ちょいと変わったノンさん~あだ名決め~
四月の終わり頃 ~るい視点~
おれ、るい。今は休み時間だ。久しぶりに、本を読もうと思ったのだが・・・・・・。これも全部、七星のせいだ。黒板には、クラス全員の名前が書いてある。
七星が転校するからお別れ会の代わりにあだ名決めをしたい?なんでそんなことするんだ?
とおれは思いつつ、楽しみであった。皆で決めていった。変わりたくないって人はそのまま
あ、おれ、、、るいるい?七星、提案者なのにそのまま!男子ほとんどそのままじゃね?なんか似たようなのばっかだし、りんとかやん?www面白い名前だと思う。
あだ名決め~ノンさん視点~
私はノン。
「ねえノンちゃん。私、そろそろ転校でしょ?」
と七星。
「嫌なこと思いださせないでよ~。七星~。」
と私は悲しい気持ちをおし殺していった。七星は
「ごめんって。でさ、ノンちゃん、やりたいことない?」
と聞いてくれた。
「・・・・・・あだ名決め?」
と私。
「楽しそう!先生に言ってみる!」
と七星は笑顔でうなずいた。
まさか、本当に出来るとは思わなかった。私の我儘に付き合ってくれたクラスの皆、ありがとう。一応これは七星の案って事なんだけど。花とか仲のいい子には私の案って伝えてある。そして私は、あることに気付いた。私、るいるいって子と、話したことがっ、無いっ⁉よし、早速話しかけてみよう!
るいとノン
「こんにちはっ、るいるい!」
と私は言った。るいるいは愛想よく、
「あぁ、ノンさんか。こんにちは。」
と言ってくれた。私は
「あの、あだ名決め大会(?)楽しかった?」
と聞いた。単に、話題が無かっただけだった。
「あれ、大会だったのっ⁉」
とるいるい。どうやらるいるいはツッコミ役に回れるらしい。私はその質問には答えず、
「あれ、誰が造ったと思う?」
とまた聞いた。るいるいは
「誰だろう・・・・・・って、七星じゃないの⁉」
とまたまた驚いた。私はその様子を見るのが楽しくて、
「そうだよ、私が造ったの!」
と言った。るいるいは
「でも、先生は七星が提案したって・・・・・・。あぁ、そういう事⁉」
といった。意外と頭の回転が速いんだ、ボケボケってしてそうなのに。七星がしたのは提案。別に、考えたのが七星って誰も言ってないし。るいるいは
「そういえば、転校生なんだっけ?それにしては、よく馴染んでるよね。」
といった。私はふざけた調子で
「私、天才ですから!」
と言った。るいるいは
「天災なの?同じ部屋にいて大丈夫かな?」
といった。漢字間違い!
「違う違う、頭が良いってこと。」
と私は言った。るいるいは
「えっと、天使ってこと?」
と聞いた。あれ、私がツッコむ流れなの?るいるいがボケるの?私は急いでボケを考えた。そして、るいるいのボケに被せる流れにした。
「そうそう!」
「えっ?天使は地上に来ないでしょ!せっかくボケれると思ったのにな~。ツッコミ役飽きたんだよ。」
とるいるい。私は
「ツッコミ役は飽きるものではなく、呆れるものだ。」
と名言(?)を言った。るいるいは
「そうだな、今、盛大に呆れてるわ。」
といった。私は
「?」
と首を傾げた。るいるいは
「!いや、ノンさんに呆れてるんだよ?」
と言った。なんだかんだ言って、るいるいとは仲良くできそうだ。もっと仲良くなったら、遊園地にでも誘ってみるかな。
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