ゴールのおはなし
こんにちは、おでんのおつゆちゃんこと柚原ゆずこです。
今日は、わたしとおんがくの距離についてや、わたしのゴールのお話を書かせてください。
曲の制作活動をする前は、ふんわりと「作曲」というものをしたり「編曲」というものをする役割になるんだろうなあと思っていました。「自分のために曲を作って、自分のためにSpotifyで配信したい」というのがもともとの発端で、そのために仕方なく作編曲を覚えているというところがありました。ボーカルは単体では成立しないので、曲を作らなきゃいけないんです。ちょうどお野菜単体では料理にならないので、レシピとコックが必要な感じです。
もともと別のジャンルの専業クリエイターをしていたので、クリエイトすることへの抵抗はなかったでした。スケジュール管理やタスク管理もしていたので、そのあたりも他の道のプロとしてやってきた経験がだいぶ生きてきているなあと思います。自分のスケジュールを立てて、無闇矢鱈な行動を避けるというのはひじょうにだいじです。
例をあげます。
自分がスポーツ団体を経営・運営していたとしましょう。専属のプロスポーツ選手もたくさんいるし、その人たちの栄養を見る人、ユニフォームをデザインする人に発注する人、事務手続きをする人、移動するときにはバスも自前でもっているかもしれません。グラウンドや体育館の整備をしたり、用地買収をしたり、敷地の植栽の手入れをする人もいるかもしれないです。
スポーツ団体の経営というのは、さいしゅうてきには「チーム優勝を果たす」とか「売上貢献をする」とかが目標になると思います。仮にチーム優勝できなくてもリーグのなかでもっとも売上を出せたらそれはそれでよいだろうし、売上が芳しくなくても優勝すれば来年度からのファンは増えるかもしれないです。団体というのはそういったところにゴールがありがちです。
いっぽう個々人の視点にたつとどうでしょうか。「このグラウンドの整備がいきとどいてない!」「ユニフォームがださい!」「夜間練習するときの光量がたりない!」「栄養をちゃんとしたいのに予算が足りない!」「移動するときに快適なバスを手配したいけれど予算が足りない!」いろいろでてくると思います。個々人のミクロな視点というのは、つねに一人称視点での不満の発露です。
経営者側の視点にもどってみましょう。年度ごとに予算が限られており、どこにどれだけ注力するのか、その予算内でやりくりしなければいけません。「栄養こそ大事である!」としてそれ以外の予算を大幅に減らせば、グラウンドは荒れ、夜間練習できなくなり、植木も枯れるかもしれません。ゴールに対して不誠実なバランスになると、いろいろなものが瓦解します。
別の例もあげます。
ギターを作る、としたときに、「望みの音にしたい」「良い音とはなにかを追求したい」「弾きやすいものにしたい」「メンテしやすいものにしたい」などいろいろあるんだろうと思います(わたしはギタリストではないので的外れなことをいっているかもしれませんが、あくまでも例なのでききながしてください)。
仮に「このピックアップを使えば自分の目指す音になる!」とした場合でも、ネックやボディが三流だったり、弦が常に錆びていたり、チューニングがあっていない場合はどうでしょうか。果たして自分の目指す音になっているのでしょうか。ネックだけ望みだけれどピックアップは三流、といった場合でも、目指す一流の音にはなっていないと思います。
おわかりでしょうか、要はバランスなんですね。要はバランスおじさんというのはわりと的確なんですね。
限られた資源(時間、金、人)をどうつかうか、どこにどれだけ配分するかというのはとても大事な話です。資源マネージメントがひつようなものは誰かに不満がでます。コンピューターを買うときでも、家を買うときでも、キャンプ用品を揃えるときでも、会社をおこすときでも、取引先を選ぶときでも、入荷するときでも、デザイナーに発注するときでも、子育てするときでも、親の介護をするときでも、生きる国を選ぶときでも、かならずどこかに妥協が存在します。ひとはバランスをとって生きているんです。
バランスを欠いてはゴールに到達できません。漫画「美味しんぼ」の人たちは、バランスを欠いているがゆえに大量のマネーを投じて食事を追求しています。いっぱんの人には叶わないやりかたです。服を買ったり交通機関を使うお金まで支払って調味料の追求はできないし、研鑽したり恋愛したりする時間を費やしてまで昆布出汁をとる研究はできないですよね。ふつうはそうです。
バランスを欠いてはゴールに到達できません。今回いいたかったのはそれだけです。柚原はバランスをもってゴールを目指していきます。それはミクロでは個々人に不満の残るやりかたですが、マクロ的には正しいものです。ゴールとはつねにマクロ視点である必要があるからです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。今後も制作者としてやっていこうと思います。
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