四人の死神
あるところに、四人の死神が居ました。その死神達に目を付けられた人は、散々な目に遭ってしまうのです─────
1,登場人物 設定
美しさでは一番(自称)⁉の死神
・サラ
・美しすぎて、誰も直視できない(自称)
・実は甘いものが苦手
・好きな人には何も言えない
・元恥ずかしがり屋
・口癖
「何?嫉妬でもしているわけ⁉」
・周囲の反応
「違う。」
・その後
「そう。レベルが違いすぎて嫉妬するようなことができないってわけね。」
・周囲の心の中
(何言ってんだこいつ)
冷たい死神
・ミラ
・冷たい
・実は甘いものが好き
・赤い瞳を見ると、足元がふらふらする。
・鏡に映らない
・好かれている方
・ハネに少しだけ甘い
・好きな人には甘い
・口癖
「は?興味ない。」
・周囲の反応
「そんなこと言わずにさ~。」
子供の死神⁉
・ハネ
・子供っぽいが、100歳を超えてい・・・・・・はいすみません。
・不死身
・運動神経抜群
・辛い物が好き
・ミラに懐いている
・好きな人には塩対応
・口癖
「私、わかんないよ~。お姉ちゃん(ミラ)。」
周囲の反応(ミラの反応)
「これでいいんじゃないの?」
優秀すぎる死神⁉
・ルリノ
・優秀
・猫と死神のハーフ
・酸っぱいものが好き
・死神の鎌を持っている
・鎌を毎晩磨いている
・運動神経が悪い
・好きな人に一途
・口癖
「誰がどう思おうが、私の勝手やろ?」
周囲の反応
「そうだね(下手に刺激して命を刈り取られる前にご機嫌取りを)。」
プロローグ?
「あはっ!もう終わりだね~。結構長生きしたねぇ。私に目を付けられたのに。なんで契約しようとしなかったの~?」
と言うのは、子供っぽい女の子、ハネ。死神である。
「あ、待ちなさいよ!その人は私が先に目を付けたのよ!」
と美少女(自称)死神サラ。
「早い者勝ちでしょ~?」
とハネが言った途端、その人は102歳、静かに息を引き取った。
「ん?後一分後の予定だったんだけど・・・・・・。」
とハネ。そしたらハネの後ろから、
「早い者勝ちなんやろ?」
と優秀すぎる死神ルリノが言った。ハネは
「ずる~い!予定は変えちゃダメなんでしょ?」
とミラに言った。
「興味ない。」
と冷たすぎる死神、ミラ。
「そんなこと言わずにさ~。」
とハネ。続けて、
「ルリノ姉、ダメだよ、そんなことしたら。」
と言った。ルリノは
「誰がどう思おうが、私の勝手やろ?」
と言った。その後ルリナは、
「あ~!死神センサーが反応してるわ~!じゃあ行ってくるわ~。」
とやんわりと言った。サラは
「私もルリノと同じ人にする!」
と焦ったように言った。ハネが
「お姉ちゃ~ん!あのさ~ルリノ姉とサラサラについて行こうよ~。」
と甘えるようにミラに言った。ミラは、
「ま、まあ・・・・・・。良いわよ。」
と言った。
本編
ミラとハネはルリノとサラの目を付けた人に目を付けた。
「何で来たんや⁉」
とルリノ。サラは
「二人でも余裕よ!」
と言った。ハネが
「ダメ・・・・・・?」
と聞くと、ルリノは、
「か、可愛くお願いできたらいいよ(まあ私が最後、この嘘つきの命を貰うんだよ。とりあえず、101歳までは見守ることにしよう)?」
と言った。ハネは上目遣いで
「お願い・・・・・・。聞いて欲しいな~。」
と言った。ルリノは
「か、可愛い・・・・・・。良いよ。じゃあ、一緒にお仕事しよう?」
とキュン死しそうになっていった。そんなハネとルリノを見ていたミラはつまらなそうに誰にも聞こえないようにつぶやいた。
「別に興味ない。」
ヤキモチを焼いているみたい。
「はっ⁉そんなんじゃないわ!このナレーターめ。今度ふざけたらわかってるよな?」
ひぇ!わ、わかりました・・・・・・。
「お姉ちゃんも一緒にやるんだよ?」
とハネ。ミラは
「え、わかったわ。・・・・・・興味ないけど。」
と嬉しさを隠して言った。ルリノが
「じゃあ早速ご対面と行きますか。」
と言った。
4人の死神に目を付けられた、不幸な人
おれは〇○(名前を付けるのがめんどくさかったため)。可愛い彼女がいるというしょうもない嘘をついてしまった男だ。それも、クラスの陽キャに。おれは陰キャだぞ?彼女いないぞ?なのに、明日ダブルデートをしようと見栄を張って約束してしまった。馬鹿にされてしまう。どうしよう。そう考えていると、女の子が一人、部屋にポンッと現れた。おれは
「うわっ!」
と驚いて悲鳴を上げた。そしたら
「うわ~。男の癖に情けな~い!」
と三人も女の子が出てきて一人が言った。
「だ、誰⁉不法侵入だから通報するよ?」
と焦って早口で言った。そしたら一番子供っぽい女の子が
「私、ハネ。死神だよ~?」
と言った。
「し、死神⁉じゃあみんな・・・・・・?」
とおれは聞く。最初に出て来て鎌を持っている女の子が
「そうやね。全員死神やわ。ちなみに私はルリノやで~。」
と言った。何故関西弁?赤の髪の毛の子が、
「私はミラ。馴れ馴れしくはしないで。」
と冷たく言った。
「あ、ちょっと~。ずるいよ。私はサラ~。」
と死神っぽくない女の子。
「何をしに来たんですか?」
とおれはビビりながら敬語で言った。ハネさんは
「何しにって・・・・・・。命を貰いにだよ~?」
と言った。
「おれ、もう死んじゃうの?」
とおれが聞くと、サラさんは
「えっとね~。大体、101歳までは生きる運命だから~。101歳。」
と言った。結構長生きじゃん。ルリノさんは
「ねえ君。一つ言うことがあるんだけど。願いと寿命を引き換えられるというお得なことができるよ。死神様に目を付けられた人だけ。」
と言った。願いと寿命?そうだ!
「あの、一日だけ彼女を演じてもらうっていうのも?」
とおれが聞くと、ミラさんは
「行ける。」
と言った。
「どんくらいの寿命と引き換えになりますか?」
とおれは続けて聞くと、ルリノさんは
「そうねえ。一日でしょ?だったら半日。」
と言った。半日かぁ。
「わかった。半日の寿命と願いを引き換えます!」
とおれは言った。サラさんが
「誰を彼女にしたい?」
と聞いてきた。え、でも、みんな可愛いからなぁ。あ、忘れてたけど、おれより年齢が低いって言っちゃったんだった!
「ちなみに、一番年齢が低いのって?」
とおれ。ハネさんは
「私だよ~。順番的には私、サラサラ、お姉ちゃん、ルリノ姉、だよ。お姉ちゃんはミラだから~。」
と言った。おれは
「じゃあ、ハネさん、お願いします!」
と頼んだ。
「じゃあ契約書にサインをしてね。」
とハネさん。サラさんは
「そんな趣味があったのね。」
と言った。
「いや、それは誤解で!クラスの陽キャに自分より年齢が低いって言っちゃって。それで一
番おれより年齢が低そうな人を探してたんだよ。」
とおれはハネさんの出した契約書にサインをしながら言う。ハネさんは
「そういうことか~(君より年上なんだけどね)。」
と言った。
「あ、契約書にサインをしたんだね。じゃあ行きます!
契、約、成、立!
これにて、契約は終了。」
とハネさん。契約成立を悪霊退散みたいに言っている。
「あの、呼び捨てにしといていいですか?」
とおれ。ハネさんは
「え?みんな呼び捨てでいいよ~?というか、それ以外に何がある?」
と言う。よし!陽キャ1を見返してやる!
ダブルデート
おれは、ハネと一緒に陽キャ1(名前を付けるのがめんどくさいため)とその彼女を待っている。
「お、逃げずに来たか。」
と陽キャ1は待ち合わせ場所に近づいて言った。
「私は○○の彼女のハネです。陽キャ1さん、彼女さんは?」
とハネ。
「え、ああ。彼女、ここから家が遠くてさあ。」
と陽キャ1。そして10分後、陽キャ1の彼女がやってきた。
「こんにちは。ネコです。」
と陽キャ1の彼女さん。陽キャ1の彼女さんも可愛いな。そしたらハネは息をのんだ。そしておれに耳打ちをする。
「あの子、死神・・・・・・。ネコ族の死神。」
死神⁉
「じゃあ陽キャ1も契約してるの?」
とおれ。ハネは
「おそらく。でもあのネコは気分屋だからなぁ。そうじゃないとは言い切れない。本物の彼女かもしれない。」
と言った。
「死神が人間と付き合うなんてこと、あるの?」
とおれ。ハネは
「ないとは言い切れないよ。」
と言う。
「そうか。」
とおれが言おうとすると、陽キャ1は
「何話しているんだ?紹介するぞ。おれの彼女のネコだ。」
と胸を張っていった。
「さっき自己紹介したよ?遅れたの、ごめんね~。カフェでパンケーキ食べてたから遅れちゃったんだ~。」
とネコさん。自由だなぁ。
「それよりもさあ、お昼ご飯行こうよ~。」
とネコさんは言う。ネコさんって食いしん坊?陽キャ1とネコさん、ハネとおれはお昼ご飯を食べに行った。
お昼ご飯
おれはオムライスを頼んだ。ハネはカレーライス。陽キャ1もオムライス、ネコさんはパンケーキだ。ネコさんパンケーキ好きすぎじゃね?そしてご飯が届くと、ハネが
「カレーライス、いる・・・・・・?」
と聞いてくれた。
「い、いる・・・・・・。」
とおれ。ハネが
「どうぞ。」
とスプーンとカレーライスを皿ごと渡してくれた。おれは少しだけ貰って口に入れた。
「かっら!」
それこそ、口から炎が出るほど。辛いよ~。ハネ、こんなに辛い物を食べるの?
「私、オムライスちょっと欲しいな~。」
と上目づかいでハネは言った。
「いいよ。」
とおれは、可愛いすぎたし、ハネからカレーライスをちょっと貰ったし、あげることにした。ハネはオムライスを一口食べた。
「もうちょい辛くても行けるんだけどなぁ。」
とハネ。え⁉
「あ、私、辛いもの大好き星人なの。」
と言うハネはカレーライスを美味しそうに食べていた。ネコさんが
「やっぱパンケーキは最高!陽キャ1、いる~?」
と陽キャ1に聞いていた。陽キャ1は
「いいの?欲しい!」
と言った。陽キャ1はネコさんのパンケーキを口にした。
「甘い!」
と陽キャ1。甘いのか。食べてみたかったな。また来よう。
「ごちそうさん。」
「ごちそうさまでした~。」
とおれとハネの声が重なった。陽キャ1とネコさんも
「ごちそうさん。」
「ごちそうさま~。美味しかった。」
とご飯を食べ終わっていた。陽キャ1は
「じゃあ、今日は別れるか。あ、○○だけは残っといてくれ。ネコとハネさんは帰っといていいから。」
と言ってネコさんとハネを帰らした。でも、ハネは何時まで経っても帰らなかった。ハネに話しかけようとすると、ハネはシーと人差し指を口に当てた。おれは放っておくことにした。陽キャ1は話し出す。
「おい○○。ハネさん、どうせ偽の彼女だろ?」
は?失礼な。ま、まあそうじゃないとは言い切れないけど。
「じゃあそっちはどうだよ!」
と強い調子でおれ。陽キャ1は
「はっ?ちげーし。正真正銘、本物の彼女だし?」
と言った。死神なんだろ?とおれが口に出す前に陽キャ1は
「チッ。正直に言えよ。」
と言った。おれは、
「正直も何も・・・・・・。ハネは彼女だよ。」
と言った。
「そうか~。なら、仕方ないな。おれ、明日転校するんだよ。それで最後、お前を馬鹿にしたかったんだ。」
酷くね?
「酷い!」
とおれ・・・・・・じゃなくて、ハネ⁉
「酷くてごめんな。お詫びに陽キャの座を譲ってやるよ。」
と陽キャ1。は?
「なんだよそれ。」
ていうか、お詫びなのか?
「じゃあ、転校してからあのクラスをヨロシクナ。」
カタコト!え、おれには任せれないってこと?
「どこに転校を?」
とおれ。陽キャ1は
「えのき学園って奴。近いから○○をいつでも馬鹿にしに会いに行くことが出来るからな。」
と言った。なんか、感動しそうで感動しない奴だ。
「ひっど~い!」
とハネ。
「ちょくちょく女の子の声が聞こえるんだが、○○、わかるか?」
と陽キャ1。
「知るかよそんなの。じゃあ、永遠にバイバイ。明日は風邪で学校休む予定なんだ。」
とおれ。風邪ひくことが決まっているんだよ。
「はっ?」
と陽キャ1が驚いているのを無視して、家に帰った。
誰が一番可愛い?
ダブルデートをした次の日。
これからおれ、○○は四人の死神に振り回される予定が入っている。
「ねえ○○、○○は誰が一番可愛いと思う?」
とサラ。
「え~とねぇ。」
とおれが考えていると、サラが
「私よね?」
と言った。圧に負けて、言った。
「そうだ・・・・・・。」
だが、言ってる最中にルリノが睨んできた。そしたらハネが
「私だよね~。」
と笑って言った。目が笑ってないぞ?
「み、ミラは・・・・・・?」
「興味ない。馴れ馴れしくしないで、馬鹿馬鹿しい。」
とミラ。
「私やんな?」
とルリノ。おれは、
「じゃ、じゃあ全員可愛いよ?」
と言った。サラは
「う~わ。ズルッ。もう飽きちゃった。ルリノ~。もうこいつの命回収辞めな~い?」
と言った。
「それは酷いよ~。」
とおれ。ルリノは
「確かに飽きたな。でも、命は回収すんで?ただ・・・・・・帰るわ。」
と言ってポンッと消えた。その後にサラもポンッと消えた。ハネが
「私、彼女でしょ?」
と聞いた。
「えっ⁉一日限定じゃ・・・・・・?」
とおれ。ハネは
「え~。〇○、まあ、彼女を辞めたけど・・・・・・、元カノでしょ?」
と言った。
「おい○○。ハネの元カレを名乗るのは私が許さんぞ。」
とミラ。ハネが
「お姉ちゃん、大丈夫だよ?冗談で言っただけだし~。契約だし。」
と言った。ミラは
「まあ、そうだよな。○○みたいな奴がハネの彼氏になれるわけないもんな。」
と言った。なんかディスられてない?というか・・・・・・
「ミラ、興味ないとか言わないんだな!」
とおれ。
「はっ?別にハネが大事とかそういうんじゃないからな!」
とミラ。もしかして・・・・・・ツンデレ?
「お姉ちゃん、私の事、大事じゃないの・・・・・・?」
と上目遣いでミラにハネは言った。
「だ、大事だよ!」
とミラ。冷たいミラが大事と言った?ハネパワーすご!
「じゃあ、○○、バイバ~イ!また次の誕生日で会おうね~。」
とハネ。え?
「次の誕生日までは一緒にいなくても大丈夫だから。後、101歳までは命、刈り取れないから、元々約束してた人の所に行かないといけないからね。」
と説明するハネ。
「あ、待って。」
とおれが言おうとしたが、登場した時と同じようにポンッと消えた。
「なんだったんだ?今の。夢・・・・・・だったのか?リアルな夢だったなぁ。」
おれは一人、そうつぶやいた。
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