ちょいと変わったノンさん~パラレルワールド⁉~
遊園地のお誘い
おれはるい。元々ヤンキーだった。おれは女子が苦手だ。いわゆる女子恐怖症って奴だ。
「るいるい?」
この女子はしょっちゅう話しかけてくる、・・・・・・誰だっけ?あれ?忘れた。だって、女子のことなんてこれっぽっちも興味ね~んだから。女子なんていなくなればいいのにな。と日々思っている。というかるいるいってなんだよ!
「なんだよ。」
とぶっきらぼうに返しとけばその内関わらないでくれるようになるだろ。
「遊園地いかない?」
は?
「いかね~よ。」
とおれが言うと、この女子は
「残念だな~。」
と言った。
「次会う時は名前を覚えといてね。るいるい。」
名前ねぇ。
「というか、なんでおれの心の中わかるんだよ。」
それが一番怖えよ。だから?女子は・・・・・・。
「簡単で~す。だってるいるい、名前を言おうとしないんだも~ん。」
とこの女子。
「私はノン!よろしくね~。」
二度目のお誘い
「やっほ~るいるい。」
この女子はしょっちゅう話しかけてくる、・・・・・・誰だっけ?あれ?忘れた。だって、女子のことなんてこれっぽっちも興味ね~んだから。女子なんていなくなればいいのにな。と日々思っている。あれ?このパターン、一度あったような・・・・・・。あっ!ノンだ!
「用があるのか?」
とおれが言うと、ノンは
「特に~。」
と答える。
「用が無いなら話しかけんな、ノン。おれ以外にも友達いるだろ。何でおれなんだよ。」
なんでだよ。おれじゃなくてもいいじゃね~か。
「・・・・・・。るいるいじゃなきゃ、ダメなんだよ。」
は?
「は?なんか関わりあったか?」
とおれが心の声を漏らすと、ノンは
「覚えてないんだね。」
と言って語りだした。
ノンさんの過去(パラレルワールドの世界で)
「私の好きな人がノンのこと好きなんだって。ムカつく~。」
「ノンってさ、浮いてるよね。」
「嫌われてるのに気づかないのなんでだろ~ね。」
何回言われたことか。それくらい自分でわかってる。一番自分がわかってる。全然平気だった。・・・・・・嘘だけど。でも、耐えれていたんだ。親友に裏切られるまでは。あ、親友っていうのは名前を忘れたからとりあえず親友。Aとでも呼んでおくか。
「Aちゃん!」
私がいつもと同じように教室で話しかけると、Aは無視してきた。
「どうしたの?Aちゃんってば!」
私が聞くと、Aは冷たく言った。
「もう二度と話しかけないで。」
え?A。
「Aちゃん・・・・・・?」
私は不安になって言った。そしたら、Aは私のことを人が通らない廊下に連れて言っていった。
「ノン、あんた、私の好きな人を取って・・・・・・。」
え?
「取ったって言われても・・・・・・。」
「言ったじゃん!B君(名前忘れたから)とは仲良くしないでって。」
え?
「B君、ノンのこと好きって言ってたんだよ?私は勇気を出して告白したのに。そうだ。その可愛らしい顔に傷を付けたら、どうなるかな~。」
とA。Aは私の上に手を振り上げて、私に振り下ろした。私は手を顔に被せて目を瞑った。
でも、何時まで経っても私の手にAの手が当たることはなかった。恐る恐る目を開けると、私の前に知らない男の子が立っていた。
「ったくあぶねーだろ。人を叩こうなんておかしな話だな。」
⁉
「何よ!あんたには関係ないじゃない!」
とA。
「そうだ。関係ね~よ。」
関係ないのに何で?
「なら無視しといてよ!」
とA。
「何で?無視する理由がおれには無い!」
と知らない男の子。
「関わる理由もないじゃない!」
とA。
「なんだ?おれが関わりたいと思ったからだよ。それ以外に理由なんているか?」
と知らない男の子。
「・・・・・・。」
とAは無言で教室に戻っていった。
「大丈夫か?」
と知らない男の子。私は男の子が怖かったけど、不思議とその男の子は怖くなかった。
「は、はい・・・・・・。ありがとう、ございます。」
「よかった。」
と男の子は優しく笑いかけてくれた。
「貴方は、誰なの?」
と私は疲れていつつも聞いた。
「おれは・・・・・・るいだ。」
とるい。
「るいるい?」
と私が聞いた。
「それでいいだろう。」
とるいるい。そうるいるいが言った後、私は疲れ果てて、倒れた。
目覚めた時には保健室に居た。
「あれ?ここは・・・・・・。何で私が保健室にいるんだろ?」
と私が言うと、保健室の先生が
「目が覚めたのね。あの、るいっていう子が保健室に連れてきてくれたのよ。」
るいるい?
「何か言ってましたか?どうやって連れて来たんですか?」
と私が言うと、保健室の先生は
「お大事に。って言ってたわよ。後、お姫様抱っこで連れてきてましたよ。」
と言った。私が起きようとすると、保健室の先生は
「しばらく安静にしときなさい。」
と言った。そして、ママが迎えに来てくれた。
家に帰って、私が事情を説明したらママが言った。
「いじめられてたの?」
と。
「そんな感じ。」
と私。
そして次の日。
「えっ!」
何と私は転校することが決まっていた。
「なんで?ママ。」
と私が聞くと、ママは
「ノンの為よ。(あんな不良がいる学校になんて、ノンは行っちゃダメなのよ。)転校先はお嬢様学校よ。」
と言った。
「じゃあ、行こっか。」
とママ。私は
「はい。」
と言ってお嬢様学校へ行った。
そして今通っている学校に来たら、るいるいが居たの。運命だと思ったわ。
そして・・・・・・
そうか。お前だったのか。おれの助けた女の子は。・・・・・・おれの暴走時代じゃね~かよ。随分昔のことを持ち出してくるなぁ。おれが女子恐怖症になったのもこの時なんだよなぁ。あんときのAが怖くってトラウマになった。それでも頑張って助けたけどな。
「そうか。」
とおれが言う。ノンは
「だから、恩返しがしたいって思って。で、遊園地好きかなって思って誘ったんだけど・・・・・・。嫌いだった?」
と上目遣いで言った。そんな目で見られると・・・・・・。
「嫌いじゃない!わかった、いくよ!」
とおれ。
「やった~。じゃあ、来週の日曜日空いてる?」
「いや、その日はちょっと・・・・・・。」
という感じで曜日を決めたりした。遊園地の話はまた今度。