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【名盤チェック】#2 Oasis: (What's The Story) Morning Glory? (1995)

どうも、yuzuramenですよ。

タイトル通り名盤を一つ一つ聴きながらレビューし、自分の中の音楽の価値観を広げていこうという企画です。
音楽のレビューなどまともにしたことも無いので見苦しいかもしれませんが、どうかお付き合いいただけると幸いです。

聴くアルバムの基準ですが、かれこれ5年以上視聴している「み○ミュージック」様のアルバムランキングを参考に、邦・洋楽問わずトップ30辺りに入っているものを適当に選びます。その中でも、僕が今までマニアになったアーティストが好んで聴いていたものを選ぶ傾向にあると思うので、ご了承を。

2回目の今回はOasisの「(What's The Story) Morning Glory? (1995)」でございます。

いろいろ概要

Liam Gallagher (Vo), Noel Gallagher (G)
後はエトセトラという感じ

1991年にデビューし、2009年に解散したイギリスのバンドですね。史上最も成功したグループの一つで、英国ならず日本国内でもとても人気が高いことは言わずとも知られているでしょう。実際自分も「Wonderwall」「Whatever」等の曲は自分から聴きに行かずともいつの間にか耳に入っていました。
リアムとノエルの仲良しの裏返し兄弟仲の悪さや方面構わずマシンガンをぶっ放す毒舌ぶりも勿論存じ上げております。

2ndアルバムである本作は全世界で2500万枚以上を売り上げ、2010年のブリット・アワードでは「過去30年間のベストアルバム」に選出されただけでなく、「み〇ミュージック」様では洋楽アルバムランキングで堂々の1位に輝いていましたね。
僕が2回目の記事に本作を選んだ理由はそこなんですが、単純に「音楽ファンとしてOasisのアルバムを知らないというのは話にならない」と危機感を覚えたことにもあります。

1曲も知らずアバンギャルドさを完全に見誤って爆死した前回のRadioheadとは違い、Oasisは何曲か好きだし日本人受けが良いことも把握していたので、「今度こそ蓋を開けた瞬間から良質なポップ&ロックが飛び出す傑作に違いない…!」と指を震わしながら再生ボタンに手を下ろします。

アルバム全体の感想

3周くらいした感想は、

「少しだけ思ってたのと違うけどやっぱり聴きやすい…!! けど…」

でした。やはりメロディのクリアさが売りのOasisなので、このアルバムでもしっかり王道ブリットロックしています。「Don't Look Back In Anger」「Champagne Supernova」等の有名曲も久しぶりに聴きましたがやはりどの機会に聴いても紛うことなき名曲だと感じます。「Cast No Shadow」等のアコースティック調もとても良い。
ただ意外だったのはアルバムの半分が歪んだギターが特徴のミドルテンポのハードロックという点ですね。しかもこれらが想像以上に分かりにくい。「Roll With It」「Hey Now!」「Some Might Say」等は正直テンポの違いも無ければ曲の構成にも大した違いは無く、何回聴いても特徴が一向に掴めなかったです。

僕は1stアルバムに収録されている「Cigarettes & Alcohol」(↑)という曲が大好きなんですが、あの曲は更に激しめで且つリアムがサビで張り上げて曲を盛り上げています。あの感じで本作のロック曲も通してくれればこのアルバムは更に好きになれましたね。

曲ごとの感想

素人なので音楽的な事柄は詳しく語れないですが、ここが印象に残った!というような雑な感想を書いていきます。好きな曲にはYouTubeの動画を添付する方式です。

1.Hello
いきなり結構ハードなリフで掴んで来ましたね。Bメロは少し微妙ですが、メインの下がって行くようなコード進行やサビまでの流れは洗練されてて良いですね。それなりに好きです。

2.Roll With It
AとBメロは格好良いなって思ったんですが、大して盛り上がりもしないサビメロの必要性をあまり感じられませんでした。曲としてはそこそこ。

3.Wonderwall
僕が説明する必要もない、言わずと知れた超名曲。Aメロのインパクトも凄まじいですが、Bメロでストリングスが加わり徐々に力を加えていく構成がたまらんですね。なんですが、昔からサビメロがそこまで掴みどころ無いなぁって思ってたりします。A・Bメロは最初から頭に叩き込まれたように入って来たのに、サビメロは3周しても覚えられないので微妙なんでしょうか。曲としては評価高いですけど。

4.Don’t Look Back In Anger
こちらも大名曲。イントロのピアノやギターのメロディといい、サビの高音を多用する盛り上げ方といい、今の邦ロックのバラードの基盤にあるのはこの曲だと強烈に感じます。大好き。ただノエルがリードボーカルだと気づいたのは結構後だった気がします。意外ですよね。

5.Hey Now!
Helloみたいなハードロック再来。ただサビになってもあまり起伏が無くて今一乗り切れないという感じでした。

6.The Swamp Song (Version 1)
小品その一。特に感想は無い。

7.Some Might Say
どこか後ろ暗い雰囲気とかサビメロ等は別に嫌いじゃないんですが、アルバムの他のロックテイストな曲との違いが感じられず…。構成のシンプルさに比べ尺も長過ぎる気もします。初めて英国チャートで1位を取ったシングルらしいですが、僕には刺さりませんでした。

8.Cast No Shadow
一転してアコギと幻想的なSEが中心に。全編に渡るコーラスの活躍が印象的で、特に爆発的に盛り上がる訳では無いんですが、繰り返されるサビメロには不思議と引き込まれるものがあります。かなり好きな曲。リアム自身も気に入っているようです。

9.She’s Electric
変わってフォーク風に。肩の力を抜いた穏やかな曲でもサウンド作りは細部に至るまで凝っていますね。とても心地良い、休憩には持ってこいの曲ですね。

10.Morning Glory
とても朝っぽさは感じられない歪んだギターから幕が開きますが、アルバムタイトルを連呼するサビ以外印象に残らず。もう少しこのようなハードロックの曲達も分かり易くしてくれたらアルバム全体の評価も上がったかもしれません。

11.The Swamp Song (Version 2)
前曲のプロペラ音のアウトロから繋がり、そこから波の効果音が加わり次曲になだれ込む。この曲も小品ですがとても効果的な役割を担っていますね。

12.Champagne Supernova
アルバムの締めくくりにはこの上ないほど相応しい、壮大なバラード且つ大名曲。本作を聴く前から大好きでしたね。
歌詞はよう分からんですが、高揚感の素晴らしいサビメロからギターの洪水というべき間奏に至るまで、非の打ち所がない完璧な曲だと言えます。長尺なのに全くダレること無く、「Champagne Supernova」という意味不明なタイトル通りの世界観を作り上げています。
洋楽のバラードだったら間違いなくダントツで一番好きですね。

まとめ

全て聴いて、「日本人は大好きなんだろうな」という印象が強く残りました。「Don't…」でも書きましたが、現在のJ-POPのベースには間違いなく本作の楽曲の影響があると見ています。Rate Your Music等の海外サイトより日本での人気が高い理由も、ギターサウンドを聴いて特に感じました。

ただ総合的に本作は評価高いんですが、それは僕が元々知っていた有名曲が完成度高過ぎるのであって、本作で初めて聴いたアルバム曲では「Hello」「Cast No Shadow」以外期待以上の迫力は感じられないという、意外な結果に終わりました。あと何周かしたらすんなりと聴けるのかもしれませんが、全編を振り返るとどうしても中盤のロックパートと最初・最後のポップ&バラード部分では好みの乖離を感じてしまいましたね。

かなり雑に評論?しましたが、Oasis結構ファッキン気に入りました。1stも余裕があったら聴こうと思います。

評価: ★★★★☆

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