テキトーを重視して─────────────~性別転換⁉実は男子/女子でした⁉~
ユマ・ヌイ「時空ループ!」
アタシは昴子。花の高校生!(花も嫌がるような高校生)
寸也子と一緒に、薔薇の楽園生活を送る予定……だったんだけどぉ。
入学式早々、雌鬌 辴鬌濰まとめるクラス1大きい女子グループに目をつけられてしまった。
「昴子ちゃん、あだ名欲しくなぁい?」
とめだ(以下めだと略します)
「え⁉」
華の女子高生の仲間入り⁉
「じゃ~あ~、「ボッチの昴子」はどう?」
……は?
無意識の内に中指が上がりそうなのをこらえ、
「あっそ」
と効いてないように言った。
「ね~え~、皆賛成よねぇ~?」
めだが周りの取り巻き達に言った。
「うん!!!!!!!めっちゃいいと思う!」
クソ集団だこれ。
放課後、部活に行った。
アタシの部活は文芸部!
寸也子も一緒なの!
「大丈夫?変な奴らに絡まれていたけど」
寸也子は殺人ホラーの話に鉛筆を進めながら言った。
「ぢあじょうぶ……」
アタシは泣いている。
何故なら、悔しいからだ。言い返せばよかったなって。
「へ~」
興味の無いように寸也子。
自分で聞いたんだしそこの返事はもっと優しくしてよ!
そう思っていたら、誰かが入って来た。
「鳳凰 昴子さんはいますか~っ!」
え?アタシ?
そこには、学校1の注目度、マイ男(まいお)先輩がいた。
「え、マイ男先輩⁉」
実を言うとマイ男先輩は、アタシに何故か交際を申し込んでくる人である。
「おぉっ、昴子。ここに居たのか。
どうだ、こうさ……」
アタシは先輩の口を両手でふさいだ。
ここでそんなこと言われたら、睨まれるどころか視線で焼き殺されちゃう!
「キャ~、昴子ったら、だ・い・た・ん♡」
と寸也子。
「ヤジ馬が群がってくるからやめろ!」
アタシはすぐに言った。
「む♡り♡」
コイツ女子化したらチョーウザいな。
……女子化?
寸也子は元から女子だよね?
あれ……?
ユマ・ヌイ「あぁ、前の世界線の記憶が蘇っちゃってる……
メモリーデリート!」
アタシ、何考えて?
「おーい、昴子?大丈夫か?」
ハッいけないいけない!
アタシ、ボーッとしてた!
「あの、その件なんですが、今から表出て話したいです」
伝えたいことがある。
「うい」
〜表〜
「あの、アタシ、よく考えたんですけど。
昔、弟を亡くしたことがあって、、、」
弟。星男。
「そうなのか。
星男がまだ好きなのか?」
あれ?アタシ、星男のことなんか話したことないよ?
「まぁ、はい」
そうですね。
まあいっか、知らないうちに話してたんだろう!
「キャー!やっぱりすきぃぃぃ。」
へ?は?へ?あ?え?
「実はな、昴子。星男は、俺の、転生前なんだ」
え〜〜〜〜〜〜〜〜~⁉
「ホント⁉」
久しぶりに会えて嬉しい!
アタシは抱き着いた。
当たり前だが、前ハグしたときの体温よりも上がっていた。
「最後に一回、ねぇね、抱き着いてくれたよね。
その時、とっても嬉しかった。
とはいっても、感覚は無いんだけどね」
星男に最後にハグしたのは、燃やされる前。
今とは違い、とっても冷たかった。
というか、ねぇねって!いつも星男がアタシを呼ぶときに使ってたのじゃあぁん。ねぇね、嬉しいっ!
「というか。死んだらどうなるの?そもそも年上だから星乃の生きてた時期と被ってるし。」
疑問に思った事をズバズバと言った。
「いや~、実はさ~……」
マイ男先輩の話したことは信じがたい事だったが、愛する星男の言っている事だったから、笑顔で理解した。
「とまあ、こんな感じで。付き合ってくれない?」
かっる!
でも、、、
「はい♡喜んで♡」
星男の言う事なら♡(この世界の昴子、ブラコン説)
「じゃ、帰ろうか。」
「ん。」
一歩踏み出すと、めだがいる事に気付いた。
「め、だ、・・・・・・?」
アタシは青ざめた。
めだはマイ男先輩が好きだったのだ。
ヤバいッ、いじめが活性化する!
そう思って身構えていると、、、
「昴子ちゃ~ん!」
そう言って、親しみやすい笑顔をアタシに。いや、主にマイ男先輩に向けて近づいてきた。
「ねぇね。アイツ何?友達?」
アハハ、なんなんだろー(棒読み)
「え~、何言ってるの、親友じゃな~い」
なんなんだコイツ。
「えぇ、、、私は親友だと思ってたのに、、、」
泣き出しためだ。
「え、え、泣くなよ。」
とアタシの愛するおとーと。
「うわあぁぁぁん、、、」
なに、泣き落とし作戦でもやってるのか?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あまりにも、めだの泣き声を聞くのが生理的に無理だったので叫んだ。
「大丈夫?ねぇね!」
「吐き気が」 「します」
はっきり言って苦手ですこのめだって人。
「大変!連れて行かないと!
じゃあごめん、彼女の方が大事だから!(永遠に)バイバ~イ!」
弟の彼女になれるなんて。なんて幸せなんだろう___?
~保健室~
「大丈夫?」
「うん。。。」
そしてアタシはめだについて話した。
「そう。じゃあ、復讐したいとか思う?」
思う。そう答えてしまいたかった。
でも、酷いことしちゃダメだよねって、自制心が先に動いてしまった。
自制心の心の叫びが戦っている。
心の叫びが勝った時、アタシはガッツポーズを心の中でしてしまった。
「したい。復讐、したい」
沢山、ヤなことされてきた。
ちょっとくらい良いよね?
「じゃ、あっちから来るの待っとこ~か」
……え?あっちから・・・・・・来る?
「ごめんだけど先に帰っといてくれない?」
塩対応。
「嫌いになったとかじゃないよね?ね?」
怖いよ、、、
「ん。そんなわけないじゃん、家族だし」
そう、だよね。
ありがとう。
「あまって!復讐のシーンみたい?」
「どうでもいいかな」
復讐さえできれば。ね?
~マイ男視点~
靴箱に、手紙が入っていた。
桃色の便箋に、可愛らしくハートの封がしてあった手紙。
内容を見た後俺は、ビリビリに破り捨てた。
昴子に勘違いされたら嫌だし。
ま、復讐したいらしいし行くか。
「あぁ、マイ男せんぱぁい♡やっと♡、来てくれた♡」
キッッッッッッッッツ。
「なに、めださん。」
冷静に、声を荒げず、期待させて。
そして、さんをつけることで他人感を出す!
「すき、付き合って」
突然のタメ。
そして、昴子と付き合っていることを知っててのこの告白。
苦手だわー。
「むり、諦めて」
「……え?」
想定外の返事だったようで。
「なんでよ!あんなこよりも私の方が可愛いし自慢できるよ?」
イライラする。この態度。
「いや~、人の悪口を大声で言う人とはちょっと。。。」
そんなんだから一生非リアなんだと思うね!うん!
「そう、なんですね。でも、昴子も私の悪口を、、、
うわあぁぁぁん、、、」
コイツすぐ泣く、嫌いだな。
まあテキトーにあしらっちゃって。
「そう。じゃあ、用はそれだけ?」
泣いてる奴苦手∼。
「えっ?」
上目遣いでめだ。
「帰るね。大した用事じゃなかったし。」
「じゃあ私が、ワシ男さんと付き合っちゃっていいんですか!?」
は?ワシ男?
「違う、違う!私斗って名前だぞ?」
私斗と書いて、しとと読む。
ロマンチックだろ~(どこが?)
「え。すいません。違う人でした。」
コイツなんなんだ。
「じゃ、まあそう言う事で」
復讐成功ってことにしよう!
明日を楽しみにしているんだな。。。
~次の日~(昴子SIDE)
黒板に、新聞が貼られていた。
見出しに、
「めだ、まさかの私斗の名前を間違える!?」
と書いてあり、内容には
「マイ男に告白した後、私斗の名前をワシ男と言い間違えためだ。
その時告白に振られた言い訳は、
「じゃあ私が、ワシ男さんと付き合っちゃっていいんですか!?」
だった。
反省してる様子もなく、本人は
「別の人でした」
とコメントしている」
サイッコーに清々しい気分。
寸也子が隣で言った。
「あのね、私。チアリーダーに誘われちゃったの!」
良いな~。良いな~。
……あへ?
時空旅行は、まだまだこれからだ!
続く?