お姫様雪乃、魔法少女になる⁉

私は雪乃。お姫様らしい。今日はエマさんとリオさんと一緒に図書館に行く約束をしている。エマさんとリオさんと知り合ったのは、買い物に行った時だ。エマさんとリオさんの関係はただの同級生らしい。
「雪乃お嬢様!本当に一人で行くのですか⁉」
こっちは私の専属メイドのララさん。
「ええ。私は大丈夫よ、ララさん。それじゃあ行ってきます。」
と私は言って図書館へ向かった。

~図書館~

「あ、エマさん!リオさん!」
と私が言いながら、待ち合わせ場所へ近づくと、エマさんが、
「雪乃さん!」
と言って手を振ってくれた。私もエマさんに向けて手を振った。そうしているうちに、待ち合わせ場所に着くとリオさんが、
「・・・・・・こんにちは、雪乃様。」
と堅苦しく言った。
「様じゃなくていいですよ?」
と私が言うと、
「あ、えっと・・・・・・、その・・・・・・、ゆ、雪乃、さん。」
と緊張した様子でリオさんが言った。その後図書館について、とりあえず自分の好きな本を持って机に集まろうと約束して、本を取りに行った。そして本を読もうと私が手を伸ばすと、誰かに手が当たった。
「朔さん!」「雪乃⁈」
なんと相手は朔さん。
「朔さんも、このミステリー、好きなんですか?」
と私が聞くと、朔さんは
「雪乃も好きなのか?俺は好きだが。」
と答えてくれた。
「好、好きです・・・・・・。それより、朔さんはどうして本屋さんにいるのですか?」
と私は答えると同時に質問をした。今まで考えていなかったけど、なんで朔さんがここにいるんだろう。ここは朔さんの住んでいる王国じゃないし。
「いや、ちょっとな。父さんに言われて。めんどいから嫌だったけど、雪乃がいるなら悪くなかったかも・・・・・・。」
と朔さん。朔さんが恥ずかしがらずに言っているところからして、さ、朔さんの言っているのは知り合いが居るから良かったって意味であって、私じゃなくても良かったっていう意味だよね。一人で盛り上がちゃって馬鹿みたい。あ、待って、私の顔、今赤い・・・・・・?朔さんには見せたくないな。と思って私は本をぱっととると顔を隠した。
「あ、そっちの本でいいのか?さっき取ろうとしていた本と違うが。」
と朔さんが無神経に言った。
「だ、大丈夫なので放っておいてください!」
と私は強く言いすぎてしまった。なので、
「わ、悪かった。じゃあバイバイ。」
と朔さんに言われてしまった。そして、朔さんは本を取ってどこかへ行ってしまった。
「あ・・・・・・。」
私っていっつもこうだ。何かを口にすると、誤解されてしまう。あ、エマさん達のいる机に行こう。机に、・・・・・・行こう。えっと・・・・・・?机にはエマさん達はいなかった。私が机に座ると、話しかけられた。エマさんでもない、リオさんでもない、謎の小さい生物に。
「魔法少女にならない⁈」
と。変なの・・・・・・。私は遊びかと思ったので、
「なる!」
とふざけた調子で言った。
「じゃあ行くよ!」
と謎の生物は言って、手を引いてきた。小っちゃい手で。私がついていくと、二人の女の子と敵が戦っている場面に会った。二人のうちの茶色の髪の毛の子が
「あ、近づいちゃダメ!」
と驚いたように言っていた。でも私は、謎の生物を見た。
「変身だ!」
と謎の生物。私は、謎の生物をずっと見ていると、周りが光に包まれた。そして、自分の姿を確認するために、鏡を見たが、何も変わっていなかった。ただ一つ違うのは、私が念じた時に氷が飛ぶことだ。私は敵に向かって氷を飛ばしてみた。そしたら、敵は倒れてしまった。二人の女の子のいた方向を向くと、二人の女の子は姿を消していた。謎の生物も消えていた。

「まさか雪乃さんに才能があったとは・・・・・・。というか、あの炎の女の子はまさか・・・・・・?」
とリオさんが言ったことには私とエマさんは気づいていなかった。そして私が本の世界に入ると、リオさんとエマさんは話し出した。私には聞こえなかったが。

「もしかして、内来さんは魔法少女なのですか・・・・・・?」
「え⁉そうだけど・・・・・・。もしかしてそっちはR?」
「ってことは・・・・・・。炎の魔法少女は内来さんだったんだ。またよろしく。」
「よ、よろしく。」
真の魔法少女は、魔法少女の仲間を見つけたようです。

私は本を元の場所に戻そうとするけど、届かなかった。どうしようかと考えていると、朔さんがやってきて、
「雪乃?あ、その本戻したいのか?」
と聞いてくれた。
「はい。」
と私が言うと、朔さんは無言で私の持っていた本を取り、本棚に戻してくれた。
「ありがとう。」
と私が言うと、朔さんは
「あれ?怒ってなかったのか?」
と訳の分からないことを言った。
「怒っていた?怒っていませんよ?」
と私が考えて言うと、朔さんは
「え!放っておいてって言ったんじゃ?!」
と驚いたように言った。
「確かに言いましたが、怒る理由にはならないです。」
と私が冷静に言うと、朔さんは
「よかった~。嫌われたかと思った。」
と言った。
「そんなわけないじゃないですか~。」
と私。

お姫様と王子様は、仲直り?(喧嘩していたかもわからないけど)をしましたとさ。(owari)

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