テキトーを重視して───────────35

家に帰るとおれはすぐに寝た。

~次の日~

””テーデン””

寸也斗から連絡だ。
「何々、曲創ったから聞いてみて?」
コイツ、朝からヤバいことすんなぁ。

♪おれは金持ちぃ~!♪

なんだよ、自慢かよ。てかこれで終わりかいっ!
ちょっと続きを期待してしまった、、、

♪お前は何様ぁ~!♪

続きあるじゃねえか!お前は何様?は?

♪姉さんがサイコパス過ぎて困るぅ~!♪

何?私さんってサイコパスなの?

♪姉の彼氏怖すぎぃ~!♪

寸也斗、この曲に本音ぶちまけてんな。

♪パソコンの相手疲れたぁ~!♪

パッソコン泣くぞ?

♪がっそこん誰やねん!♪

誰でしょ~か~(遠い目)

♪ピッソコって美味しそうな名前やなぁ~♪

おい、食べるなよ?

♪これからどうしよう~?♪

本音言う相手が居なくなったのか?

♪昴好き好き好き好き♪

うぇぇぇぇっ!

♪まっ♪

ん?嫌な予感。

♪嘘だけど★♪

おい!なんやねん、感動しちもうたやんけ!

♪それより学校大丈夫♪

あっ、やべっ!そうだ、連休終わったんだった。おれは急いで口にトーストを無理矢理詰め込み、電気を消し、服を着替え、バックを持つと
「行ってきま~す(モゴモゴモゴ)」
と言って出発した。

久し振りの学校だった。友達に会えるのが嬉しい。
おれが走って曲がり角を曲がると、誰かにぶつかった。
「いっけな~い!遅刻遅刻~!」
あれ?もしかして、ヒロイン?パン口に詰めてるのはおれの方だけど。その子の顔を見た。
「車かいなっ!」
そして助かったおれもヤバいわっ!
「大丈夫ですか~?轢いちゃってごめんなさい、捕まりたくないんで警察には言わないでください!」
この運転手、正直すぎ。
「わかりました~!」
そう言っておれは走っていく。今のやり取りで尺がつきそうだ、速く学校つかないと着く前に終わっちまう。

ガラガラと、教室の扉を開けたのは、チャイムと一緒だった。
「あっ、、、」
教室を見渡しておれは思い出す。
友達いなかった★

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