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【B'z】アルバム1曲目選手権

どうもご無沙汰しています、yuzuramenです。

B’zといえば歴代の邦楽界でも珍しい22枚ものアルバムをこれまで発表するなどその創作意欲は稀に見るほど高いことで知られています。過去の焼き直し的な路線も最低限に留まっているので、ファンとしては嬉しい限りです。

そんな彼らですが、アルバム1曲目の完成度の高さも他バンドより頭一つ抜けています。ほぼ毎度視聴者のエンジンを昂らせてくれる至高のギターロックが収録されていますが、この記事ではどの曲が最も完成度が高いか、またアルバムの火付け役として素晴らしいかを、僕の独断によって決めていきます。

評価基準は主にサウンドで、例によって歌詞には全く目を向けていないのでご了承ください。また「spirit loose」や「Introduction」のように、2曲目との繋がりで始まりの役目を果たしている曲についても、2曲のセットとして扱います。

ランキング

22位: LADY-GO-ROUND (BREAK THROUGH)

正直初期の3枚はテンプレとして最初シングルを1曲目に置いていた時代なのでこのランキングに入れるか迷いましたが、言及しないのも変なのでささっと感想を済ませます。

BREAK THROUGHはバッコミやOFF THE LOCKで築き上げたB’zの基盤となるサウンド像を、様々なジャンルを中途半端に試して回りぶっ壊した駄作と考えているんですが、この曲はまだ他の曲より洗練されているしシングルに相応しいと思います。
ただ90年代初期B’zのダンスロック路線として別に特段個性がある訳でもなく、展開やメロディも至って普通なので、直後の「BE THERE」なんかと比べると天と地ほどに完成度は差があるように感じます。B’zの2人が昔から全く演奏をしたがらないのも納得というか。

21位: だからその手を離して (B’z)

LADY-GO-ROUNDと大差は無いですが、ギターリフはこちらの方が綺麗だし、全体のロック加減もやや上なので僕は本曲の方が好みです。ただやはりメロディラインが薄いというか、サビで小節の4拍目を丸ごと抜いてしまうスカスカさは無視できないのでこの位置が妥当ですね。通して聴くに耐えない1stアルバムでは間違いなく一番マシな出来ですが。

20位: 君の中で踊りたい (OFF THE LOCK)

初期のB’zの作品群の中でも随一のクオリティを誇ると思いますね。サウンドメイクも1stに比べれば隙が無いですし、2番サビで転調してギターソロに戻る展開も相まってクールで都会的な曲に仕上がっています。2023年のリメイクも元々のメロディの良さを活かしハードロックの名曲に化けていました。
ただこのバージョンだとやはりバンドサウンドの薄さが目立つので、やはり後世の曲と比較すると充実度は段違いです。

19位: THE GAMBLER (RUN)

ここからが解説の本番とでも言いましょうか。ここで断りを入れますが、この先は全部好きな曲で、嫌いなものはありません。なので文句も称賛もしますが曲には愛着はあることをご理解ください。

RUNが90年代前半の集大成となる傑作なのは重々理解していますし僕も嫌いではないですが、個人的には王道を抜けきらないアメリカンロックの方向性や、まだ古臭さを感じるサウンドメイクが好みでなく正直あまり聴き返しません。
そんな本作の幕開けを告げるこの曲は、イントロの長尺オルガンソロこそ荘厳でワクワクさせますが、そこから始まるのは徹頭徹尾超シンプルなハードロック。ギターワークにさほど特徴は無くメロディも至って普通で特筆できることは皆無に近いです。変化球が無い分には格好良いんですけど、深みが一切無いのも辛いですね。歌詞は「イカサマ歯医者にゃ口を開くな」とか意味不明で楽しいんですけど。

18位: Wonderful Opportunity (IN THE LIFE)

IN THE LIFEは大ブレイクの幕開けとなった一枚の一つで人気作ではありますが、僕は過剰装飾された面白くないシンセの音や、そこまで完成度の高くないテンプレな曲構成やメロディなどが足枷となって高評価する気になれない、そんな作品です。TONIGHT (Is The Night)とか突然完成度が段違いに上がる曲も僅かながらあるんですが。
そんなアルバムの1曲目ですが、これもブラスのサビメロなぞり、Aメロのカッティングや転調してギターソロ→落ちサビの流れなど、もう笑っちゃうくらいB'zのアップテンポナンバーの定型に沿った曲。ただ雲一つなく晴れるサビメロはやはり聴いてて楽しいし、稲葉のダサさを極めた歌詞も一周回ってもはや一級品なのは事実で、爽快にアルバムが始まる役目は果たしているとは思います。
本作の中では4番目くらいに好きですね。その下は全く聴かないんですけど。

17位: C'mon (C'mon)

非常に異色なんですよね、今作の始まり方は。殆どの他のアルバムは聴き手のアドレナリンの分泌を促すロックナンバーで幕が上るのが定番な中、今作だけはアコースティックな哀愁ロックバラードで始まるという。
ある意味この始まり方は今作の象徴でもあります。お遊びナンバーや斬新なアプローチの曲は無い、悪くはないが今ひとつ面白みに欠ける優等生が揃う本アルバムの1曲目に、このような非常にオーソドックスなバラードをぶつけるのは相応しいのかもしれません。この曲も「絶望からの希望」をテーマに、単純なサウンドと相まって極めて普通なバラードに仕上がっています。
まぁ何回も聴いてて、気持ちの昂りは一切無いんですよね、1曲目から静かに盛り上げようとするなら、せめてBrotherhoodのような劇的なメロディ・ギターロックをぶつけて欲しかったです。

16位: STAY GREEN ~未熟な旅はとまらない~ (GREEN)

攻撃全振りのオルタナティブロックに舵を切った前作のELEVENとは異なり、非常に爽やかなポップサウンドが展開される今作。その顔とも言えるこの曲も、カリフォルニアの青空の下で叫びながらドライブしてそうな2人がすぐに思い浮かびます。
Aメロで極端に音数を減らしBメロで突如復活する流れとかは意表を突くし、「そのうちお前はムチウチ症」「無礼講なLOVE」とか歌詞も稲葉らしいんですが、まぁそれ以外は至っていつものB'zさんなので感想はここまで。

15位: マイニューラブ (NEW LOVE)

アルバムを20枚世に出し、還暦に達したTAKが改めて70年代ハードロックへの愛を生き造りで提供してやろうとほくそ笑み、バラードを一つしか登壇させない極端な方向性に舵を切った変態作(好みではない)であるNEW LOVE。後半は特にサウンドの幅が狭くたまに聴いてて苦痛を覚える一方、序盤はかなりテンションが高く爽快で結構好きなんですが、本曲も例に漏れずガッツリオールドファッションなヘヴィリフで始まると。
かなりクールでノれるんですが、AメロからBメロまでのインパクトは強いのに、サビで何かいきなりファンキーになり、最後で元に戻るのがずっと違和感が拭えません。「Dinosaur」みたいな、自然でいて脳天刺されるような展開も無い。
あと一歩でスタイリッシュな名曲になりそうだっただけに、何か違う完成系があったのではと常に勿体無さを感じてしまう惜しい曲です。

14位: RISKY~GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER- (RISKY)

初期3作を経て、B'zが初めてアルバム曲を1曲目に置いたアルバムですね。ここまでド派手な始まり方も珍しいのです。
冒頭のインストのRISKYのギターから、既にB'zの従来のダンス路線からの脱却を示しています。そして「RISKY, where do we go?」とコールし唐突に稲葉の叫びが入ると、始まるのはブラスが派手に彩るシャッフルビート調の本曲。ギターリフもメロディも完成度が高く、それまでのダサダサ腰振りビートを披露していた頃からは考えられないくらい洗練されていて聴いてて気持ちが良い。稲葉は声質が柔らかくなりフェイクを連発し、TAKも随所で色んなムーブをかますなど好調。まぁこの直後にHOT FASHIONとかいう上位互換が登場してしまうんですけどね。
ただ後世の作品群と比べたら異なった方向性の始まり方なのも事実で、攻撃的なロックで震えるような始まり方の方が好みな自分としては、本曲は「普通に好き」程度なのです。

13位: Introduction~DIVE (MAGIC)

2000年代B'z王道ロックの集大成として非常に完成度の高い本作ですが、幕開けからの一連の流れの素晴らしさも影響していると思われます。
MAGICのサビメロをベースに、何重にも重ねたレスポールの音が最高に緊張感を高ぶった後、満を辞してやって来るDIVE。もうライブ映えしか目にないようなスタンダードなロックになりそうなところ、結構な斬新なタイプのギターリフや、ギターソロ→サビ→Cメロ→大サビという他じゃ存在しない曲の運び方、そしてその全てを壊していく「こんなんじゃいやだもん」の破壊力と、聴いてて楽しい箇所は存分にあります。その後展開される怒涛の王道ロックシリーズの最初には持ってこいの曲。

12位: SLEEPLESS (Highway X)

「YTがアレンジするB'z従来のロックサウンド」に挑戦した最新作。
単純にギターリフとサビメロのパンチが強くかなり好きな曲です。これも他の収録曲と同じく過去の何処かにあったような曲調ですが、16分音符4連続ストロークのリフって実は今まであまり無かったり、2番Aメロの早口然り、技巧を加えて来た感じですね。
他に語ることが無いですが飽きずに聴いていられる良い曲。

11位: アラクレ (BIG MACHINE)

シンプルなロックからフュージョンなどの渋めの方向にも行った、バンドサウンドのみで構成された非常に素朴な作風な今作。
その始まりであるこの曲は、ギターリフが見所と言わんばかりの超単純なアップテンポナンバー。そのギターリフは見事なもので、特に15周年のIT'S SHOWTIME!!やBIG MACHINEツアーで少しアレンジされたライブでのテイクは更に爽快さに磨きがかかっていて痺れます。絶大なインパクトのサビも開放感が凄まじく、「とろける魂」という何だかよくわからない表現で締まるのも何故だかカッコいい。大体の部分はいつものB'zさんですが、キャッチーさに力が入り大好きな曲になったなという感じ。

10位: 純情ACTION (ACTION)

ロックからジャズ、昭和歌謡風、マーチ、ラテン調、ビートルズ風など持ち得る多様性を押し広げに広げ、その全てが途轍もない完成度を誇る脅威的なアルバム、ACTION。
この曲はその他の楽曲群に比べれば幾分シンプルですが、本曲のミソは何と言ってもリズム隊です。怒涛のスネアとフィルの連発が生み出す抜群のスピード感に、稲葉が随所で叫ぶ「ACTION」のフレーズが絡み合う。TAKは珍しくプレイを控えめに抑えていますが、ソロは安定感のある速弾きで上手く引き立てています。サビメロは一見パワーレスに見えますが、2番後半からその本領を発揮し、大サビはちゃんと一通り盛り上げて終わる。
素晴らしい1曲目の役割を果たしていると思います。次曲が黒い青春という変化球ナンバーなのも、その存在感を増していますね。

9位: I~Seventh Heaven (ELEVEN)

シングル4曲を収録しながら新進気鋭のオルタナティブロックで攻めまくり、B’z史上最強に攻撃的なアルバムとなったELEVENですが、本曲は唯一ブラスに彩られた従来のハードロック路線に沿ったものとなっています。
「銀の翼で翔べ」の方向性をシンプルに昇華させた感じで、リフの激しさはやや減った一方、TAKはファンキーなリズムを活かした自由度に満ちたフレーズを弾いていて聴く楽しさが半端じゃありません。特に落ちサビ前の、稲葉がボーカルで畳み掛ける箇所のメロディがかなり格好いいですね。サビはしっかりと躍動感に満ち溢れていて、アルバム初めに相応しいエネルギーを持ち合わせている見事な曲です。
歌唱も水準以上ですし、「そんなのはもうええじゃないか」というBメロの歌詞も渋くて粋です。

8位: DEEP KISS (SURVIVE)

SURVIVEはそれまでのお決まりパターンを封印し、どの曲も一定の水準の完成度を見せる、まさに「普通な良作」という印象。その幕開けを告げるDEEP KISSは、B’zロックナンバーの中でも随一の強力なものです。
まずイントロがもう言葉にならないくらい掴みとして素晴らしいです。強烈なギターリフ、冒頭の心臓の音、甲高い女の笑い声、構成する全てが聴き手に先が見えない興奮感を与える。稲葉のボーカルもAメロの語り調からシャウトに至るまで隙がありませんし、TAKもあらゆる間奏で異なるアプローチのソロを弾き倒しているのも聴いてて全く飽きません。最後のロングシャウトからコーラスが加わるアウトロは圧巻の一言。

7位: THE CIRCLE~X (THE CIRCLE)

中東辺りのエキゾチックなアプローチを交えつつ、強力なメロディと共にシンプルロックを極めた異色の傑作となったTHE CIRCLE。
「THE CIRCLE」だけでも★×5付けたいくらいに素晴らしいです。遠くから雄叫びや儀式の歓声の一つでも聞こえてきそうな、絶妙な高音を駆使した妖しげなボーカルとアコギのストロークの絡みが鳥肌を誘いますね。この2分足らずで、通常営業のB’zと完全に異なった世界観であることを宣言しているかのよう。
「X」にも一瞬だけ前曲のサウンドが引用されますが、展開されるのは超シンプルな4ピースロック。
この手の曲では珍しく(前曲の影響もあるのか)アコギが多用されていて、見事にリフのインパクトを増していて音の厚みが素晴らしい。とにかく稲葉が声を張り上げて上昇メロディを連発し絶大な破壊力を持つものとなったボーカルワークも相まって、シンプルロック路線の1曲目としても屈指の名作となりました。

6位: ALL-OUT ATTACK (MONSTER)

ブルースにレゲエ、その他多数の王道を外したロックバラードやアップテンポナンバーなど、怪物の如く多様性を展開させていくバラエティ豊かな今作は、ACTIONの布石となりながらもその殆どの曲が凝りに凝っていて全く聴き飽きない名盤です。
そのオープニングであるこの曲も、かなり意表を突くもの。おどろおどろしいSEから突如切り替わる超高速なギターリフがもう非常にカッコいいんですが、それまでのメロコアなスピード感が一気に落ちるCメロのバラードパートへの展開も目玉です。この一連の流れもかなり自然で、特に2番のCメロは少し長くなり音も重厚になることで、それまでのスピード感とそこに合わさる哀愁が絶妙に両立されていて、唯一無二の楽曲に仕上がっていると言えます。この曲がほぼ初めての使用であるトレモロのギターソロも勢いがありますし、何よりシェーンのドラミングの豪快さが凄まじいですね。
アウトロも叫びと共にリズムパターンが変わるなど一捻り加えられており、強烈なギターリフだけにとどまらない最高にテンションが上がる1曲目です。文句なし。

5位: Las Vegas (EPIC DAY)

稲葉もTAKも熟練の域に達したところで、また新たにB'z流王道ロックの方向性に舵を切り、結果的に程よいリラックス感や緻密さを持ち10年代屈指の良作であるEPIC DAY。
その中でもこの曲のサウンドの完成度はぶっちぎりですね。イントロから待ち侘びたと言わんばかりに高らかにブラスとTAKのリフが鳴り響き、その後展開されるのは清々しいまでのアメリカンロックンロール。イントロとサビでギターリフを弾き続け、間奏とアウトロのギターソロは速弾きを交えながら、近年のTAKでは珍しい超シンプルな古風なツェッペリン風フレーズをぶつけるなどあらゆる面で絶好調で、C'monで面白みのないアプローチに徹していた松本孝弘とは別人のようです。複雑なこと考えずに盛り上がろうぜと「Las Vegas, yeah, yeah, yeah!」のコーラスのフレーズも何の捻りもないのに無意識に気分上がりますよね。
「Las Vegas」という華やかさと派手さの頂点みたいなタイトルぶち上げて、それに最高にマッチしたあまりに素晴らしいロックンロールです。

4位: Dinosaur (DINOSAUR)

YTが初就任ながら、70年代ロックをベースに色彩豊かな味付けをする神懸かり的なアレンジを披露し、2010年代最高傑作となったDINOSAURの同名曲。
この曲の最大の魅力はイントロに尽きます。恐竜の咆哮だと言わんばかりのTAKのギターが唸る唸る。ソロからユニゾンへ移行する2段階構成なのも良いですね。フレーズとしてベタなのかもしれないけど涙出るくらいカッコいいし圧倒されます。
そして長編ギターソロが終わった後の本編はそのイントロから想像するよりは意外にポップな方向なんですが、登場する全ミュージシャンが溢れ出るエネルギーと共に暴れ散らかしていてこっちまで吠えそうです。大サビの大爆発から、裏拍にリズムが変わるアウトロも斬新。
「DINOSAUR」を聴く楽しさにも、「再生開始したらこの素晴らしいイントロが待っている」という事実は大いに影響を与えています。

3位: LOVE IS DEAD (The 7th Blues)

当時のB’zが持ち得る最大限のアイデアを昇華させ、渋いアメリカンロックとブルースを基盤に攻めに溢れた大作となったThe 7th Bluesからの1曲です。勿論愛してやまない曲も多数収録されているんですが、尺が長過ぎてどうしても途中で飽きが来てしまう惜しい名盤といった印象です。
ただこの曲の完成度は別格。冒頭の外国人の通話SEから期待を上げて始まるのは、ゴージャスさの頂点を極めたジャズロック。全てを切り裂きように入り込む重々しいギターリフとブラスが全体を支配しているサウンドで、他の1曲目と違いアダルトな雰囲気溢れている異色でダークなものなのが最高に格好いいですね。2番後の珍しいサックスセクションも秀逸で、単なるギターソロの間奏に留まらないところが素晴らしい。
「黒い青春」なんかも同じ方向性で大好きですが、サウンド面での豪快さや迫力では完全に勝っているといえます。稲葉の歌唱も叫びすぎず色気を演出していて文句なしです。

2位: F・E・A・R (Brotherhood)

1000万枚ベストアルバムを売っても音楽性で大衆に媚びることは一切無く、これまで無いほど攻撃的なヘヴィロックを展開した今作。サウンドの統一性は随一で、作品集としてに完成度は異様に高いです。
この曲の最大の魅力はギターリフですね。何も飾らずいきなりリフが弾き鳴らされるイントロは、黒瀬蛙一の無骨で荒々しいドラムがスリリングなムードを醸すのに一役買っています。そこから捲し立てて始まる稲葉のボーカルは「DEEP KISS」をも上回る妖しさで、特に「そしてどこにいるのか〜」など伸ばしのメロディでの声の使い方が最高にクール。音の高低差を生かしたギターソロから「結果の知れたゲームから足を洗え」(ベスト盤について意識したと思われる)の一連の流れは震えるしかなく、こんなにタイトルと曲の世界観が完璧なまでに一致した曲は滅多に無いです。いつ聴いても痺れる稀代の1曲。
もし当時ベストを買ってB’zに興味を持って、それから最初に出たアルバムの初っ端からこんな曲を叩きつけられたら、一瞬にして虜になっていたに違いありませんね。

1位: spirit loose~ザ・ルーズ (LOOSE)

個人的にこの曲には特別な思い入れがあります。何を隠そう、LOOSEは僕がファンになる上で初めて聴いたアルバムで、同時にこの曲は初めて大好きになった曲なんです。
「spirit loose」はイントロ曲として史上最高の完成度でしょう。やや余裕を持たせながら生乾きの音で掻き鳴らしまくるギター、そしてやや渋さと深みが出た稲葉による強烈なロングシャウト。アルバムが始まる上でこれほどにワクワク感が湧き出るのは他に聴いたことがありません。
そして繋ぐ「ザ・ルーズ」も最早欠点が存在しないくらい極上のハードロックです。サウンド面において凝ったことはしていないですが、しつこいくらいに(だが丁度いい)盛り上げるブラスに乗せて、かなり緩い歌詞が歌われるサビのメロディが言葉に言い表せないくらい好きなんですよね。様々な楽器のグルーヴ感が見事に絡み合い、一瞬の隙もないほど派手な曲であります。1位誠におめでとうございます🎉🎉
初聴から耳に衝撃が走り、それ以後も全く色褪せずトップクラスに好物な曲へ成り上がりました。他のバンドだったら間違いなく定番になりそうなところ、Spirit LOOSEとB’z In Your Town 2007での演奏のみとかなりのレア曲なので、これもB’zらしい一度でいいから生演奏を拝みたいものです。

締め

ここまで読んでくださりありがとうございました。自分があまりに特殊な嗜好であるため絶対共感を得られなさそうな内容ですが、楽しんでいただけたら幸いです。いつかまたここで。

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