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ヴァンパイアのハルカと人間のカイ3~ハルカの幼馴染⁈~

自己紹介

あたしは、ハルカ。題名にもある通り、ヴァンパイア。女子で、11歳。えっと・・・・・・あ、同い年くらいの人の血が好き。後、最近は人間の学校に通っている。人間の食べ物だったら、グラタンコロッケというのが好きだよ。ヴァンパイアは、能力を持っているんだけど、あたしはヴァンパイアとしての身体能力が低いけど、想像したものをすべて現実にして戦えるよ。大体はとげのついたハンマーを想像して、出して戦るんだけどね。でも、できないことがあって、それは、想像で倒しても、現実にできないんだ。まあ、流石に強すぎるもんね。

ハルカの幼馴染到来!

「それで~?」
とあたしはノノッチに聞いた。
「それがさ~、カイがこれがこうでこうなんだって~。」
とノノッチ。
「面白いね~!」
とあたしは言った。そして声を潜めて、
「お巫女ちゃんと奏太、いい感じじゃない?」
とあたしは言った。お巫女ちゃんは天使だ。お互い、秘密を知っている。そしたらルアが
「え?確かにそうかも~。」
といった。
「わ!ルア、居たの?」
とあたしは聞いた。
「何言ってんの。さっきからいたよ。」
とルアは言った。
「え?ごめん、気付かなかった。」
とあたしは謝った。お巫女ちゃんは近づいてきた。どうしたんだろう?お巫女ちゃんは二人に聞こえない声で、
「ハルカさんにお客さんがいらっしゃいますよ。ミレイ・・・・・・さんと言うみたいです。教室の扉の前で待っています。」
といった。あたしは驚いて
「み、ミレイ⁉」
と大きな声を出してしまった。ミレイはあたしの幼馴染。ノノッチとルアが怪訝そうに見てくると思ったらお巫女ちゃんが
「erase the memory」
と呪文を唱えた。いれいすだメモリー?つまり、記憶を消すってことかな?
「stop time」
と続けてお巫女ちゃんは唱える。あれ?ノノッチとルアが固まっちゃった。ストップタイムだから~、時間を止めるのかな?私は
「お巫女ちゃん、ありがとう!じゃあ私、ミレイに会ってくる!」
と言って教室の扉の前に行った。
「ミレイ・・・・・・?なんで来たの?」
とあたしは聞いた。ミレイは
「もちろん、ハルカを連れ戻す為よ❤」
と言った。

ミレイ

「ごめん、ミレイ。あたしは自分で人間界にいるって決めたから。だから人間界(ここ)にいるの。」
とあたしは自分の意思を伝えた。
「そう。なら、これならどう?」
とミレイは言って炎の雨を手の上に出した。ミレイの能力。それは、火関係だ。
「ダメ!皆がケガしちゃう!」
とあたしは叫んだ。
「ハルカ。変わったね。別にケガをしたら血が出てくる。飲めるわよ?ハルカの好きな、同い年の血。」
とミレイ。
「あたしは、あたしは・・・・・・。クラスの皆が、好きなんだ!だから、血を吸うなんてしない。」
とあたしは言った。ミレイは
「大丈夫だよ?ハルカが大人しくついてきたら。」
といった。
「・・・・・・ないで。」
とあたしは小さな声で言った。ミレイは
「え?なんて?」
と聞いた。あたしはもう一度言った。
「ふざけないで。あたしは帰らないから。」
ミレイはクスッと笑い、
「無理だよ。帰らないなんてこと。」
といった。そして、続けて言った。
「はあ。騒ぎにさせずに終わろうと思ったんだけどなぁ。」
は?
「だから、説得しなくても簡単に連れて行くの。」
とミレイ。ってことは?
「も~らい!」
とミレイは言ってあたしを軽くお姫様抱っこした。そして、高く飛んだ。
「無理無理無理無理、おろして!」
とあたしは叫んだ。ミレイは
「と言うか凄いね~。ハルカ、成長したねぇ。時を止めれるなんて。」
と誤魔化した。
「あたしじゃない。」
とあたしは言う。ミレイは
「ん?じゃあ、お巫女ちゃん?」
と聞いてくる。
「何で知っているの⁉」
とあたしは逆に聞く。ミレイは
「ハルカのクラスメイトのこと、全部知ったからだよ?」
と答えた。あたしは、
「というかおろして!」
ともう一度言った。あたしは少し抵抗してミレイの腕の中でもぞもぞと動く。ミレイはいたずらっぽく笑って、耳元で言った。
「そんなに暴れると落ちちゃうよ?」
あたしは落ちるのは嫌だったから、動くのを辞めた。その後にミレイは言った。
「婚約者さん、待たせて良いの?」
婚、約、者・・・・・・。あいつ。
「あんなやつ、こっちからお断り!」
とあたしは言った。あいつと言うのは瑠衣斗(ルイト)だ。
「そ~だったんだ~。」
とニヤニヤしながらミレイは言った。あたしは、
「お巫女ちゃ~ん!助けて~!」
と言った。ミレイは
「逃げるの?」
と悲しそうな目で言った。あたしは
「逃げるよ。というか、ミレイは何時もアレだよね。どこか抜けているよね。」
といった。ミレイは
「そうですか~。まあ、言わせてもらうと、お巫女ちゃんはもう既に口封じしているから。」
といった。え?ミレイは指差した。あたしはミレイの指差したところを見た。そこには、口にガムテープを張られて、ロープで縛られていた。
「ん~ん。んんんんんんん!(ハルカさん!逃げて!)」
と必死に言っている。そこまでしてあたしを連れ戻したいの?
「大丈夫。ハルカが魔界に着いたら元に戻すから。」
とミレイ。
「な、ん、で・・・・・・?そこまでしてあたしを連れ戻したいの?」
と聞いた。ミレイは
「まあ、こっちでも色々あって・・・・・・。」
と言った。
「あたしたち、幼馴染でしょ?話してくれたっていいじゃん。」
とあたしは言った。ミレイは
「でも~。うん、わかった。話す。でもな~(ハルカを魔界に連れて帰ったらお金が貰えるって言った方がいいかな~?私がちゃっちゃと連れて帰れば傷一つつけることはない。だって、魔界に連れて帰るにはどんな手段を使ってもいいって。だったら私が・・・・・・)。うん。辞めとく。でも、私が連れて帰る。」
といった。ん?どういうことだろう?
「というか、早くおろしてよ!(まだ飛んでたん?)」
とあたしは言った。ミレイは何も言わずにおろしてくれた。
「ありがとう(?)」
とあたしは言った。ミレイは
「魔界へ帰る魔法陣書くからそこどいて。」
といった。あたしはぴょんっと飛んでどいた。ミレイは魔法陣を書き終わると、あたしをまたお姫様抱っこした。
「⁉」
あたしは驚いた。そして、ミレイは魔法陣の中にあたしを抱っこしながら飛び込んだ。魔界に帰るまでには魔法陣の中で3分過ごすことになる。その間にミレイと話すんだ!

魔法陣の中で

「な、なんで⁉」
とあたしは聞いた。ミレイは
「ハルカ、貴女の為だよ。」
といった。
「無理矢理連れて来ておいてハルカさんの為?馬鹿馬鹿しいですね。」
「お巫女ちゃん⁉」
お巫女ちゃんがいた。
「えっ⁉あんた、動けないはずじゃ⁉」
とミレイは驚いたように言った。お巫女ちゃんは
「ハルカさん、すみません!カイさん達にヴァンパイアの事、話してしまいました!」
と言った。お巫女ちゃんが横に動くと、カイとノノッチ、ルアが居た。
「みんな?騙してごめんね。」
とあたし。カイは
「何言ってんだ!聞かなかった方が悪いじゃないか!」
と謎理論を語った。ルアは
「ヴァンパイアってなんかカッコイイ!ヴァンパイアについて今度教えて!」
といった。ノノッチは
「お巫女ちゃんが知っていて私が知らないのは悔しいけど・・・・・・。それ以上にそのことに気付かなかった私が憎い!」
と謎の事を言った。
「時が止まっているはずじゃ?」
とミレイ。
「私が時を止めたんですよ?簡単に時を戻すこともできます。」
とお巫女ちゃんは言った。ミレイは
「じゃあ、なんで動いているの?」
と次の質問をする。
「それにはあたしが答えよう。ミレイが魔法陣を書いている間に口についているガムテープをとって、ロープを外してあげたの!あたしがね。」
とあたしは大きな声で言った。ミレイは
「大きな声を出したら魔法陣が壊れちゃう!」
といった。
「みんな聞いた?せ~の!」
「「「「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」」」」
とあたしとノノッチとカイとルアが叫んだ。お巫女ちゃんはその間にミレイと話していた。
「どうしてこんなことを?」
「なるほど。」
と、お巫女ちゃんの声しか聞こえなかったが。
「でもハルカさんがどうして狙われるのですか?」
「・・・・・・。瑠衣斗。」
瑠衣斗?あたしは聞き耳を立てた。
「瑠衣斗は、今すぐ結婚式を挙げたいと考えているの。」
⁉嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!あんな奴、お断り!
「でも、ハルカが人間界に居るから結婚式を挙げれないでしょ?」
永遠に人間界に居ようかな?
「だから連れ戻そうとしているわけ。」
「でも、何故幼馴染のミレイさんが連れ戻そうとしているのですか?」
そうだよね。ミレイはあたしの考えをわかっているはずなのに。
「ハルカを魔界に連れて帰ったらお金が貰えるんだ。」
「友達をお金を稼ぐ道具にしようと?」
は?許さん!ミレイは仲間だと思ってたのに!
「違う違う。私がちゃっちゃと連れて帰れば傷一つつけることはない。魔界に連れて帰るにはどんな手段を使ってもいいって。だったら私がハルカを連れて帰ったらいい。ホントはこんな強引なことしたくなかった。でも、ハルカを不安にさせたくなかった。」
ミレイ・・・・・・。あたしは嬉しくなった。
「あたしが連れて帰れば、ハルカは傷つかないで済む。」
とミレイ。お巫女ちゃんは
「瑠衣斗さんとの結婚は、ハルカさんが望んだ物ですか?」
と聞いた。あたしは望んでない。ミレイは
「それは・・・・・・。でも大丈夫。私が策を考えるから。」
といった。お巫女ちゃんは
「なら、こっちに賭けてみないですか?」
といった。ミレイは
「無理。」
と即答した。お巫女ちゃんは
「案だけでも聞いて下さい。一緒にハルカさんを守る、と言うのはどうでしょうか?」
といった。ミレイは
「ハルカを、私が・・・・・・?でも私、ハルカの敵に一度なったよ!許してくれると思う?無理でしょ!ハルカはヴァンパイア関係を一番考えているんだよ?多分、私の立場は幼馴染から敵に代わっているよ!」
といった。お巫女ちゃんは
「それは・・・・・・どうでしょうか?」
と意味深なことを言った。
「え?」
とミレイは戸惑った。お巫女ちゃんは
「ハルカさんは優しいですよ。」
と言った。お巫女ちゃん、あたしのことそう思ってくれてたんだ。ありがとう。でもその後に言ったお巫女ちゃんの言葉で台無しだ。
「最悪、記憶を操ることもできますが。」
怖い。お巫女ちゃんの無邪気さが怖い。お巫女ちゃんは
「ハルカさんは優しいので許してくれると思います。」
ともう一度言った。ミレイは少し泣いた後、パッと太陽のように笑って言った。
「あんたにハルカの何がわかるのかは知らないけど。あんた、中々やるじゃん!」
お巫女ちゃんは
「そうですか?」
とまんざらでもないようだ。ミレイはうなずき、魔法陣を解いた。私たちは一気に教室に出て来た。ミレイはパチッと指を鳴らした。ノノッチ達は頭を押さえた。
「痛っ。」
私は、
「大丈夫⁉」
と言ってノノッチ達に近づいた。ミレイは言った。
「少し記憶を変えただけ。私が元からここの生徒だったって。後、ハルカがヴァンパイアってことを忘れさせといただけだから。ハルカを守るには近くに居ないと。」
過保護ってこういうことなのかな?


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