタジアムと一緒なので割愛しますが、この曲のイントロと歌い出しが聴こえた時は本当にたまげましたね。定番ではあるけど、まさかど頭に持って来るとは予想外。ブラオレ以来ご無沙汰でもあったので本当に嬉しかったです。

桜井さんの衣装ですが、(多分)黒のシャツに赤いジャケットを羽織っていました。スタジアムとは違いますね。

2) 箒星

前曲のアウトロから繋いでこの曲。POPSAURUS 2012と同じ流れなので驚きは無かったですが、普通に楽しんでいました。うん、あまり感想が湧く曲では無いな。笑
スタジアムで抜いて来たのは意外でしたけどね。

田原さんはEpiphoneのCasinoを持ってたかな。
この曲の大サビ前で既にジャケットを脱いでTシャツ1枚になっていました。

3) シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~

イントロの桜井さんの煽りも、特効の段取りも、MVをオマージュしたスクリーン映像も、アウトロのJENと桜井さんの溜めも何から何までスタジアムと一緒でした。本曲はHOME in the field以来な訳ですが、ap bank fes '12の印象があまりにも強過ぎて久々という感じはあまりせず。それなりに楽しみました。

4) youthful days

このツアーが記念すべき初アコギyouthful daysです!
当時はギターとかエレキとアコギの区別以外何も分かりませんでしたが、盛り上げ専用だったこの曲で初めてアコギを持つ姿を目にした時はかなり驚きで新鮮でした。その分映像化を半世紀まで待つ羽目になったのは辛かった。

アレンジは半世紀ドームと一緒です。ギターも多分いつものD-28で、田原さんはGuitars-R-UsのThinline(以降はザラス黒と表記)でしょう。

MC

スタジアムと変わらず。「宝物のようなこの曲を…」とか言ってたので「イノワーとかか?」なんて思ったり。今思うと脈略無さ過ぎでしょ。

5) GIFT

こちらも初めての半音下げ披露だった訳ですが、昔から全然好きな曲じゃ無いので感想が無いです。

6) 君が好き

来ました序盤のハイライト!SENSE in the field以来ですが、今回はDEC 21と同じオリジナルバージョンでそのレアさが増していました。満点の星空と月の映像の片隅に桜井さんの歌う顔が映ったスクリーンが今でも印象的で頭に焼き付いています。本当に大好きな曲で、「来て良かった」とはっきりと喜びを味わっていた俺の隣でも母親が「良いねぇ…」と演奏に浸っていました。

過去の実績を見ても田原さん使用ギターはザラス黒かと思われます。
お蔵入りを許さないその1。

MC

「序盤だけど我々はせっかちなのでセンターステージに行きたい」という同じMC。桜井さんは白の文字入りシャツに黒のベスト(逆だったかも)のセットに早くも衣装替え。

7) ヒカリノアトリエ

スタジアムと一緒の半音下げアレンジです。語ることも無いので飛ばします。

MC

ここでヒカリノアトリエのブラスメンバーは早くも退散。
その後のMCは全く覚えてませんが、他の人の証言から察するに次曲の制作背景を語っていたようです(100万枚売れる発言とか)。

8) CROSS ROAD

そんな訳でまさかのCROSS ROADが聴けてしまいました。しかも強調したいのが、原曲キー+オリジナルバージョンです!桜井さんはハンドマイクです。
レアなんて言葉では表現しきれないくらい貴重な演奏を目の当たりにし、Blu-rayで最高の音質・画質で聴くのを楽しみに待っていたら、いつの間にスタジアムでは君がどうちゃらとかいう曲と差し代わってるでは無いですか…。本当にこれにはガッカリでしたね。22年ぶり演奏のあの空気感を返して欲しい。

田原さんは青のテレキャスター使用のようです。
お蔵入りを許さないその2。

9) innocent world
10) Tomorrow never knows

CROSS ROADからの3連続シングル演奏(しかもリリース順)にはただ圧倒されるばかりでした。「山場来るの早くない!?」「これからどうなるんだ…?」と興奮と共にワクワクが止まりませんでしたね。「もう終盤だっけ?」と勘違いするくらいもう既にお腹いっぱいでした。

MC

桜井さんとSUNNYさんがセンターステージに逆戻り。案の定桜井さんが「もうお腹いっぱいでしょ?」と問いかけると、「デビュー当時からのレパートリーの曲を」と次の曲へ手短に移ります。

11) 車の中でかくれてキスをしよう

意外にもこの曲としては貴重な桜井さんがアコギ演奏のパターンでした。使用機材はD-28 Marquisです。
半世紀でも謎にセトリ入りしたことで昨今はこの曲に対する風潮は一層強まって来ましたが、当時はまだレア曲の名残があり、個人的にも雰囲気がとてもお気に入りだったことを含め嬉しい選曲でした。スクリーンには夜の海が映っていた記憶があります。

12) 思春期の夏 ~君との恋が今も牧場に~

例のヘンテコ通販番組が始まる訳ですが、当時の俺には不覚にもかなりの笑撃でした。「ミスチルがこんな変なことするんや笑」という意外性が100%で、正直内容をしっかり頭に入れていませんでしたが、VTRの終盤で「それが思春期です」と告げたことを皮切りに、JENがメインスクリーンに映ったことで「まさか!? 嘘だろ!?」と思っていたら本当にこの曲でした。
半世紀にも言えることですが、最近はこんな感じのネタ枠・お笑い枠がめっきり無くなってしまいましたよね。毎回JENに歌って欲しい訳じゃ無いけど笑

13) 抱きしめたい

爆笑パーティームードはここで一気に断ち切られます。スタジアムは365日で幕を開けましたが、ドームは抱きしめたいだったんですねぇ!
しかも大変嬉しい桜井さんエレキバージョンです。当時はブランドなんて全くもって知りませんでしたが、今他のレビューを見ると、Crews Maniac SoundのST-60 Burgundyを使用していたようです。REFLECTIONツアーのFIGHT CLUBのみが他の使用例である、大変レアなストラトでのプレイということでこちらも映像化を期待したところ呆気なく存在が幻に。本当に今まで見た中で間違いなくベストアクトだったんですけどね… Henry 6持ってたスパファンより感動しました。

田原さんは白のDesert SandストラトかSeymour DuncanのDS-215の可能性が高いでしょう。
お蔵入りを許さないその3。

14) Any

ただ前曲の印象は正直この曲で全て塗り替えられました。オリジナルアレンジではシフクノオト以来13年ぶり、まさに待ち望んだ披露でした!個人的にシングルで1番好きで、総合して好きな曲Top10常連!
僕は原曲の疾走感と程よい哀愁がたまらなく好きで正直HOMEのアレンジは全く好みじゃ無いので、やっと最新版にアップデートしてくれたと思ったらこれもまさかのスタジアムでカット。HANABIとかいうどメジャー曲に明らかなチョイスミスで枠を奪われてしまいました。許すまじ。

田原さんは多分ザラス黒。
お蔵入りを許さないその4。(だったけど半世紀でめでたく演奏したのでまだマシ)

15) 名もなき詩

スタジアムでは3曲目にここから大移動を遂げていますが、基本のアレンジは同じです。特に変わったことも無いです。

因みに抱きしめたいからの衣装ですが、スタジアムと同じだと思われます。

16) 1999年、夏、沖縄

MCで「よっぽど僕らの音楽を長く聴いてくれている方じゃないと好きで聴いていない曲かも」とか言うからめっちゃ期待したらこの曲でやや肩透かし…。スピーチの内容も同じでしたね。小学生の俺にはレコード会社の話とか生々し過ぎて刺激がやや強めでした。

17) こんな風にひどく蒸し暑い日

さて、ここで本ライブ最大の事件が起こります。
しんみりとしたアウトロを切り裂くように入ったJENのドラムのイントロで桜井さんが「さぁどうでしょうか!次にやるのは、何で作ってしまったか分からない最高にふざけた曲です!」「多分作った時は、今日みたいにひどく蒸し暑い日だったんでしょう!」と煽り始まったのはまさかの初演奏のこの曲。いや心臓飛び出るかと思いました。
直前に聴き込んでいたB-SIDEのライナーノーツに「いつもセトリ入りするけど結局外れがちな曲」との記述を目にしていたのでライブで聴くのは夢のまた夢…なんて思っていたらここで突然ぶっ込まれて大興奮。間違いなく本ライブのハイライトでした。
スクリーンの演出はとてもコミカル且つ危なげで、中央に古いブラウン管のテレビがあり、そこには拍手を促す大きな手拍子のイラストや音符の形をした精子が泳ぐ映像など割とやりたい放題やっていました。今は欠けてしまったおふざけ演出の一つと言えますね。
演奏面は正直衝撃が強過ぎてあまり記憶にありませんが、生のブラスがとても際立っていました。

田原さんは何を使ったのか不明ですが、流れ的にLes Paul Cherry Sunburstとかになりそう。教えてください。
お蔵入りを許さないその5。

18) ランニングハイ
19) 掌
20) ニシエヒガシエ

この辺の流れはスタジアムとアレンジを変えていません。掌では初めてSUNNYさんの歌声を堪能できた一方でまたもライブアレンジでやや鬱陶しさを感じてしまいました。ニシエヒガシエは激しさと狂気が増すブラスアレンジで最高潮に盛り上がる。

21) himawari

当時はシングル発売前だったので未発表曲という体で演奏されました。「優しいけど激しい、そんな繊細な曲」と桜井さんが語り始まってからは、6分間呆気に取られっ放しでした。
皆さんもそうであったと信じますが、「himawari」なんて題名からイメージされる曲調ではおよそ無いじゃないですか。俺はタイトルの雰囲気から「祈り ~涙の軌道」的な甘いバラード(タイアップ映画の系統もあって)を予測していたんですが、180度裏切ったゴリゴリのロックバラードで襲いかかり無事にコテンパンにやられましたね。この曲だけ唯一ドームの映像が残っているので貼っておきます。

22) 足音 ~Be Strong

スタジアムと少し違い、こちらは「この足音を聞いてる、誰かが~」のアカペラのフレーズから始まるアレンジ。他は同じです。
ここで既に22曲目と普段なら本編終わりそうな雰囲気なので、この辺の曲から毎回「そろそろ締めかなぁ」と勝手に感じ取っていました。それがまさかあと3回も続くとは。

23) Printing~Dance Dance Dance

地味にPOPSAURUS 2012以来5年ぶりの演奏だった訳で、結構歓喜しました。

24) everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-

また来ました高評価ポイント。これは非常に嬉しかったです。「え、まだ終わらないの!? まだ続くの!?」と少し心配も含んだ興奮が止まらなかったですね。桜井さんの16年越しのギターソロ痺れました!(終末は田原)

何色のエレキギターかも全く覚えていなかったんですが、桜井さんはFender JapanのJ. Mascis Jazzmaster Purple Sparkleを使っていたようです。SENSEのPreludeだけで登場している代物ですが、まさかこんな曲で日の目を浴びたとは予想外でした。スクリーン映像を頭に叩き込んでいれば…
田原さんは多分青テレ。

お蔵入りを許さないその6。(だったけどAAGで演ったからまだマシ)

25) fanfare
26) エソラ

もうひたすら乗りに乗って、とにかく幸せだったことは覚えています。エソラでは終始センターステージの周りを紙吹雪が飛んでいまして、羨ましそうに見ていた記憶もありますね。

fanfareですが、Cメロ (まるで袋のネズミ~)をカットしていたのが気になりました。謎の不意打ち。

アンコール以降

特に変わったことはありません。印象深かったのは、エソラで既に体力的限界を迎えていたので27、28曲目は頭痛と戦っていたことですね。終わりなきは昔から好みでないので「早く俺を解放してくれ…」と意識が遠のきそうになりながらなんとか演奏を聴いていました(スクリーンも映らないから本当に音だけしか拾えなくて辛かった…)

終演後。とても良い席でございました。
ピースしてるけど結構体調ヤバめ

まとめ

総合的に見ても最高の人生初ライブだったと言えます。このライブ後にビデオ通話しセトリを伝えた後の父親の死ぬほど悔しそうな顔が今でも忘れられません(笑)。
なのでスタジアムの劣化版セトリのみを映像化しドーム専用曲を亡き者にした運営には一時本当に殺意が湧きました。今は映像化の願望減りましたけどね。

という訳で中身が市販の麦茶の味くらい薄いレポートに仕上がってしまいましたが、ここまで見てくれた皆さん誠に感謝です。文章力磨きます。

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