世界を変える、希望の光
希空→❤天使ちゃん↓
↑❤玄武 ❤←────
自己紹介
私は臥龍岡 希空(ながおかのあ)。小六。
Q,仲間になってもいいのかな?
昼休み、凜が意地悪な男子に絡まれていた。凜は私の親友。
私は助けることもできず、黙って突っ立っているだけだった。でも、ルコちゃんは違う。ルコちゃんは、意地悪な男子に立ち向かっていった。尊敬する。
私は、見ていることしかできない無能。はあ、この内気で臆病な性格を直したいな。
いっちょ世界変えたりますかっ!
何ッ?変な声がした。お猿さんみたいな、高くて変な声。
おいらは玄武(げんぶ)。
なんか、この高い声とは一致しない名前だなぁ。
るせ~っ!それより、希空。
なんで私の名前を?
いちいちツッコむなよ。おいら、早く仕事に戻りたいんだからさ。
仕事?ていうかどこから声が出てるの?脳内で聞こえてるような気がするから想像?幻聴かな?疲れてるんだ、きっと。今日は早めに寝よう。
お前仲間なる気ある?
仲間?なんだそれ。私、そんなつもりないし。
釣れねえの。なら、凜がこのまま突っかかれているのを見るだけでいいのか?
っ⁉それは・・・・・・。でも、仲間になるのと何か関係あるの?
世界を変えるんだ。
それ、さっきも言ってたよね。世界、、、征服⁉うん、してみたいかも。
なんか勘違いしてそうやけど、、、まぁええか。じゃあ、おいらの場所へ来るんや!
どうやって?
””テレポート””
耳元で綺麗な音がしたと思った途端、私の体は白く光り始めた。だっ、誰かに見られてないよね?
Q,どんな世界になったらいいのだろう
真っ白な空間に出て来た。私はキョロキョロと辺りを見渡す。男の子がいる?それも、同い年ぐらいかな。
「来たかっ!おいらが玄武や!」
と玄武。脳内で聞こえた声より、ずっと低く、響く声だった。
「う~ん。」
と私は頭を悩ませた。玄武、玄武、玄武、玄武……。
「げんちゃんっ!」
と私は言った。玄武、、、げんちゃんは
「何っ、急に?」
と身体をくねくねさせていった。私は
「ごめ、私、出会った人のあだ名を決めるのが趣味なの。」
と言った。
「独特な趣味だな。」
独特?そんなことないけどなぁ。私は
「それより、世界変えるって?」
と聞いた。げんちゃんは
「コイツにお任せあれっ!」
と言って人形を取り出した。わぁっ、可愛い。私は天使ちゃんを両手で抱いた。名前はわからないけど、天使っぽかったから。
「やほ、希空ちゃん。私は天使ちゃん。服は気分で変わるから、気にしないでね。ところで、希空ちゃん。どんな世界になって欲しい?」
と天使ちゃん。キャー、私の名前呼んでくれた!可愛い。天使ちゃん、名前合ってたし!あ、どんな世界になって欲しいって話だったっけ?私の望む世界は、なんだろう?う~ん。私が悩んでいると、
「鏡の世界!」
スラスラと言葉が出て来た。心の奥にある言葉を、どんな世界かって言われるとわかんないけど、鏡の世界って言われたら、、、言ったら、しっくりきた。天使ちゃんは
「オーケー、今から飛ばすけど、大丈夫だよ。」
と言って
””チェンジ・THE・ワ~ルド!””
と言った。響く声だった。大きい声じゃないけど、大地に響く声。
Q,みんなの様子がおかしいと感じるのは私だけ?
ん?目が覚めた。凜がいる!私はタッタッタ~と駆け寄った。
「おはよ、凜!」
私ってこんなに大きい声、出せたっけ?凜はビクッとして、
「おはよ。」
と本をパタリとおいて、静かに言った。あれ?凜ってもうちょっと元気系じゃ?それに、凜が本を読むなんて、明日隕石が降るかな?
「あのさぁ、」
と私が話題を切り出そうとすると、凜は泣き出した。え?
「もう辞めてって言ったじゃん。」
と凜は瞼をこすりながら言った。。えっと、この世界の私、なんかやった?
「なんで、何もなかったように話しかけてくるの?」
そっか。鏡、、、つまり、全てが反転する世界。仲良かった人とは、仲が悪いという事だ。どうしよう。天使ちゃんっ、どうにかして!って、天使ちゃんここにいないし!
「呼ばれて飛び出てテテテテ~ン!天使ちゃんだよっ!」
と、天使ちゃんは出て来た。私は天使ちゃんをぎゅっとして、
「世界、変えれない?」
と聞いた。
「むぎゅう・・・・・・。」
あ、ごめん、キツかった?天使ちゃんをぎゅっとする手を緩めると、天使ちゃんは
「世界、変えたいの?気に入らなかった?まあ、良いよ。変えてもらおう。げんちゃん、テレを使え!」
といった。テレ?
””テレポート””
耳元で綺麗な音がしたと思った途端、私の体は白く光り始めた。まただ。
Q,元の世界に戻す条件って?
「戻してほしい?なら、人の命を一人分、助ける事だ。」
とげんちゃんは言った。そして、私は銀行の路地裏の方に飛ばされた。
「えっと、どうすればいいの?」
と私は聞いた。
後からピエロ、、、音也が来るだろう。ソイツを動けないように縛るんだ。
音也を?音也と言うのは、凜の片思いをしている相手。凜が好きになるくらいだ、信頼してるんだけど。私はとりあえず息を潜めた。
来たっ!私は音也を縛ろうと、無意識の内に背中に手を回した。背中から、スルスル~と、縄が出て来た。なんでだろうと思うよりも先に、音也を縛りに近づいた。けど、怖い男の人の声が聞こえて、足を止めた。そして、パッとその辺にあった箱の裏に隠れた。反射神経だけは良いんだ、””だけ””は。
「ここで合ってるよな、〇〇〇〇銀行。」
「はい、ボス!」
「おい川端。””アレ””、ちゃんと警察から盗んできたか?」
⁉まさか、銀行強盗⁉
「はい、ボス!」
川端って人はい、ボス!としか言ってないね。
「今から潜入するか?・・・・・・いや、まだだ。」
「はい、ボス!」
「川端。これで戻れなくなるが大丈夫か?お前はまだ若いんだし。」
「はい、ボス!私にはもう、何もないので!ボスに一生ついていきます!」「じゃ、潜入するか。」
と川端さん達が言っていると、音也が出て来た。
「ダメだ~!」
「ボス、コイツ、銀行強盗の話を聞いていましたぞ!」
と川端さん。ボスは
「よし、殺るか。」
と言って音也に銃口を向けた。私はどうしようとあわあわとした。
いますぐにinvalidと唱えろ!
と慌てたようにげんちゃん。音也の方に銃弾が飛んでいく。私は、すぐに
””invalid””
と唱えた。すると、音也の方に飛んでいた銃弾がヒュルルルル~と、自信が無いように落ちて行った。
音也を観察していると、音也は何気なく指パッチンをした。
そしたら、川端さん達は崩れるように倒れた。私は近づこうとした。でも、怖くて近づけなかった。私は思わず音也の方を見たが、音也は消えていた。
それを確認した私は、シュタタタタッと川端さん達に近づいた。
「死んでるっ!」
脈が無かった。私はどうしようと考えた。天使ちゃん、助けてっ!私はそう思った。そう思えば、何か起こりそうな気がしたのだ。
「呼んだ?」
気付けば、天使ちゃんが私の腕の中にいた。
「どうすればいいの?」
と私は聞いた。天使ちゃんは
「まぁまぁそんなに焦らないで。」
といった後、
「合体!」
といった。合体?と私が思っていると、天使ちゃんが私の腕から消えた。
胸が熱い。沸騰してる?天使ちゃんは私の中で
「私に身を任せて。」
といった。私は頷き、肩の力を抜いた。すると、体が勝手に動いていく。浮いたっ!浮いたよっ!怖い怖い怖い。でも、天使ちゃんを信じる。そう思っていると、呪文を唱えた。
「”’)#’$%(#$(%{}?><。」
何語?すると、川端さん達が立ち上がった。天使ちゃんは、私に問う。
「彼らに言いたいことは?」
私は胸に手を当て、考えた。そして、言う事が決まった。どんなノリで言えばいいんだろう。自分の、思うなりたい姿で、言おう。私は彼らを見下ろして、
「汚らはしき人どもに告ぐ。」
あれ?言いたいことが勝手に変な方向に行ってる?しかも古文だし。
「てっ、天使様?」
と川端さんは言った。へっ?どういう事?ボスも首を傾げた。川端さんは
「天使様は、悪いことをしようとしている人の前に現れ、言う事を聞かないと殺める、、、らしいんです。」
と説明した。そうなのっ?天使ちゃん、そんな酷いことしてたの?
「違う違う。更生してもらうためにそう言っているの。」
と天使ちゃんは言った。私はホッとした。あんなに可愛い天使ちゃんが、そんなことしてたらイメージが崩れるしね。
「咎を辞めずは、殺む。」
と私は言った。川端さん達は
「自首しますぅ。だから、お命だけはお助けを。」
といった。こういう時、悪役とかって、無様じゃのうとか言うんだろうな。そもそも死んでいる人から命を助けてって言われるの、盲目なんだとしか言いようがない。
「フォッフォッフォ。無様じゃのう。」
とスラスラと誰かが言った。何ッ?私の声じゃない!私は
「早く交番に行くのじゃ。」
と言った。川端さん達は操り人形のように歩いて行った。
Q,凜の兄って本当?
誰が言ったの、フォッフォッフォ。無様じゃのう。って。
「それは、おれだよ。」
と誰か。私は
「誰っ?」
と聞いた。その男子は、茶色の髪で、犬みたいにクリクリとした瞳で、どこか凜に似ていた。
「おれは凪。」
と男子。凪。いつだったか、凜から聞いたことがある。
『兄弟?あ、私ね、お兄ちゃんとお姉ちゃんが居るの!名前?凪兄と、レア姉だよ。』
でも、いつ凜の家に行っても、お兄さん達とは会えなかった。私は嘘だって笑っていたけど、ホントだったのかもしれない。
「君が、凜といつも仲良くしてくれてる、希空ちゃん?」
ハイって言いたいのに、声が上手く出ない。
凜に嘘だって笑っていた自分に凛と仲良くする資格なんて無いんじゃないか────────────────声を出したら、凪さんがもう凜には関わらないでって言うんじゃないか。
そう思ったら、声が出せなかった。この感情、なんだろう。
そっか、私、怖いんだ。この世界の私は凜と仲が悪────────────────あれ、さっき、凪さん、仲良くしてくれているって言った?もしかして、元の世界に戻った?私は声を出そうと喉に力を入れた。
「ハイっ。」
と私は頷いた。凪さんは
「希空ちゃん、ごめんね。邪魔者は───────────少しの可能性でも潰す主義なんだ。」
といった。はい?と私が聞くよりも先に、
””Delete””
といった。Delete。デリート。消す?私は声が出なくなった。
※点々注意報
Q.何もない?
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希空っ!生きているか?
・・・・・・。
ダメだっ、全部がリセットされている。
・・・・・・。
てっ、天使ちゃんがいるよ!
天使ちゃん・・・・・・?天使ちゃん、、、可愛い。ハッ!
「げんちゃん?天使ちゃん、どこにいるの!」
と私は言った。
天使ちゃんで目覚めるのか。なんかショックだなぁ。
え、いないの?
「呼んだ?」
天使ちゃん!私は天使ちゃんの事を足の上に乗せた。すると、ダルかった体も、スーと軽くなった。やっぱり、天使だからかな?ヒアリングだっけ?そういう事が出来るのかも。
「ここ、どこなの?」
と私は言った。天使ちゃんは
「きょきょはなみのぷきゅったちょもろ(ここは凪の造った場所)」
といった。あ、私がほっぺをプニプニしてたからか。
「げんちゃん?テレ、使って?」
と天使ちゃん。
””テレポート””
また、体が光り始めた。でも、不思議とすんなりと受け入れることが出来た。
Q,げんちゃんがバグる事はある?
「ハハッ、ハハハハハハ。」
とげんちゃん。私は天使ちゃんと顔を見合わせた。
「帰ってからあんなんで、五月蠅いんだけど。」
と私。天使ちゃんは
「あれは、見てはいけないバグだね。家、帰る?」
といった。見ちゃいけない、バグかぁ。そうだね、、、
「帰らない!あんなバグと一緒に天使ちゃんを残したくない!」
と私は言った。
「酷いっ!二人とも酷いっ!」
とげんちゃん。私は冷めた目で、
「なんだ、普通に話せるじゃん。」
といった。げんちゃんは天使ちゃんにすがった。私はパッと天使ちゃんとげんちゃんを引き離した。
「汚い手でわらわに触るな!」
と天使ちゃん。私は頷いた。げんちゃんは
「酷いっ。」
といった。私は
「女子と男子の違いは大きいんだよ!」
といった。天使ちゃんを私は抱き抱える。げんちゃんは黙ってしまった。天使ちゃんは
「希空ちゃん、あだ名欲しい?」
と聞いた。
「天使ちゃんのご自由に!」
と私は頭を下げた。できれば欲しいなぁ、と思いながら。
「じゃあ、ノンは?」
と天使ちゃん。ノンは、、、ちょっと同じ名前の人が居るからなぁ。
「他には、ノノアンとか?」
ノノアン。
「それでお願いします!」
と私は言った。天使ちゃんは
「じゃあ私はテテシン!」
といった。テテシン?あ、そういう事?
天使→てんし→てしん→ててしん→テテシン
ってこと?
「お揃いっ!」
と天使ちゃんは元気に言った。私は笑顔になった。げんちゃんは固まっている。よほど女子と男子の違いが刺さったのだろう。と思っていると、天使ちゃんの顔が強張った。
「ノノアン・・・・・・希空ちゃんに戻して良い?」
と天使ちゃん。
「良いですっ!こちらもちょっと呼びにくいので、天使ちゃんに戻してもよろしいでしょうか?」
と私は聞いた。
「うん、良いよ。
お願いっ!ついてきて!」
と天使ちゃん。え?まぁ、可愛い天使ちゃんの頼みだったら・・・・・・ね?断る理由が無い!私は頷いた。
「おれは?」
とげんちゃん。げんちゃんがついてきたら、デートじゃないじゃん(?)
「来て良いよ。」
天使ちゃんがそういうなら、いいよっ!でも、、、私はキッとげんちゃんを睨んだ。げんちゃんは蛇に睨まれた蛙のようにビクンとした。
「あっ、やっぱり、行かないで、良いです。」
とゲンちゃんは俯いた。
「じゃ、テレお願い。」
と天使ちゃんは言った。ホントにテレって何?でもいつも天使ちゃんがテレって言った後に、テレポートっていう声が聞こえるから、テレポートを略したものなのかも。
””テレポート””
あ、来た。やっぱりそうだ。じゃあ、テレポートってことなのかな?
Q,人の命を甘く見て良い?
「か、し、ら、会議?」
と私はゆっくりと言った。そんな、不良みたいに、頭って言うの?天使ちゃんがそんな怖い頭とかいうものな訳、、、無いでしょ!
「初にお目にかかります、ボスと申します。どうか、呼び捨てでお願いします。希空さん。ところで天使、これはどういうことだ?」
へっ?私に言ってるの?ボスって名前、なんか紛らわしいなぁ。天使ちゃんを呼び捨て?私はボスをキッとにらみ、
「天使ちゃんを呼び捨てにしないで下さい。」
と静かに言った。ボスは
「おぉ、それはすまん。」
とうろたえた。私はキョロキョロと周りを見渡した。あ、音也と凜がいる。凪さんも。私は凪さんが二人の近くに居るので、近づけなかった。凪さんが、怖い。私を消そうとした、凪さんが、怖い。でも、同い年の子がいてよかった。安心した。
そして、色々説明会があった。指パッチンで危害を加える事の出来る能力?もしかして、音也の事・・・・・・?
「犯罪者でも、人の心が残っていることもあります。この実験で、」
実験?川端さん達の命を奪おうとして?そんなことをしてまで、何がしたいんだろう。私は立って、研究者らしきヒョロリとした男性に言った。
「人の命を軽々しく見るのは辞めた方が良いです!」
珍しく、大きな声が出た。研究者らしきヒョロリとした男性は
「なんだい君は。ここは、子供の来るところじゃないぞ。」
といった。私の頬はカッと熱くなった。そして、
「そもそも貴方達何者なんですか!子供って何ですかっ、音也と凜もそうじゃないですか!」
といった。気付けば私は天使ちゃんを抱いて居た。天使ちゃんがテレパシーで(?)話しかけてくる。
大丈夫、私がついてる。
もっと言ってやれ!
二人目はなんか、げんちゃん・・・・・・?
「おい、アイツを摘まみだせ!」
とボディーガードの様な人。私は困った。天使ちゃんが、
「合体。」
と言ったことにも気づかぬほど、焦っていた。あれ?胸が熱い。沸騰した?
「我は天人。」
と天使ちゃんが私の中から言った。研究者たちはビクンと震えあがった。
「物語を聞かぬ下人どもめ。」
と天使ちゃんは言った後、ハンカチを綺麗に真っ二つに切った。
「お前もこうされたいか?」
あ、古文じゃない。ってか、怖いこと言うなぁ。そして、天使ちゃんは私の腕に戻った。合体終了した。
マズいっ、希空っ、天使ちゃんから手を離せ!
え?何言ってんの、げんちゃん。その途端、私達の体が壁まで吹き飛んだ。私は天使ちゃんをギュッとした。
「大丈夫、天使ちゃんって、、、え?」
と私は言ったが、天使ちゃんの様子が急変したのだ。
速く!
とげんちゃんは急かすが、私はお構いなしに天使ちゃんを見ていた。目が、意識が、天使ちゃんに向いて行く。どれだけ目を逸らそうとしても、逸らせない。
「あれ、堕天使様じゃない?」
と野次馬。
「私語は慎め。」
と天使ちゃんは言った。何?私の知らないことが起きているようで、怖い。
そして、天使ちゃんの周りに竜巻が起こり始めた。天使ちゃんを抱いていた私も巻き込まれた。
おいっ、聞こえるか!おI・・・・・・
バグったようにげんちゃんの声が聞こえなくなった。あれ、ここWI-FI繋がってない?竜巻が頭会議とやらの場所を壊した。
私は天まで昇ってしまうのかと思った。
天使ちゃんの体が私サイズになって、私は天使ちゃんを支えられなくなった。そして、天使ちゃんを抱き損なった私は堕ちて行く。
終わりかな。
””テレポート””
あれぇ?幻聴まで聞こえて来たぁ。疲れてるのかなぁ。楽になれるのかな、天国って。
気付けば私は地面に足がついていた。ここが、天国?それにしては、あんまり変わらないけどな。
「希空ッ!」
あ、凜~。それに音也?幻覚かな?
「大丈夫っ、希空⁉」
あれ?そういや凜も、能力使えるの?
「凜の能力って何なの?」
と私は首を傾げた。
「そんな、希空や音也みたいに凄い能力はないよ。私の能力は、テレポートだし。」
と凜は謙遜するように言った。え?私、そんな能力持ってたっけ?
「待って、天使ちゃんは?」
と私は言った。天使ちゃんの姿が見えない。嫌な予感がした。
「まさか?」
そんなことないと思いたかった。あんな黒いグチャグチャの中でいるとは思いたくなかった。竜巻の中にいて、大丈夫なわけがない。
「そのまさかだよ。」
と凜は言った。私は
「天使ちゃんについて、知ってることはある?聞かせて!」
と息が荒くなり、凜に体を近づけた。凜は
「良いけど、、、後悔しない?」
と聞いた。私は頷いた。
「天使ちゃんはね、元々・・・・・・
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