テキトーを重視して─────────────
さぁ、宿を切り盛りするぞ!当番表はこんな感じ。
とりあえずはこんなもんだ。俺は朝型で、寸也斗は夜型だから意外と早く当番は決まった。
料理を寸也斗にやらせると、何を入れるかわからないから俺がご飯を全部用意する。
受付はイケメンの方が儲かるだろうと、そういう魂胆だ。
あぁ、自分で言ってて虚しい。。。
さぁ、明日から頑張るぞ!
~次の日~
””チャリンチャリン””
宿の入り口に置いてあるまねきねこの腕が動く。
誰か来たんだな。朝から早いな。。。そう思って俺は営業スマイルを顔に貼り付け、
「いらっしゃいませ~」
といった。すると、お客さん、、、
「私さんっ⁉」
何と、そこに仁王立ちしていたのは私さん、桃李さん、マイラだった。俺は
「どうしました?」
と聞く。マイラが代表して答えた。
「手伝いに来たの~。」
えぇ。ぶっちゃけ言うけど、他人だよ?マイラが一番他人だよ?
「え?昔お世話になったおじいちゃんに、恩返しがしたいって思うのは普通でしょ?」
ん?マイラとじいちゃんって、接点あったんだ。そう言えば、懐かしいなあ。
「ねぇねぇおじいちゃん。」
楽しそうにじいちゃんの背中に乗って甘えた。
「どうした、星乃?」
じいちゃんは優しくそう言った。
「お年玉ちょうだい!」
と星乃。星乃はおねだり上手だった。演技だって知っていても、引っかかってしまう。
「良いよ~、11111110円でいい?」
そうだ!!じいちゃんってお金持ちなんだった。。。