ちょいと変わったノンさん      ~お泊り編2~

おれ、るい。
「るいるーい。」
こっちはノンさん。
「お泊り会しない?」
なんで?
「それがさ、」
とそこまでいったノンさんは口ごもってしまった。そして、何か考えたと思うと、
「この前のお泊り会が楽しかったからさ。」
といった。そっか。そして、おれは
「男子メンバー誘っとくね。」
と言って男子メンバーを誘いに行った。

ノンさんち

おれは、ノンさんちにいる。
「じゃあ、今回のメンバーは・・・・・・」
そこで一度区切る。
「ドゥルドゥルドゥルデン!るいるい、ナッツ、直樹、江、平也、美菜、ひよか、瑠奈、花。あれ?一人いない?」
とノンさん。区切った意味あるの?その前に言う意味あるの?一人いないのは、
「ノンさんだよ。」
「ああ、私か。うっかりしてた。」
とノンさん。そして、
「マイー!」
マイ?ノンさんはマイ?を呼んだ。

マイ

「ハイ。ワタシハ、マイトイイマス。AIデス。ノンオジョウサマガツクッタ、ソレガワタシ、マイナノデス。ノンオ嬢サマガ、オトコ、ヨブノ、ヒサシブリ。」
とマイ?さん。ノンさんが造ったの⁉やっぱ、謎だなあ。同じ年齢だとは思えない。マイさんは浮いていて、ノンさんの顔ぐらいの大きさだ。ていうか、触れてなかったけど、ノンさんが呼んだ男の子って・・・・・・婚約者とかじゃないよね。いや、あのノンさんのことだ。婚約者くらいあるかもしれない。でも、婚約者ってお金持ちの人のやることとかだよね。いや、ノンさんはお嬢様だし、そんなこともあるよね。・・・・・・おれ、なんでこんなに胸がチクチクするんだろ。ノンさんに婚約者がいるかもしれないって。
「いいや、私が呼んだんじゃなくて、パパが呼んだの。」
「ソウデシタカ。スミマセン。スコシ、カンチガイヲシテイマシタ。キオクヲウツシカエマス。データを確認・・・・・・。ウツシカエ、完了!」
とマイ?さん。そういえばめっちゃカタコトな日本語を喋ってるし。何で気づかなかったんだろう。時々普通に喋るし。
「ノンオジョウサマ、ナニカ、ゴヨウデスカ。」
「ビンゴをするから、番号を決めてくれない?」
「ハイ。」

ビンゴ大会

カードは3×3。おれのカードに書かれている数字は・・・・・・
12、30、23、6、21、11、7、3、13。
よーし!頑張るぞ!!ノンさんのカードは・・・・・・
1、23、9、17、19、21、24、4、24 だ。
ナッツのカードは・・・・・・
5、6、8、1、2、3、9、4、7 だ。ナッツ、十の位ねーじゃん。
ひよかのカードは・・・・・・
12、3、6、8、25、16、18、7、10 だ。
花のカードは・・・・・・
19、5、4、18、24、28、29、2、22 だ。
平也のカードは・・・・・・
6、29、1、21、8、4、22、7、3 だ。
美菜のカードは・・・・・・
3、22、6、22、30、9、20、4、13 だ。
直樹のカードは・・・・・・
21、6、22、1、18、0、21、16、7 だ。え!0あんの?
瑠奈のカードは・・・・・・
2、8、21、6、5、10、20、9、1 だ。
江のカードは・・・・・・
22、11、30、20、10、4、9、21、12 だ。
「ちょっとー。るいるい、何覗いてんの?」
とノンさん。
「何でもない!始めようよ。」
とおれ。
「マイ、スタートして。」
「OK。3ツイッキニイキマス。 6、4、12。」
あー、おれは2つある。
~31分後~
「あー。負けたー。」
おれは、十人中九位だった。そして、十位はナッツだ。最初にリーチになっていたんだがなぁ。やっぱり、十の位の無いカードだからか?順位を表すと、こんな感じ。ついでに一言もらいました。

一位:ノンさん 「やっぱ運かなぁ。」
二位:花 「最後にリーチになったけど、何とか二位になれたよ。」
三位:江 「正直に言うと、勝てないと思ってた。」
四位:直樹 「欲張りかもしれないけど、一位になりたかった。」
五位:美菜 「今日、星座占い12位だったから、ラッキーかな。」
六位:平也 「ま、十位よりはマシっしょ。」
七位:瑠奈 「運が悪かったなー。」
八位:ひよか 「今度やったときは五位以上になりたい。」
九位:るい 「もう、やりたくない・・・・・・。」
十位:ナッツ 「次は絶対に一位になってやる!」

おれは、メンタルがやられた。

寝る時間 ノンさんの話

「おやすみー!」
とナッツが大声で言ったのを合図にみんなが
「「「「「「「「「おやすみ。(なさーい!)」」」」」」」」」
といった。そして、笑い出す。ノンさんはクスクスと笑っていた。ノンさんは、おれに
「ちょっとお庭に来てくれない?」
と言った。深刻な話みたいだから、
「わかった。」
とうなずく。

「庭に来たけど、どうしたの?」
とおれが聞く。
「それが・・・・・・。実はね、流羽が、あ、流羽っていうのはマイの言ってた男の子のこと。流羽は、私のいとこ。ちょっと私はしつこくて苦手なんだ。この前の遊園地でいたの。あの時は何も言わずに移動させちゃってごめんね。前は海外にいたんだけど、帰ってきちゃって。」
なーんだ。いとこだったのか。
「もしかして・・・・・・。」
「そう。うちに流羽がひんぱんに来るようになったの。遊園地の時は楽しい気持ちでいたかったから見て見ぬふりをしてたけど。」
そっか。
「聞いてくれてありがとう。おかげで気持ちが軽くなったよ。」
「いいや、聞いただけだから、お礼を言われるほどのことじゃないよ。」
「そっか。こんな夜に呼び出してごめん。おやすみ。」
「おやすみ。」
そして、その日は部屋に帰って眠りについた。

次の日

おれが起きてリビングに行くと、ノンさんだけが起きていた。だがおれは、話しかけずに廊下で覗いていた。
””ピンポーン””
「は、はーい。」
ノンさんは嫌そうにチャイムに出た。
「やっほ~。流羽だよ~。」
流羽!その人は美男だった。ノンさんは
「何?用が無いなら帰って。」
と暗い声で言う。よほど嫌ってるんだな。
「冷たいなぁ。ノン。」
ノンー!よ、呼び捨て⁈
「ノンって呼ばないでって言ってるじゃん。」
ああ、良かった。
「友達も来てるし、帰ってよ。」
とノンさん。
「友達でしょー。一緒に遊べばいいじゃーん。」
と流羽。そしたら、美菜が起きてきて
「っ!」
と息をのんだ。まあ、朝から美男は心臓に悪いか。そして、すぐに言う。
「あんたが流羽ね。ノンに付きまとってどういうつもり!」
す、すごい剣幕。おれも怖くなった。
「付きまとう?そんなことしてたの?ごめんね~。」
と呑気に謝る流羽。
「明日帰ることを言いに来ただけなのに~。」
「え!ごめん。でも、友達が来てるからごめん、帰って。」
「そっか。じゃあね~。」
なんか、解決したのか?おれはリビングに入った。
「おはよ~。」
「おはよ~。」
今日も一日が始まる。







最後、いい風にしめたけどどうでしたか?スキしてくれたら嬉しいです
 ゆずまる

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