パリ五輪で見えたメディアと某組織の忖度
パリオリンピックもいよいよ終盤にさしかかってきて、選手の皆さんは悲喜こもごも。
ただ各メディアの報道を見ると、どこかの組織がこの選手で儲けたいんだなぁというのが垣間見えて、こちらとしてはちょっと萎える。JOCがアスリートに対する誹謗中傷にコメントを出していたようだが、多分このアスリートって主に某女子柔道選手のことだと思う。何故、JOCは今頃これを出したのか。選手への誹謗中傷など最初から予測が付くこと。羽生さんをはじめ他の選手たちなど随分前からアンチからの誹謗中傷の標的にされていたのに、見て見ぬふりをしていたのではないか。スケ連も同様。
まさかこの選手が、敗れたうえにこう言う行動を取るとは思わなかったんだろうなぁ。
推したい選手に悪いイメージが付いたら困るからなのか、某事務所に所属するタレントたちが的外れの擁護をする。彼女への批判のほとんどが負けたことも泣いたことも責めていない。ただ競技の進行を妨げになるほど泣きわめいたことに苦言を呈していただけだと思うのだけれど。「一生懸命頑張ってきたんだから泣くのは当たり前」とか、論点ずらしが平然と行われている。リオのオリンピックで負けて泣きわめいていた某レスリング女子選手を思い出しちゃった。あの時もヤフコメは擁護の嵐。凄い違和感があった。今思うとヤフコメは仕込みだったのかも。
誤審もいろいろあったようで、そういうのがあるとスポーツって途端につまらなくなってしまう。フィギュアスケートもジャッジと観客とあまりに乖離しすぎて廃れてしまった。観客は何を信じたらいいか分からなくなる。じゃあ、もう見なくていいやとなるのは当然だろう。特にフィギュアスケートは、ジャッジの改革を訴えるファンの声を長年無視してきた。
私はスポーツは素人なので偉そうなことを言える立場ではないことは重々承知しているけれど、例えば柔道にしても、世界と日本ではジャッジングが違うというのならそこを連盟が力を入れて改革をしていかなければダメなような気がする。世界の方を変えていくのか日本の方が世界に歩み寄るのか分からないけれど、柔道は日本のお家芸だと安穏としていると差が開くばかりだ。世界はどんどん先を行っている。スター選手を作って盛り上げていくより、地道に努力していくしかない。正直、兄妹で云々というのは一般にはどうでも良い話だ。
そもそもスター選手を作って盛り上げようという発想自体、私から見れば古い。競泳も今回は不振だったようだ。広告塔の選手ばかり取り上げるのでは他の選手のモチベーションは上がるのだろうかと常々疑問に思っていた。団体に出ると、メディアによってその選手ばかりクローズアップされてしまう。まあその分、批判もその選手が受けてしまうのだけど。
そう言えばフィギュアスケートでは逆のことが起こった。羽生さんの金メダルはみんなで取ったとか言っていた人がいたなぁ。どういう理屈なんだろう。是非お伺いしたい。
自分の思いつくままにメディアや組織への批判を書いたが、選手達を批判するつもりは毛頭ない。選手達は、次の機会が有ればまた頑張ってほしい。みんなこの日のために頑張ってきたのだろうから。ただそれはどこの国の選手も同じだ。自分と同じように或いはそれ以上に頑張っているということを忘れずにいてほしい。
ネット記事は相変わらず女子選手の容姿に触れる記事が多いのは、ヤフー記事などはその手のおっさんが好んで読んでいるからなのか。結局女子アスリートをそういう目で見ているんだよな。JOCは何故こう言う記事にはだんまりなのか。
そしてもう一つ気になったのは、やたら「パリオリンピックは食事がまずい。東京は良かった」という記事が出ていること。
IOCがまた日本でやって欲しいという秋波を送っているのか、外国に褒められるとホイホイ尻尾を振る輩に向けてメディアは世論形成しているのかなと思っていたら、IOCの幹部が日本が再びホスト国になる可能性が有ると発言したそうな。ネットの反応は猛反対。当然だよね。いい加減にしろよ。