テキトーを重視して─────────────
お化け屋敷に使う衣装を編まされる俺。
30着ほど編めとか、鬼畜すぎんだろ……。(手動)
かと言って30着も買えるほど作者たちはお小遣いくれなかったし。
クソッ、なんでだよ!俺の話で伸びてるはずなのによ!収益半分くらい主人公に分けてやってもいいじゃね~かよ!
天の声Side
「自意識過剰すぎ。伸びる理由は色々あるけど、少なくとも昴のおかげではないよ」
うわぁぁぁん。
「あ、昴さん!そこに居たんですね。
突然ですが家庭科室でならミシンの使用許可が出たんです。
使ってはどうでしょう?
それと、それが終わったらなんですが、図工室に来てください」
「わかりました(またまた話を聞いていない)」
そして、俺は家庭科室の部分だけ聞き取れたので家庭科室に行った。
「あ、昴兄!
あのね、私ね、昴兄の為に……」
はしゃいでいる星乃の声がした。姿も見える。
「え_?星乃?」
手を伸ばして、触れようとした俺。
でも、星乃は避けた。
わ~、死んだはずの妹が蘇生したと思ったらまさかの反抗期!
でも、反抗期ですら嬉しぃ~。
「あのね、一回しか言わないからよく聞いて」
死んだ妹からの言葉?
聞く聞くッ!
愛の言葉かな⁉
「ここでならミシン使っていいらしいよ。
聞いてなかったみたいだからもう一回言ってあげた!偉いでしょ~?」
……そっか。
「教えてくれてありが……?」
スーッと薄くなっていく星乃の影。
そして、その実態のはずの星乃ですら見えなくなっていく。
「星乃?」
ただの、独り言になった。
これが、家庭科室で見た不思議な出来事である。
end__
あとがき
ってまだまだ終わらないよ~
まず俺は、ミシンに布を差し込んだ。
次に、針をおろす。
そして、抑えを下げた。
そして、ゆっくりと縫って返し縫をしていく。
その後に、ギコギコと斧で切りながら布を縫った。
そしてできたのが、血まみれの不気味な女の子の人形。
これをもってお客さんを追いかけ回すのだ。