妊婦が散々迷ったけどコロナワクチンを接種した話。
この話は、妊婦のコロナワクチン接種について書いています。
非常にデリケートな話だと思うのですが、現在コロナ感染第7波が来ており子供の感染や妊婦の感染が増えているなかで、私の体験が誰かの知識になればと思い、今記事にしました。
もう結果から言いますが、ゆずは妊娠初期にコロナワクチンの接種をし、なんの問題もなく妊娠期間を終え、出産をいたしました。
そのことを詳しく書きます。
そう、あの衝撃的なニュースが耳に入ってきたのは関東から関西へ引っ越して1週間も経っていない頃でした。
千葉の妊婦さんが、新型コロナウィルスに感染し入院ができないうちに、まだ臨月になってないにもかかわらず、自宅で産気づき出産…赤ちゃんは亡くなってしまうという痛ましいのニュースの第一報がテレビで流れました。
ゆずは、そのニュースを聞いて愕然としました。
その時ゆずは妊娠初期で、ワクチンは未接種。関東で引っ越しの直前にワクチン接種券が自治体から送られてきたものの、30代や20代の順番はまだまだ先、ということで未接種のまま関西に引っ越してきていました。
明日は我が身…明日は我が身…
その言葉が何周も何周も、まるで壊れたおしゃべり人形のように音声付きで頭を流れます。
まだ引っ越して新しい産院もいけてない…
家の中はぐっちゃぐちゃで妊娠初期のだるさから、だらだらと荷解きを始めたばかり…
もちろんコロナワクチンの接種券は新しい自治体からきてない…
(コロナワクチン接種券は各自治体から発行されて、その接種券がないと1回目2回目は接種できませんでした)
マジ外出たらコロナに罹ってしまう…!!
本気でヤルかヤラルかみたいな感覚です。
悶々とした気持ちを発散させたくて、外出したくても外にはあがらう事が出来ないウィルス、、、
旧とくしま動物園のトラだったかライオンだったかが、落ち着きなく狭い檻の中を行ったり来たりしている姿にそっくりな行動をしてしまう…
居ても立っても居られなくて、役所に問い合わせてみました。
ゆ「すいません、1週間ほど前にこちらの市に夫婦で引っ越してきて、まだコロナワクチンが未接種なんですが…やはり旧自治体からもらっている接種券はつかえないんですよね?」
役「そうですね…💦そちらはお使いいただけません。役所で転入届の提出はお済ですか?」
ゆ「あ、はい。もう先週のうちに済んでます」
役「でしたら、大体2~3週間ほどで、新しい接種券がご自宅のほうに到着いたしますので、そちらの接種券と一緒に入っている案内状に記載の電話番号からご予約いただくか、区役所で臨時で設けているのワクチン接種予約受付案内で予約していただくことになります。」
なるほど…
しかし、不安すぎる私はちょっと卑怯かな…などと思いつつも懐刀をとりだす…!
ゆ「わかりました…でも今妊娠していて、最近のテレビで放送されているニュースを聞いて不安で…接種券が届いてから予約してどれくらい順番待ちがありますか?なんとか早めに接種券を発送していただけないでしょうか?」
役「そうなんですね…少々お待ちください」
お?もしかして対応可能か?
役「お待たせいたしました。やはり接種券をお待ちいただいて、ご予約いただかないと接種ができないようです」
まじかーやっぱりかー
役「しかし、昨今の感染状況から、妊婦様と、妊婦様のパートナーや配偶者様の接種特別枠を今後設けるように働きかけていますので、いつからというお話はできませんが、かなり優先的に接種が可能になるかとは思います。ですので、今しばらく接種券の到着をお待ちいただけませんでしょうか」
なんだって!めっちゃいいこと聞いた!
ゆ「そうなんですね!わかりました。接種券の到着をまちます!」
役所に問い合わせたかいがありました!
上記の通り、昨今の事情を鑑みて、妊婦+そのパートナーおよび配偶者に対して特別枠が設けられるようです。
やるじゃん政府!
これは思ったよりも早くワクチン接種を受けられる予感!しかも配偶者も同時に受けることができるなんて!
こうしてゆずは少しの安心材料を手に入れて、でも若干やきもきしながら接種券を待つことができたのです。
待っている間に、里帰り出産までに通う産院を見つけ、検診を受けました。
その時にも産婦人科の先生にも聞いたのですが、やはり昨今の状況を鑑みても早々にワクチン接種を勧められました。
その時に産院からもらったプリント↓
このプリントの他にも自分でアメリカで働いている医師の見解書などを読んだり。
その後、問い合わせをした後から大体5日後くらいに接種券は届きました。
住所変更登録をして、10日後くらいの時間感覚です。はやい!
その後、接種券と同封されている案内状を見ながら予約受付に電話をし、
「現在、妊娠している。配偶者と共に接種をしたい」旨を電話で伝えました。
なんとモデルナ製のワクチンを3日後に接種ができることに!!
スッテキィ〜!
県のワクチン接種に関するHPを確認すると、電話予約をしたその前日から妊婦とそのパートナーに対してのワクチン接種の予約優先枠が設けられたようでした。
あとはもう、接種日に合わせて体調を万全にするのみです!
※接種日当日
接種会場へは、アル君の車で行きます。
妊婦特別枠が設けられているのは、大規模接種会場となっている、神戸市中央区のIHDビルでした。
ゆず家からは車で1時間くらいかかるので、大体1時間半くらい前に家を出発!!
まぁ、道中お約束みたいな感じですが、アル君の車の運転に酔った、、、
妊娠もしてるしね、、、いや、彼の運転は運転中ずっとアクセルかブレーキしか踏まないから、めっちゃ酔うんですよ、、、
うちの父親そっくりだわ!!(怒)
もっと!
こうっ!!
アクセルを踏まない時間が必要というか!!
ブレーキを停止線直前に踏むな!というか!!
マリオカートじゃないんだから、なぜコーナー攻めるように曲がる…?とか。
もう会場近くの立体駐車場に入庫した時のゆずの顔色は、ポカリスエットの青いパッケージの様でした、、、
てか気分悪いから、ポカリスウェット持ってきて、、、(ゆずは出身が徳島なので、アクエリアスよりもポカリスエット信者)
こ、このままではちゃんとワクチン打てるか心配になってきましたが、ポカリスエット片手にフラフラしながら、接種会場へ。
受付には案内兼警備員さんが、ワクチン接種の人かどうかを確認して、エレベーターへ誘導します。
会場はいくつもの部屋に細かく区切られていて、時間・順番がきたら少しずつ次の部屋に案内される仕組みになっていました。
会場には無料Wi-Fiが、、、こんなところで至れり尽くせりなの、、、?
会場に入る直前に最近よくある顔認証みたいな体温計で体温を測って、アルコール消毒して会場in。
(ちなみに顔認証みたいな体温計の隣には係の人がいるので、ここで絶対アルコール消毒と検温するようになってました。しかもここの検温は、接種券に記入されます。)
第一待合室みたいなところで、1メートル間隔くらいで離された椅子に順番に座らされ、5人ずつ呼ばれるのを待ちます。
ここでゆずの後ろの席に座ったアル君が無料Wi-Fiがあるのに気づき、
「無料なの!?すごいねぇ〜!」と
わりかし大きめの声でゆずに話しかけ、とても恥ずかしい思いをする、、、
声大きいわ、、、
返事しなかったら、「ねぇ?」と念押しでさらに大きい声で話しかけてくるし、、、
この時まだ主たる接種をされる年代が60代以上くらいのご年代の方ばかりだったので、会場は静まり返っていてアル君の声は恐らく隣の部屋まで聞こえていたと思われる。。。
ちらほら他の人の振り返られて視線を集めてしまった、、、
すいません、このちょっと声の大きい空気読めない外国人はうちの旦那さんです。噛んだりしませ、、、ア「ねぇ、どれくらい待つの?」
だまらっしゃい!
ゆ「わかんないけど、そんなに待たないと思うから、、、静かにして、、、(小声)」
ア「なんで?」
空気読んで?
アル君の声は通常音量でもわりかし大きいので、静かな会場にまぁ響く響く、、、
ゆ「他の人、静かに待ってるじゃん!静かに!」(小声)
ア「ふ〜ん、、、わかった」
ちょー不服そうな顔でiPhoneをいじりだすアル君。
なんで奥さんの私がこんな会話を自分の夫とせねばならぬのだ、、、お母さんと小学生男子の会話やん?これ。
その後10分くらい待ち、今度は廊下側に並べられた椅子に列は移動し、そこで接種券と問診票のチェックをされました。
それが終わると再度、予約番号と問診票、接種券の確認がある受付へ。
そこでゆずとアル君は妊婦特別枠での接種のため、母子手帳の提出を求められました。
提出を求められたと言っても、妊婦本人と配偶者の名前のチェックと、おそらく出産予定日のチェックくらいしかしてなかったと思います。
それが終わると看護師による問診・接種ブース・接種後の待合室・次回予約受付が一つのなった1番大きい会場へ。
看護師の問診ブースでは、妊娠中であることが再度確認され、本日の体調、現在妊娠何週か?と悪阻の有無。悪阻がある場合の症状などを結構詳しく聞かれて、妊婦の接種がまだ始まったばかりだったので、かなり気を使われているなという印象でした。
それが終わると、今度はすぐ接種ブースへ。
接種ブースは4つ部屋があって、各部屋へ振り分けられそこで接種するようです。
ゆずは、医師が注射するブースへ振り分けられました。
接種ブースに入って、医師から軽く妊娠中でもワクチン接種が可能であること、アメリカでの統計でも流産や障害とはワクチンと関連性がかなり薄いという結果が出ていると説明され、医師自身が注射をしてくれました。
ありがとうございました、とお礼を言ってブースを出るとゆずより後に案内されたはずのアル君がもう終わって接種後の経過観察用の椅子に座って待っています。
ゆ「はや!もう終わったの?」
ア「そうだよ」
めっちゃ得意げやん。
あれか、やっぱり小学生男子か。
接種後の経過観察中に、1ヶ月後の次回の予約がその場で取れました。
ここでゆずとアル君は副反応のことを考えて、同日に接種ではなく1週間ずらした日程で予約をしました。(後日、これが功を奏す)
接種後の経過観察は20分ほどです。次回の予約取ったりなんなりしてるとあっという間です。
無事、何事もなく経過観察時間が終わり、さて、帰るか。と席を立った時にカバンにつけた妊婦マークをみた看護師さんが声をかけてくれました。
看「お疲れ様です。体調はいかがですか?」
ゆ「あ、大丈夫そうです」
看「立ちくらみとかしませんか?普段つわりは?」
ゆ「大丈夫です。悪阻は元々あんまり感じなくて、、、副反応、妊婦さんはどんな感じなんですか」
看「他の方に比べると、妊婦さん副反応は軽い方が多いです。もし何かあればここに相談の電話してください(副反応についての案内状をくれる)ちなみに妊娠何週ですか?」
ゆ「ありがとうございます。妊娠9週です」
看「!? けっこう初期ですね、、、」
ゆ「ですね(^^;; でも、今行ってる産科の先生にも大丈夫だと言われているのできました」
看「そうですね。何かあれば、その番号まで連絡ください」
こんなやりとりをして、ゆずとアル君は会場を後にし、帰路につきました。
心配していた副反応ですが、1回目の接種後は夫婦共に何も起こらず。
大丈夫ジャーン!と後になって安堵したのですが、ワクチン接種直後に妊婦は鎮痛剤・解熱剤がアセトアミノフェンくらいしか飲めないことを知り、ドラッグストアに買いに走ったもののどこも売り切れで、焦りまくり、最終近所の薬局で「妊婦さんなの!?じゃ、、、これ、、、今店頭に出してないんだけど、、、(小声)」とどっかの裏取引のように棚奥から出されたアセトアミノフェンを買う話はまた別の物語。。。
その後の2回目ですが。
1回目と同じように医師が接種してくれました。接種前の母子手帳確認はもうありませんでしたが、接種直前の看護師による問診は前回と同じくしっかりめで、1回目の接種後の副反応の有無などを聞かれました。
1回目は妊婦優先枠ができたばかりで、会場内のスタッフさんも妊婦に対して少し過敏になっている感じはありましたが、2回目の1ヶ月後にはもう普通になっている感じで割とサラッと接種してくれました。
2回目の副反応はゆずは熱が少し出て(37.4℃くらい)、全身の倦怠感が接種翌日のみありました。なので割と軽めだったと思います。
アル君の2回目の副反応が、接種後2日目と3日目に熱(37.9℃)と全身の倦怠感。普段健康優良児のため熱など出さないからか、めっちゃしんどかったみたいで回復後ずっと文句を言ってました。
よく聞かれる、胎児への影響ですが、
我が家の天使、ケイ君は妊娠39週6日目に3754gのビッグベイビーで生まれ、現在4ヶ月目に突入していますが今のところ障害などもなくいたって健康です。
産婦人科でいただいた、接種案内のプリントに書いてあるように影響がないように感じています。
確かに新型コロナウィルスがここ3年で出てきた新しいものなので、ワクチンも新しいです。
安全性で心配な部分も正直に言えば、ありました。
しかし、2回目・出産・3回目の接種も終えた今、早々に接種をしてよかった、私の判断は間違っていなかった。と自信を持って言えます。
今は感染第7波と呼ばれるものがきており、ゆずが妊娠中に来ていた第5波・第6波を超える感染者を出しています。
もし接種を迷っている方がいましたら、このnoteを読んで知識の一つにしてただけたらと思います。
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