テキトーを重視して─────────番外編

0,最初に……

どうも、ゆずまるです。
今回は番外編となっています。
マイラと昴の関係性、
パッソコンから寸也斗へ、
私が桃李を好きになった理由
という、豪華(?)三編をCM抜きで行きます。それではどうぞ!

1、~罰ゲームでデート❤


おれは昴。おれとマイラは今、椅子取りゲームで最下位と最下位の一つ上だったから買い物に行くことになった。
ピーゲンダッツ買ってこいとか正気かよ。。。まあ確かに今日は夏だから暑いけど。それにしても、
「信号遅くね?」
信号が赤信号の時間、現時点で1時間。自分でも、よくこの猛暑を耐え抜いたなと自画自賛してる。
「え?あぁ、、、(私がお兄ちゃんとずっと一緒に居たいから信号を赤くしてもらってたことか)青になったよ」
とマイラ。ホントだ、青だ。
「あのさ、寒い。」
そうマイラは言った。汗の書き過ぎか?こんな猛暑の中でそれはないだろ。おれはそう思いながらもバッグからタオルを出していった。
「これやるよ」
マイラは今度は顔を赤らめて、
「ありがとう」
といった。今度は暑くなったのか?まぁ、どっちみち汗かくしタオルは必要だろ。

「は~い、ピーゲンダッツ買ってきったよ~!」
元気よくマイラがおれの家のドアを開けた。もちろん、先におれが鍵を開けていなかったのは言うまでもない。だが、部屋の中には誰も居なかった。
「皆、帰ったんだな。。。」
呆然とするおれ。マイラは嬉しそうに言った。
「お兄ちゃんと話が出来るね☆あっ、番外編だからあんまり話すすめちゃダメだんだった。ごめんねっ、ココに居たらやっちゃいそうだからバイバイ」

イエ~イ!

なんだったんだ、あの嵐は・・・・・・?

2、親愛なる寸也斗君へ❤

LINEスタンプだったら
「大好き!」
かな?

〘親愛なる寸也斗君へ
 寸也斗君、大好きです。
 感情のない私に感情をくれてありがとう。私を造ってくれてありがとう。
 本当に、、、ありがとう。
 私はずっと寸也斗君の隣に居れるわけではないけど、死がふたりを分かつまで一緒に居るつもりです。
 寸也斗君、昴になんかされたらいつでも言ってね。
 悩みも相談してね。
書きたい事はまだまだあるけど、それをしてたら何万時間経ってしまうのでこれで終わります。
何時もあなたの隣に パッソコンより〙

3、私が桃李を好きになった理由

私は最寝 私。
親友のマイラと一緒にドリンクを飲んだり、楽しい学生生活を送ってる。
でも、私には悩みがあって、、、

””ガラガラ””

教室の扉が開くと同時に、””彼""が言った。
「私さんは居ますか~!?」
教室がザワザワとする。私は何かをクラスメイトに言われるのが面倒だったから、ダっと席を立って彼の場所へ行った。
「放課後、校舎裏で待ってる。」
そう、私の悩みというのは、彼、桃李君の事なのだ___

待っていると言われて断れないのが私。
私が校舎裏に行くと、桃李君が校舎にもたれて本を読んでいた。私は声をかける。
「あの~来たけど。」
桃李君はまだ本に集中していた。私は
「桃李く~ん?」
ともう一度言ったが、桃李君は気づかなかった。私はイラっとして、圧をかけまくった。

それでも本から目を逸らさない彼。私は彼の肩を叩いた。
「桃李く~ん?」
桃李君はハッとしたように私を見た。
「あっ、ごめん、私さん。今日は、話が合ってさ。」
桃李君は一呼吸置いた後、
「好きです!付き合って下さい!」
といった。この告白、何回目だと思う?私が何回振ったと思う?何とその数、83だよ⁉信じれる?信じらんない。私は
「ごめん、無理。」
とまた断った。桃李君は
「なんで?」
と聞いた。彼が84回告白して、理由を聞いたのはこれが初めて。
「それは、、、」
私は目を泳がせる。桃李君は大学の王子様って呼ばれてて、歩くだけで物凄い注目を集める。
頭いい、カッコイイ、お金持ちって、天は二物を与えずなんて言葉を矛盾に変える桃李君。
そんな彼に、私が釣り合うとでも?確かに私はお金持ち、頭いいはそろってるけど。可愛いかは知んないよ?
「釣り合わないから。桃李君みたいな人と、私なんかが釣り合うわけないじゃん。。。」
私は俯きがちになって言う。そしてすぐに、顔を隠して走って逃げた。
「あっ、待って~!」
そう言う桃李君を置いて行った私は、ハンバーガーショップへマイラと話に行った。

~桃李視点~
「あれ?私さん、なんか落としてってる」
おれはその紙を拾った。
「えっと?桃李君がこうなったら付き合える・・・・・・?」
その紙には、こう書いていた。

・ダラしなくパーカーを着る
・気取ったセリフを言う

えぇ。。。でもこれは、私さんからの試練なのかもしれない!チャンスをくれたのかも!おれはポジティブにとらえた。

~次の日~
私がマイラと一緒に登校していると、桃李君がやって来た。
「っ⁉」
私は思わず息を呑む。桃李君はダラしなくパーカーを着崩していたのだ。でもそれすらも似合っている。
「ええと、、、」
桃李君は頭をかいた。
「どう、、、かな?プリンセスの為に着て来たんだけど。」
気取ったセリフを言った。あぁ、私は、コレを見るために生きていたんだわ。。。私はバタッと鼻血を出して倒れた。

「────────────────さん、私さんっ!」
・・・・・・ハッ。ここは?目を開けると目の前に。心配そうな桃李君がいた。私は思わず飛び起きる。
目が覚めた途端にイケメンが目の前にいるなんて、心臓に悪すぎるよ~;;
「・・・・・・。」
声が上手く出せない。緊張してるんだと分かった。
「大丈夫?貧血かな?」
辞めて、それ以上近づかないで。私が尊死しちゃう。
「あのさ、、、これで、付き合ってくれる?」
と桃李君。
「へっ?」
いきなりの不意打ちに、私は虚をつかれたような変な声を出す。
「ダメ、、、?」
可愛い系イケメンの上目遣い攻撃っ!これに落ちない女は居ない!ここで落ちないと女じゃない!そんぐらいだった。実際、私もこれに負けて、
「良いよっ!はい!付き合います!」
って言っちゃったし。

~そして現在~
今は私と桃李で同居している。
出会った頃は、同居なんて考えもしてなかった。
私がソファでケータイをいじっていると、桃李が聞いてくる。
「そういえば、おれのどこが好きになったの?」
「ふぇ?」
考えていなかった、予想していなかった言葉に私は困った。でも私はすぐに
「どこでもいいでしょ~、恋は理屈では表せないって言うし~。」
と答えた。ホントは出て来た。カッコいい所、私の言ったことなんでもしてくれるところ、嫉妬深い所、、、等々。
「逆に桃李はどうなの~?」
私は逆に聞いてやった。桃李は
「えっと~、意外とロマンチックな所でしょ?素直な所でしょ?弟想いな所でしょ?一途な所でしょ?後~、、、」
と指を折り始めた。私は
「スト~プッ、スト~ップッ!」
とストップをかけた。これ以上言われると心臓が持たない!恥ずかしすぎるし!ああもう、私もちゃんと答えて桃李を困らせればよかったっ!


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